リビング京都 中央版 9月8日号
2/16
(2)2012年9月8日(土曜日)中央第1603号プレゼントが入ります編集/内山 掲載日:0908 出稿表:2-9 サイズ:全8 記事名:フロント2面_京都とおそば制作松原出力→編集部●●宛丼からはみだすほど大きなニシンが入ったそば。単品1200円三十三間堂の東側にある法住寺には、「親鸞聖人そば喰いの御像」という、ちょっと変わったエピソードを持つ木像があります。建仁元年(1201年)。当時比叡山にいた28歳の親鸞は、一日の修行を終えると、誰にも言わずに毎夜山を下り、100日にわたって六角堂に通っていました。しかし、夜に親鸞がいないといううわさが立ち始めたことから、親鸞の所在を確認しようとした天台座主は、突然夜中に修行僧たちにそばを振る舞ったのだそう。「当時の僧侶にとっては、そばはごちそう。たとえ疲れて寝ていても僧侶たちは喜んでそばを食べたのではないでしょうか」というのは、法住寺の住職・赤松圭祐さん。このピンチを救ったのが、親鸞が自ら彫って身代わりにおいていった木像。代わりにそばの振る舞いを受け、事なきをえたのだとか。そして朝、親鸞が比叡山に戻ってくると、木像の口元にはそばがついていたという言い伝えが残っています。比叡山から東山渋谷の佛光寺を経て、このお寺に安置されたのは明治の初め。「〝そば喰いさん〞と呼ばれて、たくさんの人がお参りに訪れたそうです」(赤松さん)約800年前、鎌倉時代のそばの味を知る、貴重な存在なんですね。 か」というのは、法住寺「座って修行をしている姿の木像です。とても優しいお顔をしておられます」と赤松さん取材時のソバ畑。「湿気と雑草がソバには大敵。雨水がたまらないように畑に溝を掘ったり、こまめに草取りをしなくてはなりません」と向條さん京都市のお隣、亀岡市でソバが栽培されているって知っていましたか?亀岡市南西部にある犬甘野(いぬかんの)。緑豊かな山あいに田んぼが広がるこの地区では、昭和63年(1988年)からソバを作っています。犬甘野営農組合の組合長・向條(むかいじょう)一郎さんによると「減反で米を作らなくなった田んぼで栽培を始めました。朝晩の温度差があり、涼しい地域が適しているので、標高がおよそ400mある犬甘野のような山間部はぴったりなんですよ」。取材に訪れたのは8月中旬。8月上旬に種をまいたばかりとのことで、ソバの高さは5㎝ほど。11月、1mくらいに育ち、落葉したところで収穫するのだとか。この地域では約4ha栽培していて、昨年は2tを超える収穫があったそうですよ。収穫したソバは、営農組合事務所敷地内にある「犬甘野風土館季楽(きら)」で食べられるほか、生そばの購入も。「コシと香りがあるおいしいそばです」(向條さん)甘野(いぬかんの)。緑豊甘野(いぬかんの)。緑豊かな山あいに田んぼが広かな山あいに田んぼが広がるこの地区では、昭和がるこの地区では、昭和年(1988年)からソ年(1988年)からソ2面では、そば文化にかかわるさまざまなトピックスを紹介します!「親鸞聖人そば喰いの御像」。高さは約1m。モミの木をなたで彫って作ったとされています。ちなみに、口元にはそばはありません ※通常は撮影禁止★法住寺京都市東山区三十三間堂廻り町655、☎075(561)4137。午前9時~午後4時30分。拝観料500円(木像が安置されている内陣に入るには別途300円要)9月になると、白い小さな花をつけるソバ。10月からは実がなり始めます昨年収穫したソバの実。「普通、ソバの実の厚みは2~3ミリ程度ですが、犬甘野の実は、それより少しぷっくりしています。たくさんのそば粉が作れるんですよ」(向條さん)そばの下にニシンの棒煮が入っている「にしんそば」。「今では全国各地で食べることができますが、実は京都が発祥の地なんです」と言うのは、四条大橋の東にある「松葉」の4代目・松野泰治さん。「明治15年(1882年)、当店の2代目・松野与三吉が、ニシンの棒煮とそばを組み合わせたのが始まりです。新鮮な海の幸が手に入りにくいこの地で、北前船で運ばれてくるニシンは、貴重なタンパク源。おばんざいにも使われる身近な食材でした。先々代は開拓精神のある人だったと聞いています。〝何か店の名物を〞と、考案したのではないでしょうか」その後「にしんそば」は口コミで広がり、たちまち人気に。「大正から昭和の初めに使っていたメニューには、〝にしんそば18銭〞の横に〝名物〞の文字が記されていますから、早い段階から評判が良かったのだと思いますよ。今も誕生当時の味を守り続けています」と松野さん。さらに伝統は盛り付けにも。「まず器にニシンを敷いてそばを入れ、だしを最後にかけるのが、きまりです。食べ進むうちに徐々にニシンから味が染み出て、そばとよく絡みます」「にしんそば」は、ひらめきとこだわりが生んだ〝京名物〞といえそうです。★松葉 本店京都市東山区四条大橋東入ル、☎075(561)1451。午前10時30分〜午後9時30分、水休み松葉4代目の松野さん。「にしんそばは、ニシンとそば、つゆのバランスが大切です」★犬甘野風土館季楽亀岡市西別院町犬甘野樋ノ口1│2、☎0771(27)2300。直売所=午前9時〜午後5時、店内飲食=午前10時〜午後4時、木休み「〝京都そば〟のブランド確立を目指しています」 「私が〝そばの世界〟に入ったのは今から36年ほど前のことです」と話すのは、京都府麺類飲食業生活衛生同業組合 理事長であり、創業84年の歴史を持つそば店「有喜屋」代表取締役社長の三嶋吉晴さんです。三嶋さんに京都のそば事情を聞いてみました。 「そのころのそば文化は今とは異なり、手打ちそばを出しているお店はほとんどありませんでしたし、扱っているのはうどん中心という店も。京都でそばの消費量はずいぶん少なかったんです」 自家製麺のお店でも、〝5割そば〟というところが多かったのだとか。 「当時はスタイル自体も現在とは違い、出前中心。でも、打ちたてのそばを味わってほしいとの思いから、私の店でも、30年程前から手打ちそばを積極的にメニューに取り入れました」。とはいえ、「手打ちそばが知られていなかったため、全く売れなかった(笑)」という苦い思い出もあるのだそう。 17年前には「手打ちそば教室」を開講。受講生に本物の手打ちそばの味を知ってもらうことが目的でしたが、その受講生が周りの人に広めていったこともあり、京都でも次第に普及。今では手打ちそばのお店もずいぶんと増えています。 そして今後の目標はー。 「信州そばや出雲そばなどがあるように、〝京都そば〟を作り上げたいと思っています。京都のソバを使った地産池消の、そして、世界に通用する京都ブランドを確立したいのです」☎075(212)4411まで広告掲載のお問い合わせ・お申し込みは杉田公認会計士事務所グループ伏見区深草稲荷中之町33番地 TEL.075-641-5705http://souzoku-kyoto-minami.com/相続手続支援センター京都南敬老の日特別企画エンディングのためのノート『私の歩いた道』を先着50名様に無料プレゼント!!一生を振り返り、“最期”に備える準備をしてはいかがですか?・自分が生きてきた道を振り返りたい・最期を迎えたとき、家族が困らないようにしておきたいこのような方に最適なノートです。その他相続に関する資料も贈呈!!<お申し込み方法>①住所、②氏名、③電話番号を明記の上、はがき又はファックス、メールでご応募下さい。あて先:〒612-0807 京都市伏見区深草稲荷中之町33番地 相続手続支援センター京都南「エンディングノート無料プレゼント」係 FAX.075-647-2657 e-mail sugita@sugita-cpa.co.jp応募締切:9月17日(月)敬老の日。はがきは消印有効。先着50名様に無料プレゼント!!に備える準備をしてはいかがですか?・最期を迎えたとき、家族が困らないようにしておきたいファックス、メールでご応募下さい。先:〒612-0807 京都市伏見区深草稲荷中之町33番地 相続手続支援センター京都南「エンディングノート無料プレゼント」係 プレゼントします〒604-8560(住所不要)京都リビング新聞社「リビング京都」プレゼント係【応募要項】応募は、はがき・リビング京都ホームページ・ケータイで。※当選者の発表は発送をもってかえます。原則として商品は提供社から発送。同意のうえ応募をパソコン→http://kyotoliving.co.jpケータイ→右上の2次元コード(http://kyotoliving.co.jp/m/)からアクセスを2次元コード対応機種のみ利用可1赤柴犬&黒柴犬がキャンドルに三条烏丸西入ルの文椿ビルに、柴(しば)犬をモチーフにした和雑貨専門店「黒柴印 和んこ堂」(京都市中京区)が、9月8日(土)にオープンします。「従来の〝和んこ堂〟よりワンランク上」をコンセプトに、京都のイメージにこだわったハンドメード品が並ぶお店。オープンを記念して、赤柴犬&黒柴犬のオリジナルキャンドル(1050円、カメヤマキャンドル製)を、読者10人に。黒柴印 和んこ堂=☎075(231)78382非常用備蓄食として人気のコンビーフ缶川商フーズ=☎03(5298)5832希望番号と商品名、〒、住所、氏名、年齢、電話番号を書いて応募を。9月14日㈮必着。ホームページは同日午前10時締め切り1948年に発売が開始された「ノザキのコンビーフ」(川商フーズ/東京都千代田区)は、製造日から3年間常温保存ができ、調理せずにそのままでも食べられます。「防災の日」(9月1日)に、家にある非常用の備蓄食品を点検した人も多いのでは? そこで、備蓄食品として人気の同商品(100g×6缶セット、2082円相当)を、読者5人に。
元のページ