リビング京都 中央版 10月6日号
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(2)2012年10月6日(土曜日)中央第1606号編集/内山 掲載日:1006 出稿表:002-8 サイズ:全8 記事名:フロント2面_子どもの居場所制作宮本出力→編集部●●宛今年3月のある日、小学生たちが学校帰りに京都三条会商店街(京都市中京区)にあるカフェ「サラサ3」を訪れました。注文はせず、宿題をしたり、マンガを読んだり…。これは「コミレスネットワーク京都」の活動のひとこま。コミレスとは「コミュニティ・レストラン」の略で、NPO研修・情報センター(代表理事/世古一穂さん)が推進する「食」を核にしたコミュニティー支援のNPOの起業モデル。全国に拠点があり、京都では2011年秋から活動を始めています。同ネットワーク京都の世話人・齋藤佳津子さんは、3人の子どもを育てるお母さん。「子どもたちが安心して放課後を過ごす場所を」との思いで、カフェやレストランの空間の一部を活用するモデル事業を3月から4回、実験的に行いました。今回の試みは、「子どもたちが親以外の大人と「サラサ3」で過ごす子どもたち。テーブルには、「子どもの居場所事業に使用されています」という解説が(撮影:杉本恭子 http://greenz.jp/2012/03/29/comires_kyoto/)田崎文吾さん(左)と田村翼さん。子どもたちは、レストランの奥にある広い個室で時間を過ごします親子の交流・子育て支援・高齢者支援などの場として運営されている地域交流型レストラン「リオス槇島」。今年4月から、「子どもが安心する場所」の提供を始めました。対象は、小学校3年生から6年生まで。活動時間は、登校日の放課後から午後7時30分まで。レストラン営業は午後4時30分までなので、子どもは周りに気兼ねなく、のびのびと過ごせます。おやつと軽食が用意されるので、おなかも満たせるそう。時間中は、退職教員や大学生、地域ボランティアが子どものそばにつき、遊び相手に。若いスタッフは〝お兄さん、お姉さん〞といった存在なんですね。ときには、宿題をする子どもたちにアドバイスをすることもあるそうですよ。「リオス槇島」の林義彦さんは、「地域の人が、ほっとくつろげる場であることを目指しているので、利用条件に当てはまらなくても、まずは相談してください。利用者の要望にできる限り応えていきたい」とのことです。1カ月の利用料は、おやつ・軽食代込みで1万円。1回1000円で、単発利用もできます。見学は随時OK。問い合わせはリオス槇島=☎0774(66)1849=へ。保護者が就労等によって昼間留守にしている家庭の児童を対象として、子どもの居場所提供を行っている学童保育。授業を終えた子どもたちが、夕方までの数時間を過ごす場所です。京都市では3年生までの子どもが利用し、おやつを食べたり、宿題をしたり、友達同士で自由に遊んだり。職員も常駐し、子どもを見守ります。京都市については、学童保育事業のほとんどが、児童館で行われています。学童保育に通う子どもと、児童館に自由来館している子どもが一緒に過ごせるような工夫もされています。交流を持ち、大人の仕事場で過ごすことで、子どもも現場の大人もとてもいい刺激になった」とのこと。参加した子どもに感想を聞くと、「仕事をするって大変なんだね」「大学生になったら、ここでアルバイトをしてみたい」という答えが返ってきたとか。一方、カフェのスタッフからは「子どもとの会話を通じて、子育てに興味が湧いた」という声が。日常生活ではなかなか交流を持つことがない世代同士、新鮮な時間になったようです。みんなが育ちあえる場に会場となった「サラサ3」を経営する大塚章寿さんは、「仕事の内容やお客さまの様子に興味を持つ子どもの姿を見て、『小さな職業体験』のような活動で、おもしろい事業だと思いました」と話してくれました。「私たちは、子どもの世話をするプロではありません。しかし専門外だからこそ、保育の常識にとらわれすぎない自由な発想で、子どもたちが楽しめる場をつくっていけるのかもしれません」既存のスペースを〝居場所〟として生かす─。そんな2つの活動を紹介しましょう。コミレスネットワーク京都「働くこと」への興味を引き出す一面もリオス槇島退職教員、大学生らが対応「子どもにとって〝居場所〟であり、何かしらの〝表現の場〟になるような空間をつくっていきたい」と語る「サラサ」代表の大塚章寿さん小学校の教室など学校施設を活用し、地域の人々・保護者・大学生などが中心に活動する「放課後子ども教室」。子どもたちの「自主的な学び」と「安心・安全な居場所」の充実のため、国の補助を受けて取り組んでいる事業です。京都市では、全学年を対象にすべての小学校で「放課後まなび教室」という名称で実施されています。京都市教育委員会の岩崎まどかさんは「『放課後まなび教室』は学習を支援する場であるとともに、スタッフを務める地域の方々との交流の場にもなっています。子どもたちは生活圏内に顔見知りの大人が増えることで、地域により愛着を感じますし、スタッフも子どもたちとの会話を楽しんでいます」と語ります。京都市以外の市町でも、同様の事業が行われています。問い合わせ先は市町によって異なるので、まずは行政の窓口へ。詳しい実施状況や利用方法を教えてもらえます。子どもの自主的な〝まなび〟を育みます「放課後子ども教室」「飲食店と子ども支援、異分野の事業を組み合わせることで新しいコミュニティーが誕生するのでは」と「コミレスネットワーク京都」世話人の齋藤佳津子さんも活用されています!やフフェフカレレスストラ現在、同団体は今後の定期的な活動に向け、「サラサ」グループの店舗を含め、新しい空間づくりの準備をすすめています。将来的には、3〜5年以内に、京都市内各区に1カ所ずつ、同活動に取り組むお店をつくりたいという目標があるそうです。問い合わせは齋藤さん=4090(8236)8521=へ。生活の場としての役割もあり「学童保育」各市町での、取り組みは?稲荷小学校での様子プレゼントします〒604-8560(住所不要)京都リビング新聞社「リビング京都」プレゼント係【応募要項】応募は、はがき・リビング京都ホームページ・ケータイで。※当選者の発表は発送をもってかえます。原則として商品は提供社から発送。同意のうえ応募をパソコン→http://kyotoliving.co.jpケータイ→右上の2次元コード(http://kyotoliving.co.jp/m/)からアクセスを2次元コード対応機種のみ利用可1豪ワインの赤・白ハーフサイズをセットで「ジェイコブス・クリーク」(ペルノ・リカール・ジャパン/東京都文京区)は、オーストラリアでおなじみのワインブランド。9月3日、同ブランドの「カベルネ・ソーヴィニヨン」「リースリング」に、ハーフボトルが登場しました(各375ml、735円)。1〜2人でワインを楽しむときの飲みきりサイズとしても重宝しそう。この2種類をセットにして、読者8人に。ペルノ・リカール・ジャパン=☎03(5802)26712限定発売の日本オリーブの化粧品ミニセットを日本オリーブ=10120(300)612希望番号と商品名、〒、住所、氏名、年齢、電話番号を書いて応募を。10月12日㈮必着。ホームページは同日午前10時締め切り日本オリーブ(瀬戸内市)では、オリーブ葉エキスや紫根など天然保湿成分を配合した「オリーブマノン うるおいシリーズ」を製造・販売。10月1日に限定発売した同化粧品の「うるおいシリーズ ミニチュアセット」(1890円)は、専用ポーチにクレンジング、洗顔料、化粧水、乳液、トリートメントクリームの5種類が入っています。発売を記念して、これを読者6人に。☎075(212)4411まで広告掲載のお問い合わせ・お申し込みは

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