リビング京都 中央版 4月27日号
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(16)2013年4月27日(土曜日)中央第1629号高辻室町の一角、ビルが立ち並ぶかいわいにある「繁昌神社」。1000年もの歴史があり、武家や狩野派などの絵師とも関わりが深かったといわれています。この神社の例祭で、今年、「みこし巡行」がおよそ70年ぶりに復活します。 蔵に置かれた木製の大きな箱。箱を開け、赤い布をめくると、そこには黄金色に輝くみこしが。装飾の鈴が、シャリンシャリンと、澄んだきれいな音色を奏でます。 繁昌神社で最後にみこしの巡行が行われたのは、昭和16年。当時は高辻通沿いにある神社を出て、新町通を上がり四条通へ、そこから烏丸通を下がり、松原通を西に進み、西洞院通を上がり、神社へ戻っていたのだそう。ですが、戦後、巡行は復活することなく、ここ最近は、2年に一度の例祭のときに、境内にみこしを出すにとどまっていたのだとか。 「巡行が行われていたことは聞いていたので、いつかは…と思っていました」と話すのは、この神社の責任役員をしている西端和美さん。 古くなっていた蔵の扉を改修したのを機に、今年2月、みこしを専門家に見てもらうと、思わぬ発見が。装飾を入れた箱の一つに江戸時代の年号を表す「寛政」の文字を発見したのです。 「みこしはとてもきれいでしたので、古くても昭和の初期ぐらいのもの地域の〝繁盛〞のためにも 蔵の改修によって、貴重な資料も多く見つかりました。〝巡行を見に来る人で混雑するので、車馬を通行止めに〞と記した書類などが、かつての巡行の様子を知る手掛かりに。 「戦前の巡行は、夜の10時から1時まで行われる夜祭りで、通りにちょうちんを飾り、露店も出て、夜中にもかかわらず、とてもにぎやかだったようです」と西端さん。 また、「戸籍人口帳」や「買物帳」といった、当時の暮らしの様子が分かるものも見つかりました。「繁昌神社が、繁昌町の生活の中心だったことがうかがえます」(西端さん) みこしの巡行は、5月19日(日)午後1時30分から(出座は午前10時から)。高辻通、新町通、仏光寺通、室町通、高辻通のルートで、太鼓や雅楽の演奏とともに、2回巡ります。その際、見学者には「繁昌の鈴」が配られるそう。 「巡行をすることで、神社や、祭りについて知ってもらい、地域のみなさんが楽しめるような雰囲気をつくることが大切だと思っています。せっかく動かすのですから、地域にとって〝繁盛〞になるといいですね」と、西端さんは、祭りへの思いを語ってくれました。蔵に保管されているみこし。箱をあけてもらうと、日光を反射して黄金色が輝きを増しました。その保存状態の良さにビックリ!今年2月、調査のためにすべての飾り付けを施したみこし。5月の神幸祭では、台車に乗せた状態で通りを巡行します5月19日(日)「繁昌神社」神幸祭で復活しますおよそ70年ぶりに行われる、撮影:橋本正樹ほか黄金に輝くみこしの巡行みこしの巡行かと思っていたんです。それが、江戸時代から手入れをされて受け継がれてきたものだと知り、驚きました」(西端さん) このときの調査でみこしが移動に耐えられると分かり、今年巡行をすることになったのだそう。西端さん(右)が手にしているのは、枕の下に入れて寝ると良い夢が見られるといわれている宝船の版画。「かつて繁昌神社で授与していたものです。こういったものも徐々に復刻していきたい」。左は神社復興の支援をしている濵田浩太郎さん●主な配布地域=北区・上京区・中京区・下京区・左京区・南区・東山区・山科区●配布部数=193,910部(2009年日本ABC協会報告予定宅配部数)(※リビング京都3エリア合計490,330部を宅配)●紙面に広告主名が見出しとして表示されているものは、その企業・機関からのPR情報です。 リビング新聞は仙台から鹿児島まで全国65エリア(版)900万部をネットワークしています。 ●表示価格で特記事項のないものは消費税額を含んだ総額表示です(免税・非課税商品は税が転嫁されません)京都リビング新聞社が主体となり、読者の皆さまからお預かりした個人情報は、当社が責任を持って管理します。当社へのアンケートやプレゼントのご応募、催し等のお申し込みでいただいた個人情報は、謝礼や当選賞品の発送、案内状の送付等の目的にのみ使用します。また、アンケート等の集計結果は個人を識別できない形にデータ処理をし、当社の事業活動に使用します。当社では、ご本人の承諾のない限り、収集した個人情報を前述の目京都リビング新聞社が取り扱う個人情報について 的以外に使用、第三者に提供することはありません。なお、本紙掲載の広告主が収集する個人情報の取り扱いに関しては、各々の広告主にお問い合わせください。個人情報保護管理者 平岩 護◆個人情報保護に関するお問い合わせ 個人情報保護推進事務局 ☎075(257)6504(祝日を除く月曜~金曜、午前10時~午後5時)[紙面の無断転載を禁じます]〒604-8141 京都市中京区蛸薬師通高倉西入泉正寺町330 京都リビング新聞社ビル ☎075(212)4411㈹http://www.jafna.or.jp日本生活情報紙協会加盟紙

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