リビング京都 中央版 6月22日号
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(12)2013年6月22日(土曜日)中央第1635号当時の時代背景や人々の暮らしが鮮明に橋弁慶町の「橋弁慶山」といえば、五条の橋の上で牛若丸と弁慶が戦う様子を再現した山飾りで知られていますね。同町の「橋弁慶山保存会」によって管理・運営されており、その収蔵庫には代々古文書は帳面や紙・木片などを含め約120点。「実はきちんと読んだことはなく、書かれている内容を詳しく知っている人もいませんでした」。そう話すのは保存会の相談役を務める那須明夫さん。「和紙や木に書かれているため、このままでは劣化が進んでしまう。次の世代に引き継ぐためにも、パソコンに入力し、電子化する必要があると感じました」那須さんは10年前から古文書教室に通い文書を解読。文字入力に着手し古文書は、江戸時代初期の寛文3(1663)年から昭和9(1934)年に書かれたもの。「祇園祭などの町の行事に関する運営報告や経費の収支、町の規定などがこと細かに記録されています。人の移り変わり、モノの価格など、時代ごとに当時の様子が伝わってきて、とても面白いですよ」(那須さん)「京都らしい取り組み那須さん(右端)が解読した原稿をもとに、パソコン入力をする平井さん(右から2人目)と、ボランティアスタッフのみなさんを次代へ継承来月から、京都の夏の風物詩・祇園祭が始まります。その舞台となる山鉾町のひとつ、橋弁慶町では、代々引き継がれてきた古文書を解読・電子化するプロジェクトが進行中です!撮影/三國賢一たものの…。「今は使われていない漢字もあり、1文字1文字を確認しながらの入力は、私一人の力では手に負えない作業量でした」そこで、同町の平井嘉人さんに相談。「プロジェクトの立ち上げを提案し、ボランティアスタッフを募集したんです。すると、町外からも古文書に関心があったり、お祭りが好きという人の応募が。学生、社会人、主婦などさまざまな人が手を挙げてくれました」(平井さん)に興味を持ち参加しています」「文字入力はできないので、原稿チェックを担当。ナスなどなじみのある野菜の名前が出てくると当時の人々に親近感がわいてきますね」とスタッフのみなさん。「約400年前の古文書が、地域や世代の枠を超えて新しいつながりをつくってくれました。これからの町づくりの刺激にもなってくれると期待しています」(那須さん)同プロジェクトでは、今年中に文字入力を完了し、校正などを経て来夏には出版も予定しているとのこと。現在もボランティアを募集中で、作業は京都イノベーションオフィス(中京区蛸薬師通烏丸西入橋弁慶町222)にて。月2回程度、午後または夜(途中参加・退出可)。応募、問い合わせは、☎075(251)8550=京都イノベーションオフィス・平井さん=まで。で。紙や木片に書かれているものもをを古文書古文書が保管されてきました。昨秋、この古文書の解読と電子化に取り組むプロジェクトがスタート。現在、20人のボランティアスタッフによって作業が進められています。電子化プロジェクトが進行中江戸時代初期から受け継がれてきた約400年にわたって保管されてきた古文書。町の歴史の移り変わりが克明に記録されています「橋弁慶山」の山飾りは謡曲「橋弁慶」を題材としたもの。牛若丸と弁慶のご神体の御首は永禄6(1563)年、牛若丸の足駄の差し金は天文6(1537)年の作。古式の形式を今に伝える山として、重要有形民俗文化財に指定されています那須明夫さん。背景の建物は、祇園祭では「橋弁慶山」の牛若丸と弁慶のお飾り場に電子化プロジェクト中京区橋弁慶町で●主な配布地域=北区・上京区・中京区・下京区・左京区・南区・東山区・山科区●配布部数=193,640部(2009年日本ABC協会報告予定宅配部数)(※リビング京都3エリア合計490,330部を宅配)●紙面に広告主名が見出しとして表示されているものは、その企業・機関からのPR情報です。 リビング新聞は仙台から鹿児島まで全国65エリア(版)900万部をネットワークしています。 ●表示価格で特記事項のないものは消費税額を含んだ総額表示です(免税・非課税商品は税が転嫁されません)京都リビング新聞社が主体となり、読者の皆さまからお預かりした個人情報は、当社が責任を持って管理します。当社へのアンケートやプレゼントのご応募、催し等のお申し込みでいただいた個人情報は、謝礼や当選賞品の発送、案内状の送付等の目的にのみ使用します。また、アンケート等の集計結果は個人を識別できない形にデータ処理をし、当社の事業活動に使用します。当社では、ご本人の承諾のない限り、収集した個人情報を前述の目京都リビング新聞社が取り扱う個人情報について 的以外に使用、第三者に提供することはありません。なお、本紙掲載の広告主が収集する個人情報の取り扱いに関しては、各々の広告主にお問い合わせください。個人情報保護管理者 平岩 護◆個人情報保護に関するお問い合わせ 個人情報保護推進事務局 ☎075(257)6504(祝日を除く月曜~金曜、午前10時~午後5時)[紙面の無断転載を禁じます]〒604-8141 京都市中京区蛸薬師通高倉西入泉正寺町330 京都リビング新聞社ビル ☎075(212)4411㈹http://www.jafna.or.jp日本生活情報紙協会加盟紙
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