リビング京都 西南版 9月21日号
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(3)2013年9月21日(土曜日)西南第1646号個室でゆったり、秋の美食を堪能読者限定お土産付き京料理が5775円9月24日(火)~11月24日(日)の昼のみ山科・牛尾山の麓にある料亭「わらびの里」。数寄屋造りの建物内には、それぞれ趣向を凝らした8つの個室があり、滝の流れる庭園を眺めながら京料理を味わえます。今回、春も好評だった読者限定メニューが登場。9月24日(火)~11月24日(日)の期間中、昼メニュー「菊日和(きくびより)」が用意されます。旬のサンマやギンナン、カキなどの秋の味覚やアワビといったぜいたくな食材を使った、前菜からデザートまでの全9品。特製つくだ煮のお土産付きで5775円(税・サ込み)。同店では、昼会席は通常8000円からなので、より気軽な価格で楽しめるのがうれしいですね。子ども用メニューにも対応可能(別料金)。要事前予約。予約時には、「リビングを見た」と伝えて。20人以上で送迎バスあり(送迎場所は応相談)。JR・京阪・地下鉄「山科」駅からタクシーで10分、車の場合は京都東インターから約5分。滋賀県からのアクセスも良好です。●京都市山科区小山中島町28、10120(235)600(予約)。午前11時~午後2時(LO)、月休(祝日の場合は翌日休、9月24日は営業)京都らしい食材も豊富な「菊日和」。内容は異なる場合もあります晩秋は900坪の庭園が紅葉で染まりますわらびの里http://www.warabinosato.co.jp/ 京都府と京都府警察では、「犯罪のない安心・安全なまちづくり」を進めるために、地域のさまざまな団体と連携。実状に応じた防犯活動に取り組む組織「府民協働防犯ステーション」(図参照)の設置を行っています。 拠点となるのは、その地域の交番や駐在所。自治会、子ども見守り隊、防犯推進委員、自主防災会など既存組織が手を結んで横断的なネットワークをつくり、地域防犯力を向上させることを目的としています。 このネットワークが〝府民協働防犯ステーション〟で、各拠点にちなんで「○○○あんしん・あんぜんステーション」などの呼び名が付けられています。京都府の税金の使い道を探るシリーズ「どうなってるの? 京都府のおサイフ」。今回は、拡大版。〝安心・安全なまちづくり〟を目指す「府民協働防犯ステーション」を紹介します。京都府知事の山田啓二さん自らが府内各地に出向き、参加者との語らいを通して、これからの府政を考える「知事と和ぃ和ぃ(わいわい)ミーティング」。第153回は「地域で安心・安全なまちづくりに取り組む皆さんと」をテーマに、中京警察署のコミュニティールームで開催されました。意見交換の参加者は、「西ノ京あんしん・あんぜんステーション(以下「西ノ京」)」の岸本藤三(とうぞう)さん、「千本丸太町あんしん・あんぜんステーション(同「千本丸太町」)」の北川惣太郎さん、「朱八・佐井あんしん・あんぜんステーション(同「朱八・佐井」)」の北川安彦さん、「銅駝あんしん・あんぜんステーション(同「銅駝」)」の熊谷友治(ともじ)さんの4人です。府内ほぼ全域の交番・駐在所管内にステーション設置相談や苦情も、生きた情報源に「私が知事に就任した当時の2002年、京都府の犯罪件数は約6万5000件。10年前と比較すると2倍という、史上最悪の事態でした」。ミーティングは知事のこの言葉から始まりました。こうした状況に対応するには、行政だけでは限界があるとの声が上がり、地域住民も警察と連携し、見守り活動や防犯活動を行おうとする体制が少しずつ整えられてきました。その一環として200そのほか話題に多くのぼったのが〝空き交番〞の問題。知事によると、一昨年の東日本大震災以後、他の地域に応援に向かう業務も増え、警察官が多忙になっていることも一因とのことですが…。「時には、近所の方が『あの交番、いつも警察官が居るようにしてもらわれへんのかな』と相談に見えることも」と1人が話せば、「無人の場合、デスクから電話をかけると署につながるシステムはあっても、高齢者などだとなかなか、そこまではされませんしね」と言う人もあり、どこでも共通の悩みとなっているようです。とはいえ、こうした一見、苦情のような話題の受け皿となるのも大切なこと。一般市民としては、「なんとなく不安」「これって、危険では」という感覚だけでは、制服の警地域住民がひとつになり、「安心・安全なまちづくり」に取り組んでいます日頃のコミュニケーションを大切にミーティングに集まった4人が大切にしているのが、地域の人々とのコミュニケーション。自身が50年以上、学校交通指導員として街角に立ってきた経験から、とやや苦言を呈したのは岸本藤三さん。「『おはようさん』と声をこちらからかけても忙しいのか、反応がない警察官の方も最近増えたような。あいさつやちょっとした言葉がけ、そんな交流の積み重ねが地域のためになるはずなのに」と話します。それを受けて知事も、「警察官が犯罪処理などの業務に追われると、そのように感じさせてしまう面があるのかもしれません。確かに日常のやり取りも大切にしないとなりませんね」と、深くうなずいていました。北川惣太郎さんによると、学区内にある「あんしん・あんぜんステーション」の存在を知らない人も多いのだとか。「千本丸太町」では、イベントを開催する際にはステーション名が大きく入った看板を掲げるという工夫も。「平安騎馬隊」を招いたり、白バイを展示して写真撮影コーナーを設知事(中央)と共に。左から岸本藤三さん、北川惣太郎さん、山田啓二さん、北川安彦さん、熊谷友治さんVOL.80VOL.80京都府のおサイフどうなってるの? 8年に登場したのが、「府民協働防犯ステーション」です。「地域を良くしたい」との思いを持つ人たちの協力を得て、今年7月末の段階で府内ほぼ全域、289カ所の交番・駐在所管内にステーションが設置されるまでに数を伸ばしました。また、この10年で犯罪件数は半減(グラフ参照)。ここ5年で見ると、京都府の犯罪の減少率は全国2位という成果を収めています。意見交換の参加者の言葉ひとつひとつに丁寧に対応。進行役も務めた知事の山田さん町中の落書きを消す活動も「府民協働防犯ステーション」の取り組みのひとつ新たな組織を立ち上げるのではなく、さまざまな既存組織の横断的なネットワークが「府民協働防犯ステーション」です。防犯をはじめとする安心安全についての意見交換や情報共有を行います関心の高い話題だけに、会場の人たちも真剣に耳を傾けますけるといった楽しい触れ合いを通しても認知度アップを目指しているそうです。JR「円町」駅をエリア内に持つ「朱八・佐井」の北川安彦さんからは、人の行き来が多くなった現状に即して、同駅前に交番を置いてほしい、「銅駝」の熊谷友治さんからは、子どもたちの登下校官に話しかけづらい面もあるでしょう。「府民協働防犯ステーション」は、同じ地域住民という立場で、気楽に相談しやすいのもメリットです。そうした日頃のコミュニケーションの積み重ねが、問題の早期発見や情報共有につながり、犯罪を防ぐことになるのだなと、皆さんの話を聞きながら頼もしく感じました。●京都府安心・安全まちづくり推進課(上京区下立売通新町西入ル藪ノ内町)=☎075(414)5079〝府民協働防犯ステーション〟とは「府民協働防犯ステーション」の仕組み(拠点は交番・駐在所など)自治会PTA防犯推進委員協議会社会福祉協議会交番連絡協議会見守り隊・その他のボランティア団体※参画団体は一例です府民協働防犯ステーション平成25年度「防犯まちづくり」推進事業費2500万円※「京都府犯罪のない安心・安全なまちづくりアクション プラン」(2010年12月策定)関連予算6万50826万32916万35935万75865万49325万29605万2594万45384万22583万781001234567(万件)(年)200220032004200520062007200820092010201120123万286610年間で半減!京都府の「刑法犯認知件数」の推移で危険を感じる寺町二条の交差点に信号の設置ができないか、など地元に密着した視点からの要望が出されていました。京都府広報監まゆまろ住まいづくりのこだわりは自然素材「〝木の家の会〟のお宅訪問」を実施 完成見学会も「幻の漆喰」「音響熟成木材」「竹炭入り清活畳」を使用ハウス工房施主同士が自発的に集まって、「木の家の会」を結成!“空気がうまい!住まいづくり”に取り組む「ハウス工房」で家を建てた人の中で、そんなユニークな活動が始まりました。メンバーは、自然素材にこだわる同社のポリシーに共感した人ばかり。例えば、家具や家電から発生する化学物質を吸着・分解する働きがある壁材「幻の漆喰(しっくい)」や、保温性・調湿性が高い「音響熟成木材」、畳の内部に竹炭を入れた「竹炭入り清活畳」などを、空気の清浄化と快適さの実現のために使用。特に、アレルギーで悩んでいる人からの評判が高いのだとか。こういった素材の良さを伝えたいと、今回、「“木の家の会”のお宅訪問」が企画されました。これは会のメンバーの住まいを訪ねて、同社が手掛ける家の魅力を肌で感じられるという見学会。そこに暮らす人の生の声を直接聞けるので、より具体的なイメージがわきそうですね。11月下旬には中京区で「完成見学会」も実施されます。こちらでも、家づくりのヒントを見つけてみては。いずれも要予約。場所や開催日時などの詳細は問い合わせを。●ハウス工房=京都市西京区大原野灰方町59─1、☎075(335)0255同社施工例。年輪のでこぼこを際立たせた“うづくり”の床が足に心地よさを与えますhttp://www.house-kobo.com
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