リビング京都 西南版 10月12日号
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(3)2013年10月12日(土曜日)西南第1649号DESIGN & BUILD 都住建TEL.075-502-2301京都市山科区御陵鳥ノ向町26番地1(駐車場あり)都住建ホームページ 又は お電話にて、ご予約ください。※写真は当社の施工例と完成予想図です11月・12月内覧会 (予定)京都市上京区 ■ 11月下旬 AM10:30~PM4:00京都市山科区 ■ 12月中旬 AM10:30~PM4:00要予約 いま、京都市では、エコ活動や子育て支援など、地域でさまざまな取り組みが行われています。そこで、実際に活動している石井良之さん、松田玲子さん、安田有佳里さんの3人に集まってもらい、京都市長の門川大作さんと〝地域の力〟というテーマで座談会をしてもらいました。京都市子どもから高齢者まで楽しくエコ活動中子どもと大人がつながれば地域はもっと豊かに育児中のお母さんだからできることがある京都市教育長を経て、2008年2月から第26代京都市長に就任。「徹底した〝現地現場主義〟」をモットーに市民活動の場や市政の現場を訪問。その数は4300カ所を超え、市民・現場の声に耳を傾け、率直に語り合う。右京区人づくりネットワーク実行委員会世話役。右京区ジュニア円卓会議のプロジェクトスタッフ、京都市立幼稚園PTA連合会OB会でつくる「はのんの会」のメンバー。「子育てを離れても、地域の子どもたちにできることをしていきたい」京都市長と地元で活動する3人が語り合いました門川大作さん石井さんがお住まいの東山区の今熊野学区では、「エコ」を通じたまちづくりに取り組まれているそうですね。石井 平成23年に地域ぐるみでエコ活動を行う京都市独自の「エコ学区」のモデル学区に認定されました。1年目は「男のエコ料理教室」、子どもたちを対象にした「エコ工作」を実施。子どもから地域の大学生、高齢者まで和気あいあいと取り組みました。エコは、楽しくやらないと長続きしませんし、地域にも定着しませんから。門川 男のエコ料理教室には私も寄せてもらいましたが、皆さんイキイキと楽しそうでしたね。石井 盛り上がりました(笑)。2年目の昨年は、学区住民の5分の1に当たる延べ約1000人の皆さんが節電に挑戦。5チームに分かれて成果を競い合ったんですよ。中には、1カ月で800円分の節電を可能にしたチームもいて驚きました。松田 すごい成果ですね。石井 節電の取り組みがご近所同士の話題を生み、仲が良くなったという効果もありました。まちづくりは人づくりから。まず〝人づくり〞ができたのではないかと思っています。門川 心強いですね。京都市では、温室効果ガスの高い削減目標を掲げていますが、地域や家庭からの排出量削減が課題になっています。その一方で、地域に目を向けると、ライフスタイルの変化などで、地域コミュニティーの活力が低下している現実もある。そんな両方の課題を克服しようとするのが「エコ学区」の取り組みなんですね。今熊野学区での素晴らしいお取り組みなど、各地域のつながりは、子どもを取り巻く環境にもかかわってきますね。安田さんたち育児中のお母さんが集まってつくる「ハッピーマザーズファクトリー」が誕生したきっかけは何ですか?安田 実は、門川市長との出会いなんですよ(笑)。息子が1歳ぐらいのとき、街中に出かけても、赤ちゃんとお母さんが一緒にくつろげるスペースや授乳場所も限られていて、このまちでの子育てに不安を感じ始めていました。そんなとき、あるパレードを見物中に、たまたま私たち親子と目があった門川市長が、列を外れて、息子の頭をなでに来てくださって。子どもをこんなに身近に思ってくださる市長のいる京都なら、私もできることを頑張ってみようと、考えが石井さんの話も、安田さんの話も、人と人とのつながりを感じますね。松田 「右京区人づくりネットワーク実行委員会」は、世代間をつなぐ接着剤の役を担っていこうとしています。ここでは、子どもたちにもその利用が広がっている携帯電話について考えるなど、若いお母さん世代を対象にした講座などを開講。同世代だけではなく、幅広い世代で話す場を設けています。石井 いろんな世代が交流するのは、いいですね。そこからまた、つながりが広がっていきます。松田 はい。未来を担う中学生の子どもたちに地元のまちについて考え、行動してもらうきっかけにと、「右京区ジュニア円卓会議」のお手伝いもさせていただいています。10月開催の「右京区民ふれあいフェスティバル」で子どもたちに意気込みをたずねたら、「おもてなし」という言葉も飛び出して。オリンピック招致で話題になる前の話ですよ(笑)。大人は段取りばかりに気をとられていましたが、まっすぐな子どもたちから学ぶことも多いですね。門川 京都の街の中には、いろんな〝ストック〞があります。経験豊富なお年寄り、未来を担う子どもたち、そして、彼らを育てる親世代。皆さんの力をいかに融合させるか。市民の皆さんの主体的な力を、行政がいかにバックアップできるかが重要だと思っています。京都市では、昨年4月に「地域コミュニティ活性化推進条例」を施行。地域活動の総合相談窓口である「地域コミュニティサポートセンター」の開設や、自治会や町内会への加入促進の取り組みを支える助成制度を創設するなど、京都が誇る〝地域力〞をしっかりと支える仕組みを整えてきています。環境、子育て・教育、安心安全など、それぞれに課題はあるのですが、私は、それを解く鍵は家族や地域の絆であると確信しています。皆さんと一緒に力を合わせて、これからも暮らしやすい京都を築いていきたいと思っています。〝地域力〟で暮らしやすい街に一変したんです。門川 うれしい! 責任重大ですね、私(笑)安田 その夜、夫にプレゼンして、3カ月後、赤ちゃん連れのお母さんのために、街中にベビーカフェを開設しました。松田 行動が早いですね。子育て中のお母さんの悩みがわかるのは、今まさに育児中のお母さんだからこそですよね。安田 ゼスト御池でも定期的にイベントを開催しています。同じ子育てママたちの思いに応えられるきめ細かな企画を心掛けています。この9月には、中京区役所の支援事業にもしていただいて、未就学児の母親を対象にした無料健康診断を実施できました。定員60人に対して応募は180人以上。予想以上の反響に、今、2回目を計画中です。門川 京都市では、地域の皆さんの自主的な活動をしっかりとバックア司会/山舗恵子(リビング京都編集長) 撮影協力/京(みやこ)エコロジーセンター石井良之さん東山区今熊野学区自治連合会会長。今熊野学区ごみ減量推進会議会長。3学区を統合し、平成26年に開校する東山泉小中学校の代表幹事として「日本一の学校を目指しています」安田有佳里さん松田玲子さん子育て中の母親で組織する「ハッピーマザーズファクトリー」代表。それぞれの母親のスキルを生かし、子育てライフを楽しむさまざまなプロジェクトを実施。「京都のことをもっとよく知って、子育てをしていきたい」京都市長ップしていこうと、区役所や支所が主体となって取り組む「区民提案型支援事業」を創設。昨年度は11行政区で178件もの事業を採択して、安田さんのような生き生きとした取り組みを進めていただきました。今年度も更に予算の拡充を行っているんですよ。学区での経験を積み重ねて、平成27年度までには市内全222学区にまで広げていこうと頑張っています。「」しいお取り組みなど、各しいお取り組みなど、各暮らしやすい街(左から時計回りに)今熊野学区で開催された「エコ工作」「右京区ジュニア円卓会議」「ハッピーマザーズファクトリーの活動」●地域コミュニティサポートセンターの開設 (文化市民局地域自治推進室内)自治会・町内会の運営や地域活動についての総合相談窓口●地域活動への助成制度の創設自治会・町内会等による加入促進や運営活性化の取り組みの経費を助成(上限10万円)●「地域活動ハンドブック」の作成自治会・町内会等の運営や活動の手引き、先進事例、さまざまな支援制度などを掲載(市役所、区・支所にて無償配布)●マンガ冊子「地域って?」の作成地域のつながりの大切さを理解してもらうため、小学3年生を対象に無償配布京都市の地域コミュニティ活性化策地域活動の支援に関する京都市への問い合わせは、地域コミュニティサポートセンターへ中京区寺町御池上ル 京都市役所内☎075(222)3098

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