リビング京都 中央版 11月2日号
3/16

(3)2013年11月2日(土曜日)中央第1652号「宇治茶の魅力を国内外へ発信、 ブランド力の向上を図ります」京都府の税金の使い道を探るシリーズ「どうなってるの? 京都府のおサイフ」。今回は、宇治茶の消費拡大を目指し、その魅力を発信する取り組みを紹介します。宇治茶ブランド新展開事業費7708万円平成25年度当初予算京都に住む私たちにとって、〝日本茶といえば宇治茶〞と連想するくらい宇治茶は身近な存在ですね。抹茶や玉露のような高級茶から、日常的に飲まれる煎茶や番茶まで、多様なお茶がそろっており、昨年は、約81億円の生産金額を計上しています(グラフ参照)。でも…。「お土産で〝宇治抹茶スイーツ〞が人気とはいえ、関東方面でのブランド認知度は、いまだに静岡産などに及びません。また消費者のライフスタイルの変化により、最近は急須のない家庭も増え、リーフ茶の需要減少といった大きな課題も抱えています」と、京都府農産課の野田泰豊(かくとよ)さん。そこで同課では、これまで取り組んできた「茶園の面積拡大」「茶樹の植え替え」「茶園や茶工場の機械整備支援」といった生産振興策に加えて、消費者に向けて宇治茶の魅力を積極的にアピールする事業に乗り出しました。その流れを受けて2年前に打ち出されたのが「宇治茶の魅力、世界へ発信プラン」。宇治茶の歴史や製造法、飲み方、機能性などを、京都府民や観光客ほか多くの人に伝えて国内需要を増し、さらに海外へのプロモーションにつなぐ計画です。このプランの中には、「宇治茶生産の景観」の世界文化遺産登録を目指す取り組みや、宇治茶の素晴らしさを国内外に伝える「宇治茶伝道師」7人(2013年10月現在)の委嘱なども。11月3日(祝・日)に京都府立植物園で行われる「植物園お茶といけばなの祭典」では、「宇治茶伝道師によるおいしいお茶の入れ方教室」を予定。さまざまな企画を通して、宇治茶の魅力を広めます。VOL.82京都府のおサイフどうなってるの? VOL.82「おもてなしといえば、急須で入れた宇治茶。それが、もっと一般的になる日を目指したいですね」と、笑顔でアピール。左から同課の東山みや子さん、野田泰豊さん、市田孝博さん※荒茶… 収穫・製茶してできる仕上げ前のお茶のこと出典:京都府茶業統計同課が現在力を注いでいるのが、今月の「全国お茶まつり京都大会」。この祭りの会場が京都になるのは、15年ぶりだそう。「キャッチコピーは、〝宇治茶発祥の地から日本茶の魅力、世界へ発信〞です」と野田さん。11月16日(土)・17日(日)には、宇治駅〜商店街〜宇治市役所一帯が「宇治茶の魅力発信イベント」の会場に。「聞き茶巡り&宇治茶スタンプラリー」「宇治茶スイーツ勢揃い」といったイベントのほか、「ほんまもんの宇治茶を味わう」と題して、8月に開催された「全国茶品評会」入賞茶などの無料接待コーナーも用意されます。「実際に味の違いを感じていただき、家でもお茶を楽しむ習慣が広がれば一番。宇治茶の人気が高まるよう、今後も努力します」(野田さん)●京都府農産課(上京区下立売通新町西入ル)=☎075(414)4944和束町の茶畑「宇治茶の魅力発信イベント」の詳細はホームページ(http://www.ujicha.or.jp/ocha-matsuri-event/)で抹茶の原料「てん茶」生産量は全国1位リーフ茶の需要減少が大きな課題です〝宇治茶発祥の地〞で多数のイベントを開催2年前に「宇治茶の魅力、世界へ発信プラン」がスタート宇治茶(荒茶)生産金額2004年2006年2008年2010年2012年76億6300万円73億3600万円78億4800万円66億8800万円81億2500万円おいしい宇治茶を味わいながら、大切な人とほっこりしませんか「特製お節」限定100個3万5000円、申し込みは12月15日(日)まで手作りの味が評判で、リピーターも多数!元お茶屋の建物をモダンに作り変えた「祇園迦陵」。祇園甲部歌舞練場の向かい側にあり、格式ばらずに日本料理が楽しめるお店として評判です。12月15日(日)まで、同店恒例「特製お節」の申し込みを受け付け中。6・5寸(19・5㎝)サイズの二段重で3万5000円、限定100個。年末は通常営業は休み、調理場はお節料理の仕込み一色になるのだそう。料理長自ら吟味した材料を丁寧に仕込み、イチから調理する料理は約40種類。「年の初めを祝う席にふさわしいものをと、味のバランスや彩りにこだわった手作りのお節です。毎年少しずつ味を調整するなど、改良を重ねています」と料理長の川畠さん。お重に美しく詰められた状態で、生のまま届くのがうれしいですね。例年、リピーターの利用が多いので、申し込みは早めに。クール宅配便の場合、12月30日(月)発送で31日(火)到着(北海道、東北、九州、沖縄、離島への発送は不可)。別途送料がかかります。店頭での引き渡しは、12月31日(火)午前10時~正午。●東山区祇園町南側、☎075(532)0025。午前11時30分~午後3時30分(LO2時)、午後5時30分~11時(LO9時)。水休 定番の品々から、プロならではの料理まで、美しく盛り付けられ、正月にぴったりです祇園迦陵(かりょう)http://www.karyo-kyoto.jp「特製お節」6・5寸二段重3万5000円黒豆、田作り、数の子、いくら、栗の渋皮煮、唐墨、平目求肥巻、車海老旨煮、穴子の竜眼巻、堀川牛蒡、子持ち鮎甘露煮、ローストビーフ、鰆の胡麻柚子庵焼、鴨丸の鍬焼など約40種類旬の素材を使った一品から定番まで、出来たてを、好きなだけ! からすま京都ホテルの中国料理「桃李」では、「ランチオーダーバイキング」を実施中です。前菜の「かにの冷製」と「ふかのひれのスープ」を味わった後は、約50種類のメニューから好きなものを自由にオーダー。本格的な味を気軽に楽しめるのがうれしいですね。注文はテーブル単位で(デザートは1人分からOK)。924円をプラスすると「ふかのひれの姿煮込み」付きにできますよ。2人以上で要予約。「リビングを見て」で特典あり(表参照)。※週末・祝日などは早めに予約を〈期間〉12月31日(火)まで〈料金〉大人3200円、子ども(4歳~小学生)1700円●下京区烏丸通四条下ル(地下鉄「四条」駅6番出口より徒歩1分)、☎075(371)0141(直通)。午前11時~午後2時30分(土日祝は午後3時)、午後5時30分~9時出来たての料理をテーブルまで運んでもらえます(写真はイメージ)「ランチオーダーバイキング」3200円924円プラスで「ふかのひれの姿煮込み」付きに約50種類の料理から、出来たてを、好きなだけ!からすま京都ホテル 中国料理「桃李」http://karasuma.kyotohotel.co.jp/メニューの一例・かにの冷製・ロブスターのマヨネーズソース・海老のチリソース・鴨ロース肉の玄米クレープ包み・海老入り蒸し餃子・小龍包・ホタテの中華風グラタン・麻婆豆腐・牛肉と九条ネギの辛味炒め・蒸し鶏の山椒ソース・白菜の甘酢漬け・杏仁豆腐・タピオカ入りココナッツミルク・胡麻付き揚げ団子、など約50種類★読者特典…「紹興酒」か「酸梅湯(さんめいたん)」(梅のジュース)を1杯サービス

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です