リビング京都 東南版 11月2日号
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(2)2013年11月2日(土曜日)東南第1652号プレゼントが入ります編集/山舗 掲載日:1102 出稿表:002-11 サイズ:全8 記事名:フロント2面_百人一首紅葉制作宮本出力→編集部●●宛百人一首の歌人が歌の題材にしたり、しばらく住んでいたという場所も数多くあります。「京都は、百人一首に関係する場所や歌人ゆかりの地が多くあり、いろんな楽しみ方ができる、すばらしい土地柄です」と話す河田久章さん。幼少から百人一首とかるたを楽しみ赴任地の東京で定年を迎えた15年前、百人一首誕生の地・京都へ引っ越してきたという〝百人一首愛好家〟です。8年前に立ち上げた「京都百人一首・かるた研究会」では、講演会やウオークなどを通して百人一首の魅力を伝えています。「現在知られている百人一首は、小倉百人一首のこと。鎌倉時代に定家が百人一首を編さんして以降、ほかの人たちも同様の歌集を作ったんですね。それらと区別するために、室町時代ごろ、定家が居住した山荘のある小倉山の地名をとって小倉百人一首と呼ばれるようになりました。絵かるたとして楽しまれるようになったのは、江戸時代ごろです」さらに、「定家は自分の好みで歌を選んでいるんですが、飛鳥時代の天智天皇から鎌倉時代の順徳天皇まで、人間関係や時代背景などが反映されていて、知れば知るほど奥が深い」とのこと。身近な秋の景色が、1000年以上も昔の出来事とつながっていると思うと、ロマンを感じますよね。蓮生ゆかりの場所をもうひとつ。洛西・西山の中腹に立つ三鈷寺(さんこじ)です。蓮生は、同寺の西山上人に深く帰依していました。いまは、本堂横の華台廟(びょう)に、西山上人とともにまつられています。また、本堂を背にして立つと、比叡山をはじめとする東山三十六峰、北「定家が歌を選定したという建物は、現存しません。しかし、当時はこんな雰囲気だったのではないかと思わせてくれるのが、厭離庵(えんりあん)です」と河田さん。1面でも紹介した厭離庵は、蓮生の山荘旧跡に位置するお寺です。「定家は、蓮生に頼ま嵯峨嵐山が貴族の別荘地だったのに対して、「大原は比叡山の僧侶たちが隠棲(いんせい)する地でした。僧侶のもとを多くの文人や歌人が訪れ、文化的な風土が培われたのではないかと思います」。山、京都市街、大山崎や宇治、木津方面まで一望できます。平安時代に創建されたお寺なので、蓮生もこの眺めを目にしていたかもしれませんね。三鈷寺の北側に、善峯寺が位置。かつて百人一首歌人の慈円が両寺の住職を務めていたのだとか。れ、山荘のふすまを飾るために、色紙に百人一首の歌を書きとめていったそうです。蓮生は、幕府の御家人でしたが権力争いを避けて出家したという経歴の持ち主。厭離庵には、彼の厭世感が今も漂っているように感じます」大原住まいの寂しさを詠んだ良暹(りょうぜん)法師。交流のあった西行法師も、大原にこもっていたことがあり、「音無の滝」を題材にした歌が、ほかの歌集に残されています。山肌に広がる紅葉と、京都の眺望が一度に楽しめます【三鈷寺】京都市西京区大原野石作町1323、JR「向日町」駅・阪急「東向日」駅から阪急バス「善峯寺行き」に乗車、「阿智坂口」停下車、徒歩約12分、拝観料500円(住職の案内付き)、☎075(331)0022 ※善峯寺北門からは徒歩約1分。拝観後に善峯寺へ戻る場合は、善峯寺北門のインターホンで連絡を 西行法師が音無の滝を題材にした歌が、山家集に収められています。滝の両岸から枝を伸ばすモミジの木々が、美しいグラデーションを演出【音無の滝】京都バス「大原」停から約45分。来迎院の門前の山道をさらに奥へ。案内板あり(写真提供/中川修一)宇治神社から宇治川の上流方向へ。写真は琴坂と呼ばれる興聖寺の参道で、木々がアーチ状に折り重なるモミジの名所です「日本庭園と自然の中間を目指して手入れしています」(住職)という庭には、モミジが緩やかに枝を広げています【厭離庵】京都市右京区嵯峨二尊院門前善光寺山町2、JR「嵯峨嵐山」駅から徒歩約25分 ※立札「中院山荘跡」のすぐ東側にある路地を奥へ、特別拝観11月1日(金)~12月7日(土)、特別拝観時期は予約不要、本堂や茶室は立ち入り不可、拝観料500円、☎075(861)2508「人間関係や時代背景がにじむ、百人一首の世界」京都百人一首・かるた研究会代表河田久章さんそのほか、定家、藤原家隆、藤原雅経、紀貫之、和泉式部、伊勢大輔など多くの歌人が大原を訪れたそう。静かな山里のそこかしこに、百人一首歌人たちゆかりの地が点在しています。「わが庵は 都のたつみしかぞ住む 世をうぢ山と人はいうなり」と詠んだ喜撰(きせん)法師。「〝うぢ〞は宇治のこと」と河田さん。宇治市の宇治川東岸、朝霧橋の東詰めに位置する宇治神社(JR「宇治」駅から徒歩約13分)の本殿鳥居前には、その歌碑が建立されています。藤原定頼も、宇治川に立ち込める朝霧をモチーフに一首。宇治川中の島には柿本人麻呂の歌碑が。紫式部も、百人一首の歌人のひとり。「いずれもこの地を中心に、百人一首のゆかりがあることを伝えています」プレゼントします〒604-8560(住所不要)京都リビング新聞社「リビング京都」プレゼント係【応募要項】応募は、はがき・リビング京都ホームページ・ケータイで。※当選者の発表は発送をもってかえます。原則として商品は提供社から発送。同意のうえ応募をパソコン→http://kyotoliving.co.jpケータイ→右上の2次元コード(http://kyotoliving.co.jp/m/)からアクセスを2次元コード対応機種のみ利用可1〝あおもり米〟「つがるロマン」の新米をJA全農あおもり(青森市)と青森米本部(同)は、「2013あおもり新米キャンペーン」を展開中です。12月31日(火)まで。気象や土壌条件の良い津軽地域で誕生した「つがるロマン」は、炊き上がりの香りとふっくら感が自慢の銘柄で、〝あおもり米〟のエースなのだとか。キャンペーンを記念して、「平成25年産つがるロマン」(2kg、1200円相当)を、読者8人に。あおもり新米キャンペーン係=☎017(743)72402映画「天のしずく 辰巳芳子〝いのちのスープ〟」DVDⓒ2012天のしずく製作委員会NHKエンタープライズ=☎03(5478)0780希望番号と商品名、〒、住所、氏名、年齢、電話番号を書いて応募を。11月8日㈮必着。ホームページは同日午前10時締め切り昨年公開されたドキュメンタリー映画「天のしずく 辰巳芳子〝いのちのスープ〟」のDVDとブルーレイが、11月22日(金)に発売されます(各3990円)。発売・発行元はNHKエンタープライズ(東京都渋谷区)。料理家で作家の辰巳芳子さんが出演したNHK「きょうの料理」の映像、映画に登場するスープのレシピ集などの特典付き。発売を記念して、DVDを読者3人に。☎075(212)4411まで広告掲載のお問い合わせ・お申し込みは
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