リビング京都 東南版 2月15日号
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◇2面に続く撮影/山﨑晃治ほか、イラスト/オカモトチアキ洛和会音羽記念病院の栄養科主席係長・長谷川由起さん。「減塩した味に、徐々に慣れていくことが大切です。現在の食生活でどのくらいの食塩を取っているかをまず知って、少しずつ食生活を変えてみてください」洛和会音羽記念病院の栄養科主席係長・長谷川由起さん。「減塩した味に、徐々に慣れていくことが大切です。現在の食生活でどのくらいの食塩を取っているかをまず知って、少※イラストに表示のgはその食品に含まれる食塩相当量。 また男性、女性は成人の場合「多量の食塩が体内に入って血液中の塩分濃度が上がると、体は通常の濃度に戻そうとして、血管内に水分を送り込みます。血液の量が増えれば、心臓はより強い力で血液を送り出すようになるので、血圧が上がってしまいます。この状態が続くと血管や心臓に負担がかかって、動脈硬化を引き起こすなど、病気の原因になるんです」と教えてくれたのは、洛和会音羽記念病院の栄養科主席係長・長谷川由起さん。「実は、日本人は国際的にみると塩の摂取量が比較的多い。世界保健機関(WHO)は、昨年、成人1日5g未満にするべきだという指針を出していますが、平成24年の厚生労働省『国民健康・栄養調査』によると、日本人の食塩摂取量の平均値は男性11・3g、女性9・6g。そこで厚生労働省は、男性9g未満、女性7・5g未満を、当面の望ましい摂取量の目標値としています(※1)」すでに、私たちの食生活では、塩を取り過ぎている可能性が高いということですね。※1…健康な人の場合。すでに高血圧や腎臓病にかかっている人は1日6g未満※2…食塩量のほか、Na(ナトリウム)量で記載がされている場合もあり。その場合は、Na(g)×2.54=食塩量(g)です●かつおやコンブなどで、だしを濃いめにとってうま味を生かす●スパイス、ハーブ、酢やレモンなどで味付けし、塩を多く含む調味料の使用を少なくする●野菜はさっとゆでてから調理する(加熱時間を短くでき、少ない煮汁・調味料で味付けできる)●煮汁や調味料にとろみをつける(食材に味が絡みやすくなるため、薄味にしても深い味わいに)●煮物は一度冷まして味を含ませる(煮物の味は冷めていくときに染みるので、早めに作って冷まし、食べる前に温めれば、食材からより煮汁の味を感じられる)●食卓にしょうゆやソースを置かない。もしくは1滴ずつ出るタイプの容器を使う「塩が多く含まれているのは、しょうゆやみそといった調味料、漬物、ハムや干物のような肉・魚の加工品、インスタント食品などです。一日の食事を振り返ってこれらだけでもカウントしてみると、おおよその食塩量が見えてきますよ」と長谷川さん。左上のイラストは、ある一日の食事例。全て合わせると食塩相当量14・9g ! なるほど、目標値を大きく上回っています。家で料理をする際、きちんと食塩量をコントロールするなら、調味料を量るのがベスト。また、食品の多くはパッケージに食塩量に関する記載があるので、確認してみましょう(※2)。ただ、気にし過ぎるあまり、物足りない味になって、食事がつまらないものになるのもよくないそう。「おかずのうち1品を、酢の物のような食塩の少ない料理にして、メインのおかずには塩やしょうゆなどの調味料でしっかり味を付けるなど、メリハリをつけて満足感を高める工夫もしてみてください」とのこと。長谷川さんに教えてもらった、かるしお料理のコツを左表にまとめました。2014年2月15日1662号「ハウス・リースバック」家に住みながら買い取りますハウスドゥ!イメージキャラクター古田敦也氏(元プロ野球選手)その家を10120-350-340京都市中京区烏丸通錦小路上ル手洗水町670番地京都フクトクビル5F 国土交通大臣①第8077号

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