リビング京都 中央版 2月22日号
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(6)2014年2月22日(土曜日)中央第1663号~住まいの数だけ夢があり、住まいの数だけドラマがある~「100年たっても住みたい家」をモットーに、半世紀以上、京都・滋賀で多彩な注文住宅を手がけている「サンキ建設」。最近、特に増えたのが「現代京町家」についての相談や問い合わせだとか。現代の生活にぴったりな京町家を実現情緒ある町家暮らしにあこがれても、気になるのが、寒い・暑いといった住みづらさや、耐震性。そういった面をクリアした同社の「現代京町家」が評判を呼んでいるそう。「伝統的な京町家の空間を現代の生活に適した形で再構成するのが、私たちの考える『現代京町家』です」と話すのは、同社社長の布垣友義(ぬのがき・ともよし)さん。「町家といっても、和室にこだわる必要もありません。例えば、意匠デザインからにじみ出る〝わびさび〟、光や風の通り道となる中庭を置く構造といった、〝古き良き〟味わいをパーツとして取り入れるんです」同社のホームページには、住まいの実例を写真付きで多数紹介。京都らしい落ち着いた外観と開放感あるリビングを併せ持つ施工例なども。それらをひとめ見てほれ込み、同社の考え方に共感するファンが多いのも、うなずけるのでは。新築はもちろん、リフォームもOK。再建築不可物件のような法規制のある家にも対応します。「『現代京町家』の形は、施主の数だけありますよ」と布垣さん。営業スタッフを置かず、一級建築士でもある布垣さんと設計担当者が打ち合わせにのぞむのもこちらの特徴。じっくり丁寧なヒアリングで、施主の好みや要望の微妙なニュアンスまでくみ取り、その思いを反映する家づくりを行ってくれます。●京都市山科区竹鼻竹ノ街道町10。午前9時~午後6時、水・祝日休☎075(581)4141 http://www.4141sanki.co.jp/周囲の景観に溶け込むしっとりとした外観(左上)の「現代京町家」。扉を開けると広々とした玄関ホール(左下)。LDKはガラリとイメージが変わり、スタイリッシュで開放感ある空間です(右)。建物が密集するエリアでも、中庭を設けたことで陽光が差しこみ、住まいが明るく(右下)今どきの生活様式に沿った「現代京町家」新築、リフォームいずれにも対応。ホームページに施工事例多数あり〝古き良き〟デザインなどを受け継ぎつつ、快適さも重視していますサンキ建設建築設計事務所「オフィスゆず」のコンセプトは、次の3点。耐震性といった“安全性”の確保、しっくいなどの自然素材を使用することで、住む人の“健康”に配慮。そして、くつろげる空間をデザインするなど“癒やし”を重視しています。同社が現在力を注いでいるのが、中古住宅の再生なのだそう。まず、建てられてから時間がたった住まいの“インスペクション”からスタート。インスペクションとは、点検のことで、耐震診断・劣化診断・屋根診断などを実施。結果に基づき、施主の要望に沿ってリフォームを進めます。これを“注文中古住宅”と呼んでいるのだとか。「『後世に受け継いでいく癒やしの家』の実現をかかげるわが社のポリシーに合った方法です。住み続けるためのリフォーム、住み変えるリフォームなど“再生”を目的としています」と同社代表の田中政和さん。また、同社では、自然のエネルギーを活用した“パッシブ住宅”にも注目。ここで目指すのは、ゼロエネルギー住宅・低炭素住宅です。太陽熱(日照)、風(通風・創風)、土地の特徴を生かした設計手法を採用し自然素材を活用、CO2排出の削減に取り組んでいます。お金に関しても相談をソフト面でも施主をバックアップ。無理のない返済計画のために、グループ会社所属の司法書士兼住宅ローンアドバイザーが無料で相談に応じてくれますよ。各種助成金の活用についてもアドバイスしてくれます。リフォーム補助金、リフォーム減税、耐震助成金など、「どれが利用できるの?」と迷ったときも相談を。お金に関する知識があまりないという人も、マネープランをしっかりと立てられそうですね。●京都市山科区勧修寺平田町87☎075(594)5355 http://www.yuzu90.com/同社施工例。床、梁(はり)、建具などに自然素材をふんだんに使用することで〝癒やし〟の空間が完成。住宅のシンボルにもなっている暖炉が空間の演出に一役買っています“後世に受け継いでいく癒やしの家”を目指して家づくりのコンセプトは「安全」「健康」「癒やし」太陽熱・風・土地の特徴を生かした設計オフィスゆずマイホームにかける思いは多種多様。「DESIGN&BUILD 都住建」は、コンセプトとして掲げる「人とかぶらず、センスがあり、住みやすい家」にしたい人から注目を集めています。同社の強みは、デザイナー(建築士)が自由な発想で、オリジナリティーある住まいを提案してくれること。施主とデザイナーの対話を大切にし、家に望むことやライフスタイルなど、担当者がじっくりとヒアリング。細かいニュアンスを確認しながら、お互いが納得いくまで話し合いを進めていきます。施主の要望をデザイナーがしっかりと把握したうえで、プランを具体化するための「デザイン会議」を実施。同社のデザイナー全員が意見を出し合って多角的に検討することで、より良い案が生み出されるそうです。夢が詰まったプランは予算別で3パターン思いがカタチになったプランは、予算に応じて3種類。シンプルでありながらもデザイン性を取り入れた「D+B1」、設備などがグレードアップする「D+B2」、完全フルオーダーの「D+B3」から選べます。「ダイニングには大きな窓を」「照明にこだわりたい」「スムーズに家事ができる動線で」「収納スペースは広めがいい」など、あなたの夢を実現してみませんか。わが家にも、遊び心をプラスした個性的な空間が広がりますよ。3月に見学会を実施同社の魅力は、3月下旬に開催される「完成見学会」で体感してみて。オリジナリティーあふれる住まいを、実際に見られるチャンスです。詳しくは、ホームページでチェックを。●山科区御陵鳥ノ向町26│1。駐車場あり☎075(502)2301 http://www.db-tojuken.com/オーブンなどの家電が隠せるようにデザインされたアイランドキッチン(右)。シンプルなリビングルームは、ソファなどの家具で自由自在にアレンジできます(上)。吹き抜けを設けた家づくりも可能(左下)デザイナーの自由な発想が生かされた家予算別で3つのデザインプランがありますオリジナリティーあふれる住まいは、3月下旬の「完成見学会」で体験をDESIGN&BUILD都住建無垢(むく)材やケイソウ土といった、天然素材を使った家づくりを得意とする「ヴァニラリーフ」。住宅をはじめ、ショップや飲食店などの新築・リフォームと、幅広く手がけています。「木や土など〝息をしている”素材が、暮らしていて気持ちがいいと感じる空気感を与えてくれるんです」と話すのは、代表の髙倉哲法さん。約3年前、北山にあった事務所を住居のある自然豊かな大原へ。ここから、自然素材を生かした居心地の良い家づくりを提案し続けています。「天然の素材はきちんと手入れをすれば長持ちするうえに、住むほどに味わい深くなっていきます。暮らしの中で少しずつ風合いが増していく、〝経年変化”を楽しんでもらえれば」と髙倉さん。オリジナルパーツで遊び心もプラスそんな同社が手掛けた家は、カントリー調や南欧風に加え、倉庫をおしゃれにリフォームしたものなど、いずれも個性的でデザイン性に富んでいるのも特徴です。「高額な買い物だけに納得してもらいたいし、イメージ以上に仕上げたい」。そのため、海外から建材を取り寄せたり、インテリアを作家に依頼することもあるそう。希望に合わなければ、芸術大学で彫刻を学んだ経験を生かして自ら制作も。アイアンで作った手すりや取っ手、タイルやれんが、ステンドグラスを使った装飾が、部屋のアクセントになると好評です。「お客さまとの出会いが、私に新しい挑戦をさせてくれます。住まいに対する小さなこだわりにもしっかりと耳を傾け、できる限りの要望に応えていきたいですね」ホームページの施工例を参考に、夢を相談して。●京都市左京区大原井出町398―1☎075((744)4006 http://www.vanillaleaf.com写真はR邸。中庭に面した扉から陽光が差し込む明るいダイニング(右)。作家に依頼したというアイアンの装飾が印象的な玄関(左上)木やタイルなどを多様した洗面台もすてき(左下)居心地が良く、住むほどに味わいが増す家づくりデザイン性に富んだ、天然素材による空間を提案タイルやアイアンで作った装飾も好評ですヴァニラリーフ

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