リビング京都 西南版 3月22日号
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(3)2014年3月22日(土曜日)西南第1667号トマト風味の爽やかソースで春野菜をスペイン風に焼き野菜のロメスコソース●材料(4人分)…菜の花8本 白ネギ1/2本 小カブ1個 長いも7㎝程度 トマト中サイズ1個 オリーブオイル適量 ロメスコソース(ニンニク小さめ1片 スライスアーモンド大さじ3 エクストラバージンオリーブオイル大さじ4 酢小さじ1 塩・黒こしょう各少々)トマトが水っぽい場合は、ミニトマトを使った方がコクを出しやすいのでおすすめ。スペインでメジャーなロメスコソースは、ポテトサラダやパンに塗ったりと万能ですよ①菜の花を水に5分つけて、パリッとさせる。白ネギは1㎝幅で厚めの斜め切り、小カブはくし形、長いもは皮をむいて1㎝幅の輪切りにする②トマトを適当な大きさにカットし、ロメスコソースの材料と一緒にミキサーにかけてピューレ状にする③フライパンにオリーブオイルを入れ、❶の小カブ、長いも、白ネギと菜の花の順に弱火で焼いていく。野菜のうまみを引き出すために、焦がさないように④❸を皿にのせてロメスコソースを添える(撮影/橋本正樹)今月の先生オーガニックハウス サルーテ安田尚美さん京都市つるの剛士さんミュージシャン、俳優、タレントなど幅広い才能を発揮する、1男3女の父。趣味は将棋、ギター、サーフィンと多彩京都ハンナリーズ専属チアリーダー「はんなりん」のディレクター。チームの遠征に合わせて飛び回る、夫と娘の3人家族下川さやかさん門川大作さん京都市教育長を経て、2008年2月京都市長に就任。世界歴史都市連盟会長なども務める。3男1女の父京都市長京都市では、家庭、仕事、地域社会のつながりを大切にして、豊かな人生を送ろうという「〝真の〟ワーク・ライフ・バランス」の推進に取り組んでいます。そこで、イクメンの代表ともいわれているタレントのつるの剛士さん、地元のプロバスケットボールチーム・京都ハンナリーズのオフィシャルチアダンサー「はんなりん」のディレクターで一児の母でもある・下川さやかさんに、「真のワーク・ライフ・バランス」について、京都市長の門川大作さんを囲んで語ってもらいました。司会/山舗恵子(リビング京都編集長)※文中、敬称略家族のスタイルが子育てのスタイルを作る子は〝地域のかすがい〞する、みる、支えるスポーツがまちを元気に―つるのさんは、イクメンの代表ともいわれていますね。つるの よくそう言われるんですけど、実際子育てでいろんなことをし―京都ハンナリーズといえば、「ハンナリーズアリーナ」と名付けていてくれているのは、奥さん。だから、僕は奥さんの話を聞く時間を、大切にしています。イクメンというよりは、〝オクメン〞(笑)。夫婦の仲が良る京都市体育館が4月1日にリニューアルされるそうですね。門川 はい。今回のリニューアルで観客席が全て個席化されて、一層ゆったり試合をお楽しみいただけます。耐震性も格段に高まり、エレベーターなどの改修でバリアフリーにも対応。明るく、快適になりました。下川 真新しい整った施設で活動できるのはすごく幸せなこと。試合中やハーフタイムのとき、フロアから応援席の様子ければ、子育てもうまくいくと思っています。下川 ステキですね。わが家は、土日に私が仕事で家を空けることが多いんですね。そう、すれ違いの夫婦です(笑)。その分、平日の夜に夫が早く帰宅したときは、必ず家族3人でお風呂に入っています。家族で過ごす時間を大切にしたくて。門川 もう30年前の話になりますが、私の家も夫婦共働きで、子どもが4人。私自身も子育てにかかわらないわけにはいきませんでした。当時はイクメンという言葉もなく、スーツ姿で一人子どもを抱っこして、一人手を引いてバスに乗ると、周囲からジロジロと見られたものです。 ―いまでは保育園に子どもを送っていくお父さんの姿もよく見かけるようになりました。門川 そうですね。京都市では、忙しい夫婦が子育てしやすいように、さまざまな取り組みを進めています。近年の保育所の新設などで、この6年間で保育所の入所児童数は約3000名増加。保育園を造っても子どもの数が増えるので、うれしい悲鳴をあげています。おかげさまで保育所入所率は政令市トップクラスの水準。今年もさらに約600名分を確保します。延長保育や休日保育、病児・病後児保育に対応できる園もさらに増やすんですよ。―仕事と生活の調和を「ワーク・ライフ・バランス」と言いますが、京都市が推奨する「ワーク・ライフ・バランス」には、最初に〝真の〞がついていますね。門川 はい。京都市では単に仕事と生活の調和を図るだけではなくて、仕事と家庭、さらには地域社会とのつながりを大切にしていこうという思いを込めて、「真のワーク・ライフ・バランス」と名付けて提案しています。つるの 地域とのつながりって大切ですよね。僕の地元では、毎月第2日曜が地域の草むしりなので、子どもたちと一緒に参加しています。すると、おじいちゃんおばあちゃんたちがすごく喜んでくれて、僕らまでうれしくなってしまう。子どもたちもいろんなことを教わっています。門川 すばらしいことですね。つるの 実は以前、上の子が肺炎にかかって入院することになったとき、近所の方がすすんで下の子どもたちを預かってくれたことがあったんです。本当に助かりました。その時、あらためて地域とのつながりを実感しました。下川 地域での交流といえば、京都ハンナリーズでは「はんなりん」が市内の幼稚園や小・中学校を訪問して「チアダンススクールキャラバン」を実施しています。参加してくれた子どもたちの中には、試合会場に足を運んでくれる子もいて、一緒に応援してくれるんです。京都ハンナリーズと地域の人たちのつながりが深まっていくのを感じています。門川 子は夫婦のかすがいといいますが、〝地域のかすがい〞にもなってくれていますね。がよく見えるんです。元気に応援してくれる子どもたちの姿を見ると、私たちもテンションが上がります。京都ハンナリーズの試合を見に、新しいアリーナへ、ぜひ来ていただきたいですね。門川 発足から5年、優勝こそまだないけれど、チームの頑張りはすばらしい。新しい舞台での活躍が楽しみです。私が応援に駆けつけたときは勝率がいいんですよ(笑)。つるの スポーツって、いいですね。僕も、今年は家族で富士山へ!と、山のぼりを楽しんでいます。子どもと一緒に体験することで学ぶことも多いですからね。門川 スポーツは子どもたちの健全な身体をつくり、豊かな精神をつくる。さらには、人の心を、まちを元気にしてくれます。そして、スポーツには、「するスポーツ」「みるスポーツ」「支えるスポーツ」があると思います。例えば、先月の京都マラソンでは、ランナーが1万6000人、ボランティアなどの方々が1万4000人、そして応援に47万8000人もの子育てに、仕事に活躍中の2人と京都市長が座談会を開催どんなことでも共有する姿勢が大切「京都style『真のワーク・ライフ・バランス』応援WEB」http://www. kyotostyle-wlb.jp「京都style『真のワーク・ライフ・バランス』応援WEB」が開設◆◆◆◆京都市では「真のワーク・ライフ・バランス」を実践しようというホームページ「京都style『真のワーク・ライフ・バランス』応援WEB」(http://www. kyotostyle-wlb.jp)を3月19日に開設。「お悩み相談窓口」や、「つながる掲示板」「よくある事例集」など、お役立ちの情報が満載。問い合わせは、京都市男女共同参画推進課(中京区寺町通御池上ル)=☎075(222)3091=へ。それぞれが話す子育て経験に、大いに盛り上がりました方々が来てくださり、みんなが一つになって盛り上がりました。これからも、子どもも大人も、そして地域も、みんな生き生きと暮らせるまちづくりに、全力で取り組みたいと思います。
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