リビング京都 西南版 3月22日号
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(4)2014年3月22日(土曜日)西南第1667号ミセスのお勉強室気になるエネルギーのこと ~関西電力大飯発電所を訪問~ 暮らしに欠かせないエネルギーを作る発電所。現在、日本国内の原子力発電所は停止中ですが、その安全対策は気になるところ。そこで、主婦2人が関西電力大飯発電所に特別な許可を得て取材で訪問。大飯発電所所長室コミュニケーション係・係長の武長祐太郎さんに対応してもらいました。 2011年3月に発生した東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故は私たちの暮らしに大きな衝撃を与えました。あれから3年が経過し、関西でも夏冬の節電などエネルギーに関する影響が続いてきました。そんな中、最近ニュースなどでよく耳にするのが〝エネルギー基本計画〞という言葉。これは、国のエネルギー政策について中長期的な方向を示すもので、ほぼ3年ごとに見直されているそう。今、震災以降では初めてとなる、新たな基本計画が策定される時期のため、よく耳にするのです。 今回の政府案の中で、ベースロード電源(発電コストが低廉で、昼夜を問わず安定的に稼動できる電源)として位置づけられたのが、一般水力(流れ込み式)や石炭火力、地熱、そして原子力です。現在、原子力発電所は停止中ですが、安全性が確認された原子力発電所は再稼動を進めていくとされています。新エネルギー基本計画では原子力がベースロード電源に ニュースなどでしか知らなかった原子力発電所。これまではイメージだけでしたが、実際に見学することで、何重もの安全対策をしていることがわかり、電力について考える貴重な経験になりました(清家加奈さん)何重もの安全対策をしているのですね 普段の生活では当然のように使っている電気ですが、こうして、実際に発電所の中を見てみると、多くの人が関わって、安全を守る努力をしていることを実感しました(山本浩子さん)多くの人の安全への努力を知りました実際に見ることで発電所を身近に感じましたディーゼル駆動式の「大容量ポンプ」が、いざというときの原子炉冷却に使用されますさまざまな災害を想定して安全対策をしているのですねでは、どのように安全だと判断するの? 現在、日本の原子力発電所の安全性については、原子力規制委員会の判断に委ねられ、その基準は世界で最も厳しいものになっています。そして、その基準をクリアすれば再稼動の方向へ進められることに。 関西電力では、大飯発電所3・4号機、高浜発電所3・4号機が安全審査中です。 では、実際にどのような安全対策がとられているのでしょうか。今回、主婦2人が大飯発電所を取材で訪れました。まざまさかほにもな対策がトラブル発生時に被害拡大を防ぐ機能とは 今回、大飯発電所を訪れたのは、山本浩子さんと清家加奈さん。まずは、関西電力の武長さんによる安全対策の基本についてのレクチャーから、取材がスタートしました。 「原子力発電所では、原子炉を〝止める〞〝冷やす〞、放射性物質を〝閉じ込める〞という3つの機能が、緊急時において必要です」と武長さん。 福島第一原子力発電所の事故では、地震直後に〝止める〞ことはできましたが、津波によって電源や海水ポンプが壊れたため〝冷やす〞機能が止まり、その結果、放射性物質を〝閉じ込める〞ことができませんでした。 「当社は、同じ原子力事業に携わる者として、このような事故を二度と起こさないよう、原子力重要な設備を津波から守るために まずは、津波への対策を見学します。 最初に、津波による衝撃を軽減するための「防波堤」へ。海抜5mから8mにかさ上げされ、その高さに2人とも驚いた様子。 小浜湾に面した道路には、海水が流れ込んでこないように、厚さ1m、海抜6mの「防潮扉」も設置。さらに原子炉を冷却するためには海水が必要になりますが、これを取水する海水ポンプを守るための「防護壁」も設けられました。 次に訪れたのは、浸水を防ぐための「水密扉(すいみつとびら)」です。「安全上重要な機器が、万が一の浸水により機能を失わないように、建屋の扉40カ所を、水を通しにくく頑丈な水密扉に替えています」と武長さん。 2人揃って「さまざまなことを想定して、何重もの対策で備えていることがわかりました」と、感想を聞かせてくれました。発電所の安全確保に全力で取り組んでいます」電源確保や冷却機能確保の多重化・多様化を推進 いざという時、原子炉を〝冷やす〞ために重要になってくるのが、非常用電源や給水設備です。 非常用電源としては、冷却用のポンプや発電所の監視などに必要な電源設備として、当初から設置している「非常用ディーゼル発電機」に加え、「空冷式非常用発電装置」などが配備されています。給水設備では、原子炉や「使用済燃料プール」などの燃料を冷やすために必要な海水ポンプが機能しない場合に備え、「大容量ポンプ」や「消防ポンプ」などが配備されています。 「万が一の場合に備え、電源確保や冷却機能確保の多重化・多様化をすすめ、ほかにも、火災や竜巻への備え、放射性物質の拡散防止など、さまざまな対策を実施しています」と武長さん。 実際の設備をその目で確かめることにより、主婦2人にとって、安全対策を知る有意義な体験となったようです。通常の電源が使用できない時に力を発揮する「空冷式非常用発電装置」※現在、関西電力の原子力発電所では、公募見学の受付は行われていないとのこと。原子力発電所の安全対策については、関西電力のホームページで紹介されています。8メートルの高さの「防波堤」を目前に説明する武長さんと主婦の清家さん、山本さん(右から)海水が流れ込まないように、小浜湾に面した道路には「防潮扉」を設置浸水を防ぐ、大きくて頑丈な「水密扉」海水ポンプを守るために、鋼鉄の支柱と強化プラスチックでできている「防護壁」たし材取が主ましてき婦アドベンチャーワールドで、動物にであう旅日帰りバスツアーで行く南紀白浜4月2日(水)・5日(土)・29日(祝・火)6700円~7980円アローズアドベンチャーワールドへ、かわいい動物にあいに出かけましょう! アローズの、南紀白浜へ行く日帰りバスツアーの紹介です。こちらはサファリワールド、マリンワールド、エンジョイワールドなど見どころいっぱい。キリンやゾウ、ライオン、チーターといった動物に出あえるほか、ビッグオーシャンではイルカのマリンライブが楽しめます。ジャイアントパンダも待っていますよ。天候や動物の体調により、内容が変わる場合があります。日程などは表参照。●京都市中京区蛸薬師通高倉西入ル泉正寺町334 日昇ビル3階、☎075(256)8411パンダも間近に(イメージ)Ⓒアドベンチャーワールド〈日時〉4月2日(水)・5日(土)・29日(祝・火)〈旅行代金〉7980円、中・高生7500円、4歳~小学生6700円(往復バス代、一日入場券代) ※食事なし。オプショナルツアー・遊園地アトラクションは別途有料〈行程〉JR「京都」駅八条口(午前8時発)―アドベンチャーワールド(午前11時15分ごろ着、午後4時ごろ発)―JR「京都」駅八条口(午後7時15分ごろ着)〈最少催行人数〉30人 ※添乗員同行〈旅行企画・実施・申し込み・問い合わせ〉アローズ(中京区蛸薬師通高倉西入ル泉正寺町334 日昇ビル3階)=☎075(256)8411。午前10時~午後5時30分、土日祝休。京都府知事登録旅行業第2-560号、JATA正会員※詳しくは後日送付の旅行条件書面の確認を ※申込時に同行者の氏名、電話番号も伝えて ※満席や催行中止の場合もあり ※行程については交通事情などにより時間が変更される場合があります「肥満予防健康管理士R 資格取得講座」スキルアップに、正しい知識の習得に〝健康のスペシャリスト〟を目指しませんかリビング文化事業推進部「いつまでも健康でいたい」。そんな願いを、生活習慣病予防の観点からサポートできる「肥満予防健康管理士®」。〝飽食〟や〝食の欧米化〟など、現在、私たちのまわりには肥満につながる原因があふれています。京都リビング新聞社・リビングカルチャー倶楽部が開講する「肥満予防健康管理士® 資格取得講座」で、肥満やダイエットについてしっかり学び、指導力を養い、〝健康のスペシャリスト〟を目指しませんか。講師は、「一般社団法人日本肥満予防健康協会」認定講師の西川昭寛さんほか。同資格は、「一般社団法人日本肥満予防健康協会」が認定する保健指導分野の民間資格です。看護師やスポーツクラブのインストラクターといった職に就く人にとってはスキルアップにつながるほか、自分自身や家族のために肥満予防や肥満解消について正しい知識を身に付けたい人にも。開講にあたり、無料説明会が実施されます(詳細は表参照)。参加希望者は事前に予約を。〈会場〉京都リビング新聞社(中京区蛸薬師通高倉西入ル 京都リビング新聞社ビル)※受け付け2階〈申し込み・問い合わせ〉リビング文化事業推進部=☎075(212)4728。午前10時~午後6時(祝除く月~金、土日は午後3時まで)http://kyotoliving.co.jp/culture■無料説明会〈日程〉4/19(土)午後3時20分~※1時間程度〈申込締め切り日〉4/16(水)■講座〈日程〉5/10~8/30の毎週土曜日、計16回(8/16除く)。午後3時20分~5時20分※講座最終日は認定試験(約1時間)〈受講料〉7万200円(テキスト代、認定試験料を含む。振込制)※認定証の発行には5400円別途要。認定証発行には、「一般社団法人日本肥満予防健康協会」への入会が必要(年会費5400円。入会者には協会員カードが発行されます)〈持ち物〉筆記用具〈申込締め切り日〉4/21(月)※申込者には、開催要項と振込用紙を送付

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