リビング京都 東南版 6月7日号
12/12
(12)2014年6月7日(土曜日)東南第1675号墨染通古御香宮神社御香宮神社屋敷跡京阪JR近鉄栄春寺桃山御陵前駅大手筋通伏見桃山駅桃山駅伏見桃山城「殿、ご運が開けてまいりましたな。これで天下はあなたのものです」これは、信長が明智光秀に倒された(本能寺の変)という知らせを聞き、皆が動揺している中、官兵衛が秀吉にささやいたといわれている言葉で「おもひおく 言の葉なくて つひに行く 道はまよはじ なるにまかせて」(この世に思い残すことはもう何もない。今は迷うことなく心静かに旅立つだけだ)これは、官兵衛が残したとされる辞世の句。享年59歳でした。「黒田藩の屋敷が与えられたのは、城から近からず遠からずの鬼門とさす。「〝この瞬間に天下を狙える〞という発想と野心を持ち合わせていた官兵衛を、後の天下人となる秀吉は信頼を寄せる一方で油断できない相手として警戒するようになりました」と山村さん。「伏見は、秀吉がつくった城下町ともいえます。まずは、現在の伏見桃山城運動公園の南西に築城を試みましたが、地震により崩壊。伏見桃山陵(明治天皇陵)のある位置に移築しました」今は、巨大だった城の跡がわずかに残るだけです。れる方角にある場所。屋敷跡の位置からみても、功績に比べて決して優遇されていたわけではないことが分かります。官兵衛は秀吉が恐れるほどの器を持った人間だったからではないでしょうか」官兵衛の屋敷があった場所(深草大亀谷敦賀町近辺)には、現在、住宅が立ち並んでいます。幻の伏見城〜伏見桃山城運動公園〜官兵衛が暮らした地~屋敷跡~2014年のNHK大河ドラマの主人公、黒田官兵衛。豊臣秀吉の軍師として活躍した人物です。今回は、伏見にある官兵衛ゆかりの場所を紹介。当時をしのぶことができるスポットにも足を運んでみませんか。撮影/桂伸也ほか※記事内の表記は、通称の「黒田官兵衛」で統一(左)伏見城に使われていた金箔(きんぱく)瓦や大名屋敷の瓦など100点余りが展示されています ※見学希望は社務所まで(右)御香水のちょうず鉢も伏見城の石垣の石だとか道路の一部を含めた右側辺りに屋敷がありました伏見城をイメージした模擬天守。金・土・日曜日の午後7時~9時30分にはライトアップを実施(夜間は公園内からの鑑賞は不可)惣構えが崩れるのを防ぐため、近年、石垣が築かれました伏見城の遺構である総門「約450年前に建立されたお寺。伏見城の外堀の内側を囲っていた、惣構え(そうがまえ)という土塁が現存しています。惣構えの上に位置する墓地からは直線距離で約500m先にある伏見桃山城の天守閣が見えます。当時の伏見城はさらにその約500m先。お城の領地の広大さを感じられますよ」と山村さん●伏見区桃山町丹下30。問い合わせは栄春寺=☎075(641)2070 ※惣構えの見学は随時可能 「屋敷跡近くには、秀吉が伏見城の鬼門の守りとして移築した古御香宮神社があります。官兵衛もお参りしたかもしれませんね」と山村さん●伏見区深草大亀谷古御香町京都観光を総合的にプロデュースする「株式会社らくたび」の代表。「リビングカルチャー倶楽部」の講師としてもおなじみです黒田官兵衛歩いてみませんか見どころ古(ふる)御香宮神社●伏見区桃山町大蔵45。午前6時〜午後7時(季節により変更あり)。入園無料(野球場などは有料で要予約)。問い合わせは、伏見桃山城運動公園=☎075(602)0605御香宮神社栄春寺「伏見で一番古い神社。境内には、伏見城に使われていた石垣の石が置かれています」(山村さん)●伏見区桃山御香宮門前町。拝観時間は午前9時~午後4時。拝観料無料。問い合わせは御香宮神社=☎075(611)0559見どころ当時をしのぶスポットも紹介「伏見連続講座-ふれて、しって、みて伏見-」番外編日時:6月16日(月)午後5時30分~7時30分会場:伏見区総合庁舎4階大会議室(伏見区鷹匠町39-2)内容:黒田官兵衛が亡くなったのはどこかー伏見城の大名屋敷の位置を考えるー講師:歴史地理史学者 中村武生さん定員:200人(申し込み不要、当日先着順)料金:500円(資料代)主催・問い合わせ先:NPO法人京都歴史地理同考会=4090(4641)8595、koorihm@ybb.ne.jp共催:伏見区役所現在の本殿は、平成10年に解体修理されたものゆかりの地をに点在する伏見らくたび代表山村純也さん教えてくれたのは見どころ講座に参加して、もっと詳しく!●主な配布地域=伏見区・宇治市・城陽市・久世郡久御山町●配布部数=145,015部(2009年日本ABC協会報告予定宅配部数)(※リビング京都3エリア合計490,330部を宅配)●紙面に広告主名が見出しとして表示されているものは、その企業・機関からのPR情報です。リビング新聞は仙台から鹿児島まで全国65エリア(版)900万部をネットワークしています。 ●表示価格で特記事項のないものは消費税額を含んだ総額表示です(免税・非課税商品は税が転嫁されません)●個人情報の取扱いについては当社ホームページまたは個人情報保護推進事務局 ☎075(257)6504(祝日を除く月曜~金曜、午前10時~午後5時)までお問い合わせください。本紙掲載の広告主が収集した個人情報に関しては各広告主へお問い合わせください。[紙面の無断転載を禁じます]〒604-8141 京都市中京区蛸薬師通高倉西入泉正寺町330 京都リビング新聞社ビル ☎075(212)4411㈹http://www.jafna.or.jp日本生活情報紙協会加盟紙電子ブックも読めますホームページではhttp://kyotoliving.co.jp無料の
元のページ