リビング京都 西南版 7月12日号
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(Ⅰ) 20年ほど前から、オープンキャンパスに学生がかかわるようになったという大谷大学。現在は、約70人の学生スタッフが活動しています。 「自分が通う大学を、自分の目線で紹介できるのがうれしい」と話す真宗学科4回生の吉田光信さん。1回生のときから参加しているそう。「最初は不安もあったんですが、先輩に教えてもらって〝谷大〟のことを学んできました」 国際文化学科1回生の升田梨沙さんは、6月に行われたオープンキャンパスで初めて学生スタッフに。受験に悩んでいた高校生のころ、同大学のオープンキャンパスで学生スタッフと話をしたのがきっかけで進学したのだとか。 「先月のオープンキャンパスはむっちゃ楽しかったです(笑)。でも、『英語がしゃべれるようになりますか?』と高校生に聞かれて、とまどってしまいました」。吉田さんは、「そういうときは、語学学習支援室など大学のサポートがあると教えてあげるといいよ」と、すかさず回答例を提案していました。こうした先輩と後輩のつながりが、学生スタッフの魅力を高める原動力になっているようです。大谷大学の〝O〟と〝T〟のポーズをとる2人。「活動を通して、大学がさらに楽しくなりました」(吉田さん)、「就職活動の話を聞いたり、学生同士の交流が深められてうれしいです」(升田さん)が活躍中です大谷大学でも、巡てっ感る、じ「学生スタッフは、家族のような存在」(今泉さん・左)、「自分で考えて行動するのが大学生。探求心に応えてくれるのが大学です」(達さん)学生スタッフの吉田拓矢さん(写真左)と浦久保美歩さんが「バスツアー」の案内役。息の合った説明をしてくれました「ここは大講義室で、約700人が受講できるんですよ」と「ウォーキングツアー」で説明する、学生スタッフの柴田紗由美さん(写真右)と菱田杏奈さん多くの大学で開催されるオープンキャンパス。大学進学を考えている高校生やその保護者の情報収集の場となっているオープンキャンパスへ出かけてみませんか。今回紹介している、学生スタッフの活躍ぶりや、親子インタビューの内容も参考にしてくださいね。「高校生が何を知りたいのか、何を求めているのかを感じ取って、大学の魅力もたいへんさも、オープンキャンパスでしっかりと伝えたいです」そう話すのは、京都産業大学理学部3年生の今泉力さん。同大学では学生が組織する「キャンパスツアースタッフ」が、オープンキャンパスの企画から運営まで1年を通して行っています。リーダーは、今泉さんと経営学部3年生の達(だる)ちはるさん。「高校生にとって、最初に出会う京都産業大学生が私たち。責任重大です」(達さん)今年で11年目になるキャンパスツアースタッフには、約100人の学生が登録しています。高校生のときにオープンキャンパスに参加し、スタッフと交流した人も多いのだとか。「大学案内のパンフレットやインターネットの情報だけではわからない、大学の雰囲気を感じ取ってもらうために、みんなで知恵と力を出し合っています」とのこと。「人と人とのつながりの大切さと学生の成長を、あらためて感じます」と話すのは、同大学入学センターの水野健児さん。スタッフをバックアップする大学職員の一人です。「オープンキャンパスは、大学がマニュアルを作っているわけではありません。先輩から受け継いだ知識、自分たちで考えた方法を実践する彼らは、保護者からも人気が高い存在なんです。保護者にとっては、わが子と年齢の近い大学生の姿を見ることで、大学生活をイメージするよい機会になっていると思います」ありのままの大学生活を学生スタッフが発信学生スタッフの案内でキャンパスツアーもオープンキャンパス特集保護者のための「オープンキャンパスは、高校生も保護者も大学生活をイメージできるいい機会になると思います」と水野健児さんオープンキャンパスでは、そろいの青いポロシャツ姿の学生スタッフをキャンパスのいたるところで見かけます。そのスタッフが案内する「バスツアー」「ウォーキングツアー」に、記者も参加してみました。「バスツアー」では、広いキャンパス内を約25分かけて車内から見学。バスガイド役は、2人の学生スタッフです。各学部の授業が行われる建物、図書館や体育館、天文台の説明の合間に、「普段はキャンパス内を走るバスがないので、わずかな休み時間での移動になります」「学食のラーメンがおいしい」といったナマの大学生活を感じさせる話も織り込まれ、参加者も聞き入っていました。降車後は、はつらつとした笑顔で見送ってくれました。「ウォーキングツアー」は、参加者が希望するスポットを徒歩で回るスタイル。志望する学部の建物を中心に回ることが多いそうで、参加者1グループに1、2人の学生スタッフが付いて案内します。大講義室をのぞいたり、斜面に造られた開放感のあるウッドデッキからキャンパスや京都の市街地を眺めたりすると、ふと京都産業大学生になった気分に。入試や大学での勉強、サークル活動など、学生スタッフとの気軽なおしゃべりを通して大学の魅力が伝わってきました。今泉さんと達さんは、「充実した大学生活を送っているからこそ、自信を持って大学の魅力を伝えられます」と語ってくれました。6月に開催されたオープンキャンパスの参加者は2019人。100人の学生スタッフが活躍しました京都産業大学で聞きました入学センター 〒603-8555 京都市北区上賀茂本山 TEL.075-705-1437http://sgc.kyoto-su.ac.jp2014年4月グローバル人材育成始動。OPEN CAMPUS 20148/2(土)・3(日)・17(日) 9/14(日)2015年4月 文化学部京都文化学科新設(設置申請中)本学神山天文台から京都市内を臨む京都文化学科 国際文化学科NEW内容は予定であり、変更が生じる場合があります。◆経済学部 ◆経営学部 ◆法学部 ◆外国語学部 ◆文化学部◆理学部 ◆コンピュータ理工学部 ◆総合生命科学部2014年4月、外国語学部では学科を再編し、私立大学最多の10専攻語へ。理系3学部では「グローバル・サイエンス・コース(GSC)」を新たに設置。京都産業大学は、今後ますますグローバルな舞台に挑戦し、活躍する人材育成に取り組んでいきます。
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