リビング京都 東南版 8月30日号
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◇2面に続く変わったことは?「計算がしにくくなった」家計への影響を〝見える化〞し、節約は目標を立てて計画的に(マンマミーア・39歳)(チェリー・40歳)消費税が5%から8%に引き上げられて、約5カ月。あなたの生活や意識には、どんな影響や変化がありましたか? 読者のアンケートをもとに、ファイナンシャル・プランナーが家計のやりくりのポイントをアドバイスしてくれました。イラスト/オカモトチアキ「価格表示が税抜きになり、安いと思い違いをして会計時にビックリすることがある」(TT・40歳)、「店によってレシートが税抜き・税込みのところがあるので、家計簿が付けにくくなった」(KS・45歳)読者は8%という税率や価格表記の〝わかりづらさ〞に戸惑いを感じているよう。「食品や日用品は148円や178円といった中途半端な税抜き価格が多く、店頭でひとつひとつを正確に税込み価格に計算するのは大変です。そういう場合は、1円単位を切り上げるか、消費税を10%と換算し、それよりちょっと安めと考えてみては。1円単位、1銭単位の誤差は生じますが、まずは〝ざっくり〞把握することを心がけて」と、ファイナンシャル・プランナーの金森茂也さん。「大切なのは、目先の1円、2円にとらわれず、家計全体という大きな視野で増税の影響を認識することです」例えば、1カ月の手取り収入が30万円で、消費税が課税されない支出(貯蓄、家賃、医療費、保険料、お小遣いなど)が10万円とします。差額の20万円が消費税の影響を受けることになり、増税分の3%を乗せると、1カ月6000円の負担増に。「この増税分を節約するとしたら、年間7万2000円、週で約1500円と、長期・短期の視点で考えるのもポイント」とのこと。「客観的な数値をこのように〝見える化〞し、削減目標を明確にしておくことで、やりくりの計画が立てやすくなり、努力した成果も見えてくるので、節約が継続しやすくなります」その節約の実践を増税後の変化として挙げた人も多数。方法は、「特売日にまとめ買いをする」(ゆさた・50歳)、「節電・節水に気を配るようになった」(チェリー・40歳)、「光熱費カットのため、冷蔵庫の詰め過ぎを解消」(NC)など、さまざまです。「節約効果が高いのは、通信費、光熱費、保険料などの固定費。家族の使用状況に合った料金プランへの変更や、加入している保険の見直しなども検討してみては。家計簿やレシートなどをチェックして、〝ムダ遣い〞の傾向を把握すると、節約すべきポイントも見えてきます」「節電に 気を配って います」消費税その後になって「4月以降、3%の増税分以上に、モノの値段が上がっている傾向が見られます。その背景には、近年の円安や物価上昇、デフレ経済からの転換といった要因があると考えられ、家計にとっては増税とのダブルパンチ状態。今後、価格上昇によって消費が冷え込めば、需要を刺激するための手だても考えられると思います」8%金森さんより増 、消費税増 、増 、税もうすぐ 5カ月2014年8月30日1685号1 0120(855)123土日祝除く 午前9時30分~午後5時 http://kyotoliving.co.jp/リビング京都検索本誌・送料とも無料2014年度版家づくり京都でかなえるBuilding Your Dream Home in Kyoto 2014
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