リビング京都 西南版 9月20日号
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(4)2014年9月20日(土曜日)西南第1688号213安全審査クリアに向けて高いレベルで地震や津波に対応 初めて原子力ゼロで迎えたこの夏。原子力発電に関して大きな動きがありました。 東京電力福島第一原子力発電所の事故の教訓や、世界における最新の見識を踏まえ、世界で最も厳しいとされる新規制基準が、昨年7月、原子力規制委員会により策定、施行されました。再稼働の前提条件となるのが、この基準をクリアすること。そして今月10日、九州電力川内(せんだい)原子力発電所1・2号機が初めて新規制基準に「適合している」とされ、合格となったのです。 これに続いて安全審査が進む発電所のひとつが関西電力の高浜発電所です。地震や津波、その他の自然災害、万が一の重大事故などに対応できる安全性が求められている今。読者がその安全対策を見学してきました。0510ミセスのお勉強室気になるエネルギーのこと ~関西電力高浜発電所を訪問~ 暮らしに身近なエネルギーについて、リビング読者がお勉強。読者モデルの公文與志美さんと松浦香織さんが今回訪問したのは、関西電力高浜発電所です。現在、さまざまな安全対策が進められているその様子を、高浜発電所・絵馬啓史さんの案内でリポートします。 電源確保のための装置が何重にも用意されていて、福島での事故の教訓がいかされているなと感じました(松浦香織さん)事故の教訓がいかされていますね 機器を設置するだけでなく、それを正しく扱えるよう、キチンと人が訓練されていることにも感心しました(公文與志美さん)人も訓練されていることに感心※現在、関西電力の原子力発電所では、公募見学の受付は行われていません。原子力発電所の安全対策については、関西電力のホームページで紹介されています。るなに気地震対策は?津波、んどな対策が?かほのそはに左から高浜発電所の絵馬さん、読者の松浦さん、公文さん。3人の背後にある横に延びる灰色の壁が、津波の浸水を防ぐ「防潮堤」です▲とても重要な電源の確保は、何重にも対策を。一に「非常用ディーゼル発電機」(写真①)、二に「空冷式非常用発電装置」(同②)、三に「電源車」(同③)と三重の対策が用意されています右・建屋内への浸水を防ぐ「水密扉」左・原子炉などへの冷却用の海水を確保するための「大容量ポンプ」地震以外のリスクにも対策さまざまな備えがあって驚き 新規制基準では、自然災害が多い日本の特徴を踏まえ、地震だけではなく竜巻や森林火災などの自然現象への対応が求められているそう。 例えば、風速100m/秒の竜巻を想定し、原子炉などの冷却に必要な取水設備を竜巻による飛来物から守るための竜巻対策設備を新たに設置。 また、森林火災が発生したとしても、発電所設備への影響を防ぐために、発電所全体を取り囲む、幅18mの防火帯の設置が進められています。「さまざまなリスクへの備えがあり驚きました」と公文さん。 「安全性・信頼性を高めるために災害や事故による最大の影響を考慮した対策をとることで、世界最高水準の原子力発電所を目指します」と絵馬さんは話していました。電源確保や冷却機能確保が何重にも施されているんですね 高浜発電所所長室コミュニケーション係長の絵馬啓史さんの案内のもと見学に訪れたのは、読者の松浦香織さんと公文與志美さん。 「地震などの発生時、まずは、原子炉を安全に停止させます。そして大切なのは、そのあとも原子炉などを冷やし続けること」と絵馬さん。冷却ができないと中の燃料が溶け、原子炉を損傷。放射性物質が原子炉の外に漏れてしまいます。福島の事故の大きな要因として〝冷やす〞ための電源喪失が挙げられる中、高浜発電所では、外部からの電源が万が一途絶えた時に使用する「非常用ディーゼル発電機」に加え、福島の事故を受け「空冷式非常用発電装置」や「電源車」を新たに配備。さらに、それらが失われても、冷却用の海水を確保するための「大容量ポンプ」なども配備されました。「何重にも用意されているのですね」と松浦さん。 ほかにも津波対策の強化として「防潮堤」の設置、浸水対策として建屋の扉を水の浸入を防ぐ「水密扉」へ取り替えるなど、多重多様な安全対策で新規制基準への対応が進められていました。取水設備を、竜巻による飛来物から守る設備。上面にはネットが張られ、飛来物のエネルギーを吸収。側面を鋼板で囲い、飛来物から守ります。上=設置前、下=設置後【日時】9月27日(土)・28日(日)午前10時~午後5時【会場】TOTO京都ショールーム(京都市中京区釜座通御池下ル津軽町763=地図) このほか会場には、さまざまな施工事例のビフォー・アフターコンテストなど楽しく参考になるコーナーがいろいろ。来場者には、もれなく食器用洗剤2本セット(1組1セット=写真)がプレゼントされます。快適な新しいライフスタイルを探そう 快適な新しい暮らしへの〝リモデル〟を提案してくれる「TOTOリモデルクラブ」は、今年発足20周年。確かな技術と実績で独自の基準をクリアした施工会社のネットワークで、全国で500 会場には、京都市都市計画局による補助金制度の出張相談コーナーも特設。京都市では最大60万円までの耐震リフォーム補助金など住宅関連のさまざまな補助金を設けています。今春以降、さらに充実した補助金の最新情報が得られ、具体的な相談にも乗ってもらえます。0社以上が加盟し、地域密着のきめ細かいサービスを展開しています。 20周年を記念してTOTOリモデルクラブ京都店会では9月27日(土)・28日(日)、「お客様感謝祭」を開催します。 さらに、アンケートに答えるだけで住まいの〝もったいない〟がチェックできる「グリーンリモデル診断」も実施。TOTOをはじめDAIKEN、YKKAP、大阪ガスなどの設備も展示されているので、使い勝手などを確認しながら、暮らしをより快適にするプランを考えることができます。建築から屋内設備エクステリアなどさまざまな得意分野を持つ施工会社が揃っているので、専門的な話を聞いたり、相談したりもOK。 具体的なリモデルの予定がない人も、気軽に出かけては。 【問い合わせ】0120(43)1010のTOTO京都ショールームへ(水曜除く午前10時~午後5時)。住まいの補助金の出張相談もTOTO京都ショールーム★●●地下鉄東西線ハローワーク烏丸御池地下鉄烏丸線新町通り釜座通りドラッグストア二条城前堀川通り以前の相談会の様子 TOTOリモデルクラブ京都店会では「お客様感謝祭」を開催。気軽にリフォームの相談ができる特別な機会なので、興味のある人はぜひ足を運んでみて。■TOTOリモデルクラブ京都店会会員店アイビ建築☎075(601)6151▽井尻ハウビング☎0771(22)1268▽影近メンテ リフォームプラザ クリーンピア☎075(752)9701▽京都ツクル☎075(871)0296▽協和ホームクリエイト☎075(954)7954▽クリエ悠☎075(642)0328▽京北設備☎075(801)0977▽サンコウホーム☎075(582)9888▽シーズン☎075(812)0001▽住設☎075(572)0717▽高橋工務店☎075(581)6226▽野々村工務店☎0774(52)3117▽リフォームハウス☎075(392)2101▽リ・ホーム工房 さがの館☎0774(65)9966▽流体計画☎075(602)3533お客様感謝祭来場者にはもれなくプレゼントもTOTOリモデルクラブ発足20周年記念 お客様感謝祭TOTOリモデルクラブ京都店会9月27日(土)・28日(日) TOTO京都ショールームで開催

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