リビング京都 東南版 11月22日号
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(3)2014年11月22日(土曜日)東南第1696号京都市四条通を背に、「歩道が広がったら、街の景色も変わりそう!」(金本さん、右)「子どもも一緒に安心して楽しめる四条通になるとうれしい」(小田原さん、左)と話す2人に、「移動するだけでなく、そこで時間を過ごすことが楽しい通りになりますよ」と門川さん(中央)京都市教育長を経て、2008年2月に第26代京都市長に就任、現在2期目。世界歴史都市連盟会長なども務める門川大作さん京都市長来年秋にはゆったり歩ける四条通に買い物客にビジネスマン、観光客など、いつも多くの人でにぎわう四条通。このかいわいをもっと〝歩いて楽しい〟場にしようと、いま歩道の拡幅工事が始まっています。この取り組みについて、京都市長・門川大作さんに、読者の小田原直美さんと金本智子さんが話を聞きました。四条通歩道拡幅について、読者2人と京都市長が座談会を開きました歩道はひろびろ  車道はスリムに入念にチェックし、工事着工までに8年〝環境〞〝健康〞も重要なキーワードまずは、小田原さん、金本さん、お二人はよく四条通を利用されるとのことですが、ふだんこの通りを歩くときに感じていることはありますか?小田原 「私は友人に会うときや子どものものを買うときに四条通に行くことが多いんですが、いつも混雑している印象がありますね。下の子を乗せたベビーカーを押しながら、上の子と手をつないで歩いていると、どんなに注意していても、人が多くてぶつかってしまう…」門川 「子ども連れの方、シルバーカーを押しておられるお年寄り、車いすの方など、すべての人々が通行しやすい環境をつくることが大事ですね」金本 「私は、仕事で毎日のように四条通を通っています。秋の観光シーズンなどは、バス停付近が人であふれていることも。また、バスもよく利用しますが、車の渋滞にはちょっと困っています」門川 「そうしたお声もあって、京都市では従来のクルマ中心の社会から、人と公共交通を優先する『歩くまち・京都』への転換を目指して、平成18年度から取り組みを進めています。そのシンボルプロジェクトの一つが、この11月から着工した四条通の歩道拡幅事業。四条烏丸〜四条川端の歩道の幅を従来に比べ最大2倍に広げ、車道は片側2車線を1車線に減らします。また、これまで沿道に16カ所あったバス停を東西合わせて4カ所に集約するので、バス停がより分かりやすく、便利になります」都心の幹線道路で車線を半減させるなんて、ずいぶん思い切った挑戦ですね!門川 「はい。人口100万を超える大都市で、中心部の道路の車線を減らし、人にやさしく公共交通優先の通りにする、全国でも例のない画期的な取り組みです。歩くスペースや、バスを待つ空間を広げることで、歩く人もバスを使う人も快適に利用いただける。また、広げた歩道の一部に車が停車するスペースを設けるので、車の乗り降りや荷物の積み下ろしも可能。これまで以上に安心・安全に四条通を通っていただけます。四条通かいわいがにぎわえば、市全体の活性化にもつながると確信しています」小田原 「でも、車道が狭くなったら、交通渋滞が心配ですが…」門川 「そうですね。しかし、四条通の渋滞の主な原因は、歩道側の車線に並ぶ一般車や荷さばきの車。そこで歩道拡幅では、そうした車両が一時停車できるスペースを15カ所設けますが、どこに、どんな大きさで設ければ交通トラブルが起こりにくいかについて、丁寧なシミュレーションを行いました。さまざまな研究結果から、車道が狭くなることで渋滞がひどくなることはないと考えています」金本 「綿密な準備を重ねてこられたんですね。歩道が広がると、通りの向こう側のお店も目に入りやすくなり、北と南を行き来して、よりショッピングが楽しめそう来年秋には基本工事が完了とのことですが、新しい四条通が早くも楽しみです。着工が始まった今、市長はどのように感じていらっしゃいますか。門川 「この取り組みについては、地元商店街をはじめ多くの関係者の皆さまと8年にもわたって協議を重ねてきました。ここに至るまでの間に実感したのは、何よりも京都の〝町衆の力〞。皆さんが四条通をはじめ京都のまちをよりよくしたいという思いで、団結してくださったのです。特に工事中などは、お店を経営する上で不自由なことがあると思いますが、ご理解いただけたのは、今や世界の人が憧れる、観光都市・京都を支える人たちの〝使命感〞のたまものだと思っています」市民も観光客も、みんなが気持ちよく歩ける街に、という思いですね。門川 「『歩くまち・京都』が目指すことの一つに、環境に配慮した街づくりがあります。マイカーよりも公共交通を利用する人を増やして、将来的には排気ガスによる環境問題や健康被害も少なくしたい。また、公共交通を利用すれば、バス停や駅までの道、街なかを歩くことになるので、健康にもいいし、街も活性化します。四条通の歩道拡幅を機に、京都の街の魅力をもっと高めていきたいですね」金本 「環境問題から私たちの健康まで、四条通の歩道拡幅に込められた思いを市長からお聞きできてとてもよかったです。ありがとうございました」小田原 「私も、これからの京都のまちを考えると、とってもワクワクした気分になりました。新しい四条通を楽しみにしています!」四条通歩道拡幅についての問い合わせは、京都市(中京区寺町通御池上ル)の各窓口へ。計画については、都市計画局歩くまち京都推進室=☎075(222)3483。工事については、建設局道路建設部道路環境整備課=☎075(222)3570。な気がします」門川 「それは面白い視点ですね。もちろん横断歩道を渡っていただかないといけませんけど(笑)。四条通かいわいには、老舗から最新のお店まで個性あふれる店舗がたくさん。多くの人が『いろんなお店をのぞいてみたい』と感じる街になって、いままで以上に四条通やまち全体がにぎやかになると思います」司会/山舗恵子(リビング京都編集長)※本文敬称略金本智子さん京都市北区在住、37歳。オートクチュールのブランド「JIJA K.S.W」のデザイナー。「拡幅後は、もっといろんな人たちが訪れ、四条通のお店の品ぞろえが変わっていくかも」京都市西京区在住、29歳。3歳の女の子と1歳の男の子のママ。「買い物や友達に会うときには、子どもを連れて四条通に出かけます」小田原直美さん◎車線を4車線から2車線に変更します。◎歩道が広がり歩きやすくなります。◎バス停も広がり快適にお待ちいただけます。工事は原則夜間に行います。工事期間中は、車道、歩道共に安全に通行できるよう配慮します。四条通へは便利な公共交通機関でお越しください京都市では、暮らす人も、訪れる人も「京都に住んでいてよかった」「京都に来てよかった」と実感していただけるまちであり続けるため、人と公共交通優先の「歩いて楽しいまちづくり」を推進しています。その一環として、四条通(烏丸通~川端通までの区間)を誰もが快適に歩くことができるように歩道を拡幅し、公共交通が優先して走れる道路にします。〈工事期間〉平成26年11月17日~平成27年10月末(予定)※日曜・祝日を除く〈工事時間〉午後9時~翌午前6時〈工事にあたって〉 ◆歩道拡幅工事が始まる11月から、順次、車線を4車線から2車線に変更します ◆バス停の工事をする際は近くに仮設のバス停を設置します ◆工事期間中、車両は片側交互通行で通っていただく場合があります完成予定CGイメージ四条通の歩道が広がります平成27年秋完成予定歩道幅が最大2倍にここが変わります!【お問い合わせ先】(計画担当)京都市都市計画局歩くまち京都推進室 ☎075(222)3483(工事担当)京都市建設局道路建設部道路環境整備課 ☎075(222)3570

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