リビング京都 東南版 12月27日号
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(6)2014年12月27日(土曜日)東南第1700号  営業:山口  制作:小柴→丸山PolarStar122701A18z13送レオファーマ川田先生※リビング新聞の記事は、弊社および関連のwebサイト上に掲載され 0120(000)000ゲラチェック欄 ※確認印をお願いしますTELFAXURL検索QR価格日時写真11/1412/212/1213:15仮9:5011:45小柴11/1412/0212/1515:5014:35了18:4511/1912/0200/0015:1515:3500:0011/2812/0200/00仮19:4017:0000:0012/112/0400/00仮10:1515:0000:0012/112/0400/0015:1515:2500:00川田先生●NW掲載エリア/北摂西、北摂中央、北摂東、京阪、南大阪、大阪、阪神東、阪神北、阪神中央、神戸東、神戸明石、京都中央、京都西南、京都東南、福岡中央、福岡南、和歌山、 頭やひじ、ひざやおへその周りなどの皮膚がかゆい、患部が盛り上がって赤くなってきた、さらに白いかさぶたのようなものがはがれて、自然に治らない…。慢性的な皮膚疾患に悩んでいる人はいませんか。その症状は、乾癬(かんせん)かもしれません。近畿大学医学部皮膚科教室の川田 暁先生に聞きました。照井 正ほか:臨床医薬 30(3), 279-285, 2014患者数と治療選択免疫反応による皮膚の炎症反応と、表皮をつくる細胞の異常増殖の悪循環が繰り返されることにより、乾癬に特徴的な皮膚が形成されると考えられています。乾癬がでやすい部分**「日本乾癬患者連合会」 http://jpa1029.com/*「日本乾癬学会」 http://jspr.umin.jp/かゆみと赤み、白いかさぶたのような症状原因は、表皮細胞の異常増殖と免疫の異常まだよく知られていない疾患症状をコントロールしながら生活の質を高めましょう 乾癬という名前の皮膚疾患はあまり知られていません。慢性の皮膚疾患で、日本における有病率は1000人中1~2人との報告があります。他人にはうつりません。 特徴的な症状は、皮膚に赤い発疹ができ、白いかさぶたのようなものがはがれたり、爪の変形や関節の痛みを伴うこともあります。状態がよくなったり悪くなったりを繰り返します。 なぜ発症するのかは明らかではありませんが、最近の遺伝子レベルの研究では、何らかの原因で表皮細胞が異常に増殖し、そこに免疫の異常が加わって炎症が起きるということが分かってきました。 免疫の異常が起きやすい体質の人で、気候の変化や外傷、感染、薬剤、ストレス、不規則な生活などの外的な刺激や、さらに、糖尿病や脂質異常、肥満などの内的な因子が重なって発症すると考えられています。 乾癬の治療には、外用療法、光線療法、内服療法などが用いられます。近年、乾癬の分野では病態や治療についての研究が急速に進んでおり、治療の選択の幅も広がってきました。 つまり、患者さんの症状に合わせて、治療の選択をし、それらを組み合わせて症状をコントロールしながら生活の質(QOL)を高めていくのが現在の治療法です。治療中で悩んでいる方もあきらめずに、まずは生活の質のアップを考えましょう。 一方、皮膚への刺激は症状を悪化させる大きな要因の一つ。肌にやさしい素材で、体を締め付けない下着を選ぶことも大事です。特に、冬場は乾燥を防ぐスキンケアも心がけてください。細菌やウイルスによって乾癬が悪化することがありますから、風邪やインフルエンザにかからないように注意。精神的ストレスも乾癬を悪化させる原因ですから、ゆったりとした気分転換も必要です。 乾癬は慢性の皮膚疾患ですが、上手に付き合っていけば普通の生活を送るのに何も問題はありません。 2014年には、WHOで決議され、国際的に取り組む課題となり、毎年10月29日は「世界乾癬デー」と定められています。患者さんや家族が情報を共有し、コミュニケーションができる場として全国に「乾癬患者会**」もあります。 もし、あなたやあなたの家族の皮膚疾患が乾癬と診断されたら、一人で悩まないで、どんなことも皮膚科専門医に相談をして、ドクターと一緒に生活の質を高めていくことが大切です。近畿大学医学部皮膚科教室川田 暁 先生「乾癬はまだまだ知られていない疾患です。日本乾癬学会*ではその原因や治療法の開発及び患者調査を実施し、情報を公開して医療及び患者さんのQOLの向上に取り組んでいます。患者さん自身も、今の症状を知り、どんな病気で、どういう治療法があるかを知ることが大切です。一緒に取り組んでいきましょう」提供/レオ ファーマ株式会社・協和発酵キリン株式会社プロフィル東京医科歯科大学医学部卒業。防衛医科大学校皮膚科講師、帝京大学医学部市原病院皮膚科助教授、近畿大学医学部皮膚科助教授を経て、2004年より近畿大学医学部皮膚科主任教授乾癬(かんせん)という疾患を知っていますか1人で悩まず、ドクターと一緒に生活の質を高めて広告

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