リビング京都 中央版 1月10日号
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(18)新春号中央第1701号50 日本初の国際的なユースシアターである、〝ユースシアタージャパン〟が設立されたのは、2008年。代表の西島和彦さんは、「日本にユースシアターを広め、舞台活動を通じて、若者の能力を高めていきたい」と話します。さらに、「YTJは、芸能人の養成所ではありません」とも。「メンバーは、多彩なジャンルのダンスや歌、演技や英語を勉強する中で、一生懸命にやることの楽しさを知り、豊かな人間関係を築いていきます。舞台に関わるすべての人が自分の役割を理解し、協力し合う。ステージを作る中で、生きていく能力を高めてほしいですね」。 「経験がなくても、YTJを通して日本や世界で仲間と交流したい、社会に貢献したいという熱意があれば十分です」とYTJを目指す人にメッセージをくれました。 スタジオでは、「私がリードします」と年上のメンバーがストレッチを始めると、それに倣うメンバーたち。「その場の状況を把握して、メンバーをまとめてリードする先輩は、かっこいい。私も、あんな風になりたい」と、八島さん(13歳)。大きな動きと豊かな表情が目を引く川端くん(11歳)は、「みんなが一生懸命だから、一生懸命やらない方が恥ずかしい」と言います。 異年齢のメンバーが、互いに教え合い、高め合うことができるのが、YTJの魅力。先生の注意を聞き、仲間の動きを真剣に見つめる目は輝き、きびきびとした動きが気持ちよく映ります。憧れの先輩のようになりたい一生懸命やらないと恥ずかしい 「ダンスが好き」という中村さん(9歳)。「お友だちも増えたし、YTJに来るのが大好き。お友達とは歌やダンスを教え合うけど、この場所を取られたくないとも思う。だから、もっと練習して、もっと上手になりたい」と、しっかり前を向き、自分の思いを話します。木下くん(9歳)は、友達と教え合い競い合う舞台への集中が勉強にも役立つ 舞台活動を通じて、若者の能力を伸ばす、話題の〝ユースシアタージャパン〞(YTJ)。現在、全国で24スタジオ約5000人のメンバーが、日本や海外でクールなパフォーマンスを実施しています。YTJの練習スタジオを訪ねました。先日、劇団四季のオーディションを受けて、次回作への出演も決まったそう。「覚えることがいっぱいあるから、セリフもダンスの振り付けも、一度で覚えられるように集中して聞きます。学校でも、先生の言うことを集中して聞くから、テストも100点が多い」と言います。 「YTJに入って4年半。長く続けられるのは、ダンスや歌、英語や演技、ここでは全部教えてくれるから。それに、舞台やいろいろな経験をして、見てくれる人の笑顔を見たいイベントでいろいろな経験ができるし、舞台を見る人がニコニコしてくれるのが、一番うれしい」と二村さん(13歳)。練習中のスタジオは、やる気と元気と熱気にあふれていました。 現在、YTJにはミュージカルを習いたい小学生や、ダンスや英語に興味がある幼稚園児をはじめ、大学生や高校生も数多く所属しています。メンバー募集の詳細は、webで確認を。■問い合わせ☎0798(61)7778http://www.ytj.gr.jp検索YTJ「一生懸命でないと恥ずかしい」と、スタジオの練習でも全力投球の川端くん(右)「もっと演技を勉強して舞台女優になりたい」と二村さん(中央)イベントや舞台が盛りだくさんのYTJ「良いステージを見せたい」と、意見を出す八島さん(左端)と木下くん(中央)英語の歌も意味を調べて歌うという中村さん(左)ユースシアタージャパン代表の西島和彦さんからミュージカル、ダンス、英語を1カ所で学ぶ4月から活動を開始する新年度のメンバー募集ユースシアタージャパン 京都スタジオ
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