リビング京都 中央版 3月28日号
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(2)2015年3月28日(土曜日)中央第1711号廣瀬由仁子さんが実家の隣に新居を構えたのは、結婚してすぐのこと。「実家の隣のお宅が空くことになり、母が私たち夫婦にどうかと話を持ってきたのがきっかけ」なんだとか。廣瀬さんは高校卒業後、ずっと親元を離れて暮らしてきたからこそ「なんとなく近くにいたい気持ちもあり、ここに住むことを決めました。母は購入の頭金を用立ててくれましたが、主人に肩身の狭い思いをさせてはいけないと、家の名義は父・母・主人・私の4人の名前を連ねることに」。それから数年後、母のきよ子さんにがんが発覚。症状が悪くなり寝たきりの状態になったときも「隣という距離だから、本当に介護しやすかった。遠く離れていては、母の最期をしっかりとみてあげることができなかったと思います。高校卒業後に家を離れたのは、母への反発もあって。でも、縁あって隣の家に暮らし、母と一緒に台所に立ったり、育児で大変なときに助けてもらったりと、たくさんの思い出がつくれました。母には感謝をしています」。今は、80歳を越えるお父さんと程よい距離を保ちつつ、協力しあいながら〝お隣さん生活〞を楽しんでいるとか。きよ子さんが思い描いた暮らしが、いまもそこにあるようです。家族が集まれば、何かしら議論が始まります。「みんな分野は違えど、同じ研究者ですから盛り上がりますよ(笑)」「2世帯や同じ敷地内に家をということでなく、主人を立てる形で暮らせているのは、母のおかげ」(廣瀬さん)「勝手に玄関を開けない」「おじゃましますと言う」ことを約束事に。「このルールのおかげか関係は良好です」「自分の信念を持ち続けてほしい」曽祖父の繭玉に託したメッセージ実家の隣に新居を構えて「悔いなく母の介護ができました」上中良子さんの祖父は、「生涯を蚕(かいこ)の研究に捧げ、その道において成果を上げた」人でした。「退職後も家に若い人たちが訪ねて来ては難しい議論が交わされていたような記憶があります」。実は上中さんも昨年まで大学で教鞭(きょうべん)をとっていた研究者で、さらに長男も研究者の道へ進んだのだとか。そんな長男が結婚した折、上中さんは祖父の形見である「繭玉」をプレゼントしました。「彼にとっては会ったこともない曽祖父ですが、曽祖父のエピソードを熱心に聞いてきました。ひとつの研究に人生をかけた家族の存在に心を揺さぶられたのか、自分が研究を続けていくことの意味を再確認したようです」また、「繭玉はあくまで象徴。曽祖父のように地道であること、自分が大切だと思った事柄に対し、喜びを持ってやり遂げることの大切さを伝えたかったんです」。その後、息子さんは研究職から離れたそうですが、「仕事を持っていても、好きなことは続けられる」と。上中さんが伝えたかったメッセージは、しっかりと受け取られているようです。宇治市在住 上中良子さん(66歳)西京区在住 廣瀬由仁子さん(44歳)息子 へ母から「娘の誕生がうれしくて」生まれた日の朝刊を残した両親「結婚前に実家の整理をしていたときのこと。幼稚園時代の絵や工作などが入れてある〝思い出箱〞から出てきたのは、自分が生まれた日の朝刊でした」という山本紗和子さん。「母は新聞の存在さえ覚えていなかったようですが、もしかすると父が残していたのかもしれません」山本さんは両親にとって初めての子であり、「本当に大切に育ててもらった」と言います。「生まれた日の新聞を読みましたが、大事件もなく取り立てて残しておく理由がなさそうな内容でした(笑)。でも、日付けに花丸が付けられていて。私が生まれたことがうれしくて仕方なかったんだなと、あらためて両親の愛情を深く感じました」新聞は結婚の際に両親からプレゼントされたそうですが、実は今も実家の思い出箱の中に―。「整理をしているとき、何も言わずにソファーに座っていた父の姿が少しさみしそうに見えたんですよね。もしかしたら、両親が今でも見返しているのではと思っています」「子どもが生まれたときは、私も絶対にその日の新聞を残しておいてあげたい」という山本さん。家族の愛情の連鎖は、次の世代にしっかりとつながっていくようです。右京区在住 山本紗和子さん(32歳)生まれた日の朝刊を残した両親生まれた日の朝刊を残した両親あったか~い気持ちになる読者の〝おくりもの〟エピソード実は急に結婚が決まり、すぐにアメリカで新婚生活が始まることになっており、私はアメリカと日本の往復でヘトヘト、必要な嫁入り道具や物資を集めるのに必死だったのに、母はのんきに布団を用意しようとしていて、大げんかになりました。でも、日本からたくさんの友達、家族が遊びにきてくれて、その布団は大活躍しました。(40代 ikuminさん)母子手帳とへその緒を渡しました。親の元から離れて生きていくという私たちの覚悟のために。心の中で親のそんな気持ちを察したのか神妙な面持ちでした。(50代 pokoさん)和風柄のエプロンを贈られました。11月に結婚したので、嫁ぎ先のお正月の手伝いに使うためなのかなと思った。「嫁ぐんだなぁ」という実感が湧いてきたこと思い出します。(40代 ダイオウイカさん)必要な家具や白物家電をそろえてやりました。親にしてもらって良かったなと思っていたので、同じようなことをしました。掃除機が使いやすかったらしく、「お母さんが次に買い替えるときはこれがおススメだよ」と逆にアドバイスされ、頼もしいなとうれしく思いました。(50代 てるてるあんこさん)受け取りました!受け取りました贈りました贈りました布団を贈られ…和風柄のエプロンへその緒と母子手帳を親にしてもらってうれしかったことを「早く両親に孫を見せてあげたい」と山本さん。「きっとまた何か残してくれるんでしょうね(笑)」両親 から1夜間特別拝観の六角堂西隣で「春のいけばな展」2「ジェイコブス・クリーク」のワインを8人に希望番号と商品名、〒、住所、氏名、年齢、電話番号を書いて応募を。4月3日㈮必着。ホームページは同日午前10時締め切り「六角堂 夜の特別拝観」(拝観無料、華道家元池坊/京都市中京区)が、4月10日(金)~12日(日)午後6時~9時に開催されます。歴代住職を務める池坊次期家元による大作いけばなと灯籠の明かりで、境内は幻想的な雰囲気に。4月13日(月)まで、六角堂西隣の池坊会館で約1000作品を展示する「春のいけばな展」(入場料500円)も。この入場 券を2枚1組にして読者10人に。池坊総務所=☎075(221)4550ペルノ・リカール・ジャパン=☎03(5802)2671ペルノ・リカール・ジャパン(東京都文京区)が展開するオーストラリアのワインブランド「ジェイコブス・クリーク」。6月30日(火)まで、「春に楽しむ、ワインとチーズのマッチング」キャンペーンを実施中です。これを記念して、「ジェイコブス・クリーク シラーズ・カベルネ」か「ジェイコブス・クリーク シャルドネ」(各750ml、1415円)どちらか1本を、読者8人に。■〒604-8560(住所不要) 京都リビング新聞社「リビング京都」プレゼント係【応募要項】応募は、はがき・リビング京都ホームページで。※当選者の発表は発送をもってかえます。原則として商品は提供社から発送。同意のうえ応募を2次元コード対応機種のみ利用可■http://kyotoliving.co.jp (スマートフォン・ケータイは右上の2次元コードからアクセス可) ※ホームページからの場合は「Web会員」の登録が必要ですプレゼントします☎075(212)4411まで広告掲載のお問い合わせ・お申し込みは
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