リビング京都 西南版 4月18日号
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◇2面に続く編集/内山 掲載日:4/18 出稿表:001-7 サイズ:全8 記事名:フロント1面_自律神経制作中尾出力→編集部内山宛春は体調をくずしやすいという人は多いのでは。その原因としてよく耳にするのが〝自律神経の乱れ〟。体のさまざまな機能に関係する自律神経に何が起こり、不調につながるのでしょう。イラスト/オカモトチアキ□気持ちが沈む□寝つきが悪い、寝不足気味□ 肩こり、手足の冷えやしびれを強く感じる□ 少し動いただけで動悸(どうき)や息切れがする□頭痛やめまいを感じる□下痢の症状が続く□吐き気、胃痛がある※ チェックが多い人ほど、自律 神経が乱れがちになる傾向が体内時計と疾患の関係、体内時計と環境のかかわりについて研究する環境生理学が専門。普段の生活でも、夕食の時間をなるべく一定にするなど、自律神経の働きを整えられるよう意識しているそう京都府立医科大学統合生理学部門教授八木田和弘さん自律神経の乱れ度チェック自律神経は、自分の意志では動かせない神経で、心臓、呼吸、代謝、血圧、食べ物の消化、排せつ、体温の調節など、生命を維持するために大切な体の機能をコントロールしています。交感神経と副交感神経は、どちらかの働きが活発なときは片方の働きは控えめになるという相関関係のもと、調整を行いながら常に両方が働いています。こういった働きを制御しているのが、〝体内時計〞。人間の体に備わっている一定のリズムのことです。「交感神経の働きは、早朝4時ごろから日中にかけて活発になっていき、夕方になると落ち着きます。入れ替わりに、副交感神経の働きは、夕方から上がりはじめ、夜中の2時ごろにピークを迎えます。日中は活発に行動し、夜眠くなるのは、体内時計の働きにより、交感神経と副交感神経の活動が切り替わっている「自律神経には、交感神経と副交感神経があることは知られていますね。それらが働くことで体の機能が保たれているのです」とは、京都府立医科大学統合生理学部門教授の八木田和弘さん。例えば心臓。交感神経が心拍数の増加や血圧の上昇などに、副交感神経は心拍数の低下や血圧の低下などに作用。対して消化器管では、交感神経は器官のぜん動運動や消化液の分泌を抑え、副交感神経がぜん動運動や消化液の分泌を活発にさせているそう。からなんですよ」人間の体内時計は24・5時間周期。1日、つまり24時間より少し長いですね。「0・5時間のズレは、朝の太陽の光でリセットされます。視神経を通って視床下部に伝わる刺激がズレをリセットし、24時間のリズムに調整。そのおかげで、いつも通りの活動を行えるんです」とはいえ、自律神経は季節に影響を受けやすいという側面も。「特に春は、気温の変動が激しく、日照時間も大きく変わります。変化が急激過ぎて、体内時計の調節が間に合わず、交感神経と副交感神経の機能だけではなく、相関関係までおかしくなってしまうんです。この状態が、いわゆる〝自律神経の乱れ〞です」ほかにも、人間関係や仕事の悩みといった精神的ストレス、過労や睡眠不足などの身体的ストレスも、自律神経に悪影響をおよぼす一因に。その結果、吐き気や多汗などの不調を感じるようになるのだとか(左表参照)。「年代にかかわらず、自律神経が乱れない人はいないと思います。10代前半の子どもに多い起立性調節障害は、自律神経の乱れが引き起こす疾患です。早朝活発になっていくはずの交感神経の働きが弱く、血圧が上がらず脳血流や全身への血行が維持できない状態になり、立ちくらみやふらつきが起きたり、疲労の回復が遅れるといった症状が表れます」自律神経の乱れが引き起こすさまざまな不調。何とか改善したいものですね。2面では、日常生活の中で覚えておきたい改善へのヒントを紹介します。2015年4月18日1713号
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