リビング京都 中央版 8月22日号
1/16

マダケ林に立つ渡邊政俊さん。「竹は地下茎を伸ばして繁殖していきます。竹の特徴の一つは、発芽から開花までが長いこと。マダケでは120年といわれていますが、ほかの種類は解明されていません」◇2面に続く撮影/ナリタナオシゲ、山﨑晃治ほかまっすぐ空へ伸びる竹。風に揺れる葉のサラサラという音も、さわやかな色も、残暑のころのひと時の清涼剤。京都には竹林があちこちにあり、観光名所になっている所もありますね。今回取り上げるのは、そんな京都の竹。さまざまな目線で〝竹の世界〟をのぞいてみましょう。「竹の径」のようなスポットを散策するとき、竹の特徴や性質を知っていると、さらにその時間が楽しめるかもしれません。〝竹観賞〞のポイントについて、京都市洛西竹林公園専門員の渡邊政俊さんに聞きました。「竹は、葉も枝も全部緑色。目に優しく、竹林にいると、すがすがしく感じられます。竹にはたくさんの種類がありますが、日本でよく見るのは太い『モウソウチク』。これは皆さんが食べるタケノコができる竹です。それに、細くて深い緑色の『マダケ』、マダケよりもやや細くて色が淡い『ハチク』を加えた3種が代表的なものですね」竹の内部は空洞で、いくつもの節があります。スラリとしたスタイルの良さには、その節が大切なのだとか。「竹は背が高く、風に吹かれてしなります。でもあまり折れません。これは節が支えているから。節の数は40〜50ほどありますが、タケノコのときから変わらないんですよ」竹の面白さはその成長の早さにもあると渡邊さん。「地表に頭を出してから伸びきるまで、約3カ道幅の狭い曲がり角なので垣根が厚くならないよう工夫された「深田垣」。竹のしなりを生かした曲線が美しいですね。名前はこの地域に流れる川にちなんでいます道の両側に美しく連なる「竹穂垣」は、「竹の径」で一番長い距離で使われている竹垣です「当初はゴミを片付けながら、竹垣を作っていました。今はゴミを捨てようなんて思わないですよね」と、同協議会に属する竹垣専門店の職人・真下彰宏さん(左)。その右が福田武文さん、田中益一さん、三島一郎さん観賞、環境…、竹林を見る目が変わるかも向日市北西部の竹林にある「竹の径(みち)」。散歩道にもなっている市民の憩いの場です。「以前は、放置された竹林や不法投棄が問題となっていました。そこで2000年から、増え過ぎた竹の伐採などを始め、竹の径の整備を行っています」と話すのは、向日市建設産業部産業振興課商工観光係・係長の福田武文さん。ここを、より風情ある道にしているのは竹林と道路の境にある竹垣。手がけているのは「向日市竹産業振興協議会」の皆さんです。「毎年少しずつ整備してきました。2004年に完成してからも、傷んだ部分を修繕したり、新しく設置し直したりしています」と同協議会の会長・田中益一さん。「竹の径」は全長1・8㎞。竹垣は現在8種類あり、なかには「古墳垣」や「寺戸垣」といった、地域の特徴や地名が名前になっているものも。「道の形や場所の雰囲気によって、どんな竹垣にするかを考え、親しみのある名前を付けています」(同協議会副会長・三島一郎さん)月。この間は、昼も夜も成長を続けます。マダケが1日で1m21㎝、モウソウチクが1m19㎝伸びたという、京都大学の故上田弘一郎先生の発表があります。朝、タケノコにかけておいた帽子が、帰りには取れなくなったなんて笑い話があるほどです」来年、タケノコが竹林に顔を出したら、その伸び具合に注目してみて。竹林を見る目が変わるかも竹林を見る目が変わるかも竹林を見る目が変わるかも竹林を見る目が変わるかも奥深き、界の竹世竹竹奥深き竹奥深き奥深き竹奥深き竹竹の界界界界界世界界界界界界界界界界界ある「竹の径(みち)」。散歩道にもなっている市民の憩いの場です。「以前は、放置された竹林や不法投棄が問題と〝見る楽しさ〟のために散歩道の竹垣にこもった〝地元愛〞知識があれば観賞の時間もさらに充実2015年8月22日1727号講義や演習、先輩保育士の体験談、求職相談を通じて、保育士としての就業を目指す方の支援を目的に開催します。075-252-6333申し込み京都府保育人材マッチング支援センター10:30~15:3010:00~15:459月8日㈫9月18日㈮保育士資格の取得を目指している方で、将来保育園での就労を希望している方(学生含む)保育士資格を有しているが現在、保育士等の職に就いておられない方場 所定 員ハートピア京都〒604-0874京都市中京区竹屋町通烏丸東入ル清水町375番地20名程度対 象※3日目(保育園実習)は、日程を調整させていただきます。日時土日祝除く 午前9時30分~午後5時 1 0120(855)123リビング京都検索http://kyotoliving.co.jp/※機種によっては利用できない場合があります本誌・送料とも京都でかなえる家づくり2015年度版Building Your Dream Home in Kyoto 2015無料!好評受付中!今すぐお申し込みを!2次元コードからアクセス☎075(212)4411㈹http://kyotoliving.co.jpリビング京都がまるごと読めるあります電子ブック

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です