リビング京都 中央版 9月5日号
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(6)2015年9月5日(土曜日)中央第1729号10月にオープン予定の「グランダ南禅寺下河原町」で内覧会が行われます。サービススタッフは24時間、看護職員は日中365日常駐。25㎡以上の全居室に床暖房が完備されています。完成したばかりのホームを実際に確かめてみませんか。希望者は電話で予約を。参加者には、現地案内図が送付されます。資料請求も随時受け付け。各日とも①午前10時~②午後1時~③午後3時~(各回限定3組)参加無料(希望の日時を前日までに要予約)現地内覧会10月3日㈯~12日(祝・月)「認知症医療・ケア・支援の現在とこれから」世界アルツハイマーデー記念フォーラムを開催主催/ベネッセスタイルケア 認知症への理解を深め、患者と家族に援助の手を差し伸べ、希望をもたらすことを目的に1994年に制定された9月21日の「世界アルツハイマーデー」。2013年からは9月を世界アルツハイマー月間と定め、各国で啓発活動が行われています。 その一環として、べネッセスタイルケアでは記念フォーラム「認知症医療・ケア・支援の現在とこれから」を開催。講師の一人、京都府立医科大学大学院・准教授 成本迅さんに、本人・家族、地域の人たちがどのように認知症と向き合っていけばいいかを聞きました。成本迅さん京都府立医科大学大学院 医学研究科 精神機能病態学 准教授京都府立医科大学附属病院 精神科・心療内科 副部長精神保健指定医、 認知症サポート医、 日本老年精神医学会専門医・指導医外観イメージ図※土地建物の所有形態/事業主体非所有〈施設概要〉■住所/京都市左京区南禅寺下河原町53-1■入居要件/入居時自立・要支援・要介護、契約時原則満65歳以上■居住の権利形態/利用権方式■利用料の支払方式/選択方式■居室区分/全室個室■事業主体/㈱ベネッセスタイルケア ※「グランダ南禅寺下河原町」は住宅型有料老人ホーム。自立から要介護5、認知症 の人も入居可。要介護(要支援)認定を受けている人は、ケアプランに基づき、 地域の介護保険サービスや同ホーム併設の同社訪問介護事業所(申請予定) が利用可能です。※介護サービス費用は別途要地域では、どのような取り組みが行われていますか?「京都では、地域ぐるみで認知症の方を見守る『おでかけあんしん見守り事業』や『徘徊模擬訓練』が行われ、専門家と住民有志が運営する『認知症カフェ』が府内約40カ所に開設されています。また、金融機関と医療機関がタッグを組んで接客マニュアルをつくり、認知症の方のサポートや詐欺被害防止などにつなげようという活動も始まっています」企業や住民などが協力して、みんなで認知症と向き合っているんです京都市南禅寺エリアに2015年10月オープン予定ベネッセの住宅型有料老人ホーム「グランダ南禅寺下河原町」最寄り駅は、地下鉄「蹴上」駅現地内覧会予約受け付け開始ベネッセの介護 関西検 索http://kaigo.benesse-style-care.co.jp/kansai/10120(02)3715午前9時~午後6時(土・日、祝日含む毎日)ベネッセスタイルケアお客様窓口東京都新宿区西新宿2-3-1 新宿モノリスビル電話での連絡の際は、申し込み番号「G5090538」と伝えてね。「私も認知症の方やご家族と接するなかで、多くの発見や気づきをいただきます。これからもその経験を医療に生かしていきたいと思っています。フォーラムに参加される皆さんも、聞いたこと、知ったことを伝道師になって周囲に広げていってもらえれば。一人一人が正しい知識を持って考え、行動することで、認知症の方やご家族が住み慣れた街で安心して暮らしていける。今回のフォーラムが、そんな地域づくりのきっかけやヒントになることを心から願っています」フォーラム・見学予約、問い合わせ、資料請求 病気などで脳が萎縮する、血流が悪くなるなどして、記憶力、 判断力、注意力などが低下し、知的な面で日常生活などに支障をきたす状態。記憶障害が主症状の「アルツハイマー型」が最も多く、次いで脳血管障害による「脳血管性」、「レビー小体型」「前頭側頭型」など。それぞれに治療法が異なるため、まずは病型の診断が必要です(下記表はアルツハイマー型認知症の経過)。年月日がわからなくなることがありますが、日常会話は困りません季節に合った服を自分で選べないことがあります料理や買い物ができないことがあります家の中でトイレなどの場所が分からなくなることがあります時間の流れ加齢によるもの忘れアルツハイマー型認知症認知症治療においては、家族のケアも重要のようですが。「〝レスパイトケア〞という言葉がありますが、これは在宅で介護をしているご家族を癒やすために、一時的に介護を別の人に任せ、心身の休養を図る家族支援のサービスです。介護するご家族の中にはどうしても抱え込んでしまう方もいらっしゃるので、介護を持続していくためにはどうすればよいかも一緒に考えていきたいものです」「認知症の人と家族の会」といった当事者団体とつながることも支えになりそうですね。「会の方々がよく話さ成本さんが、診察をしていて気づくことは?「誰が認知症になってもおかしくないと考える方が増えているようです。これはとても大きな進歩だといえます。しかし、実際に認知症になったらどうすればいいかを認識している人はまだまだ少ない。例えば、介護保険の内容や申請の仕方などが分からないという方も多いですね。また、ますます増えている老老介護も課題です。子どもに迷惑をかけたくないという思いもあって、ご夫婦で解決しようと無理をしてしまう。そういった状況が診身近な人からの情報で見えてくる普段の様子家族も支えられるべき人、介護をする人も休養を住み慣れた街で暮らしていける地域づくりが必要療でわかった際は、地域包括支援センターに連絡をして適切に対応してもらえるように連携しています。ケアマネジャーさんからご本人の様子をうかがうこともあります。診察室は〝細い窓〞と例えられることがあるように、患者さんとご家族の普段の姿すべてを見通せるわけではありません。診察室では、患者さんだけでなく、ご家族の方までしっかりとふるまうことがあり、実態が見えにくいのですが、ケアマネジャーさんとつながることで在宅での様子がわかることも多いのです」れることは、家族も支えられるべき人であるということです。介護は先が見えないといわれますが、介護がこの先どうなるかが不安な方が会のメンバーと語り合うことで、救われたとおっしゃることも多いと聞きます。認知症のケースでは特にそうなのですが、ご本人への支援だけでは解決できない課題が、ご家族へのアプローチで解決することもあります。例えば、京都府立医科大学附属病院では、臨床心理士を交え、専門的なスキルを生かしたサポートやケアをスタートしているんですよ」軽度高度中等度?月?日があります中等度などの場所がことがあります中等度10年前と比べ、深まる認知症への理解は特別な病気だという間違った認識が減ってきていることは肌で感じます。認知症の方を地域や街ぐるみで支えていこうとしている自治体の取り組みも増えています。ただ、残念ながら一部にはまだ排他的な対応や間違った理解があるのも現状です」認知症に対する理解の度合いは、昔と比べるとどのように変わりましたか。「認知症が〝老化による物忘れ〞とは違い、何かの病気によって脳の神経細胞が壊れるために起こる症状や状態だということは理解され始めていると実感しています」(左表「認知症とは…」参照)と成本さん。「認知症という言葉や、もっとも多い原因になるアルツハイマー病は一般社会に浸透していますし、ご高齢者の中には、当事者意識をもって認知症について学ばれる方も増えています。同時に10年前と比べると、認知症の方を取り巻く環境も少しずつですが変化しています。例えば、昔ならデイサービスの車が停まっているだけで後ろ指をさされることが実際にありました。認知症認知症とは…私は1985年から2005年の20年間に、義母、実父、夫と3人の認知症介護を経験してきました。時代とともに認知症本人への支援は充実してきましたが、介護をする人にとって一番の負担は「常に気が休まらない」ということです。今、医療・介護・福祉など、さまざまな分野から支援の手が差し伸べられるようになってきましたが、身近な地域の方たちの認知症への理解が認知症の人と困難な介護をしている家族への心強い支えになります。「世界アルツハイマーデー」を機に、認知症について大いに関心を持っていただきたいです。公益社団法人「認知症の人と家族の会」京都府支部代表・荒牧敦子さんフォーラムへの思い世界アルツハイマーデー記念フォーラム2015in京都主催/ベネッセスタイルケア予約制参加無料9月21日(祝・月) 午後1時~3時(開場午後0時30分)「認知症医療・ケア・支援の現在とこれから」午後1時~1時10分 ●開演・あいさつ午後1時10分~2時 ●基調講演「認知症の理解とケア ~共に生きるために私たちにできること~」〈講師〉成本迅さん午後2時~2時50分 ●トークセッション「認知症医療・ケア・支援の現在とこれから ~認知症になっても安心して暮らせる街に~」〈出演〉成本迅さん、「認知症の人と家族の会」代表・荒牧敦子さん午後2時50分~3時 ●質疑応答丸太町通京都市動物園南禅寺三条通蹴上駅地下鉄神宮通平安神宮蹴上ウェスティン都ホテル京都★●●●ウェスティン都ホテル京都「瑞穂の間」(西館・4階)(京都市東山区粟田口華頂町1) 地下鉄東西線「蹴上」駅出口1 から東へ徒歩約2分※地図参照〈定員〉先着500人※参加希望者は、前日まで に電話で予約を10120(02)37159月21日(祝・月)症状の重症度
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