リビング京都 東南版 10月3日号
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◇2面に続く田鶴寿弥子さん楽しいとき、つらいときをともに過ごし、支えてくれる〝パートナー〟。そんな人生の相棒は、夫や友達といった〝人〟とは限りません。道具や楽器、動物など、読者のパートナーを紹介してもらいました。思い出のエピソードから、その特別な関係が感じられそうです。撮影/桂伸也、児嶋肇、舟田知史ほか赤ちゃんをしっかりと支えられる抱っこひも。田鶴寿弥子さん(34歳)の育児には欠かせないアイテムです。娘の佳歩ちゃん(3歳)が生まれたときに購入し、今は佳歩ちゃんの弟・采千(さいち)くん(11カ月)の抱っこに活躍しています。「区役所で開かれた子育て講座で、先輩ママから『便利だよ』と薦められました。ほぼ一日中着けていて、もう服みたいなものです」汗や鼻水が染み込んだ抱っこひもを洗うのは、采千くんが眠った後に。「洗濯して翌日に備えておきます。外出時にも使うので、ケースを作ってコンパクトに持ち運べるようにしました」ケースとおそろいの布4歳でピアノを習い始めた安井日和さん(43歳)。曽祖父が買ってくれたというピアノは今年で40年を迎えますが、まだまだ現役です。「母によると曽祖父は節約家だったらしいのですが、私のためにピアノを買ってくれました。調律師さんからは『いいピアノだね』と言われています」曽祖父は小さいころに亡くなったので、あまり記憶が残っていないそで田鶴さんが作ったミニサイズの抱っこひもは、佳歩ちゃんのお気に入り。取材時は、田鶴さんのまねをして、ぬいぐるみを抱っこしていましたよ。その佳歩ちゃんが生まれたころ、田鶴さんは育児の傍ら仕事をする生活。家でも佳歩ちゃんを背負いながらパソコンに向かい、持ち帰った仕事をこなしました。「背中に回せば、おんぶひもにもなるんです。めげそうなときもありましたが、何とか乗り越えてきました。この3年間を思うと、抱っこひもと協力して子育てしていると言ってもいいくらい。色あせてきましたが、これからも頑張ってもらいます」う。しかし、そのプレゼントは心の支えとなりました。「多感な思春期には、ピアノがうっ屈したやり場のない思いを受け止めてくれました。プロを夢見たこともあるほど大好きだったピアノですが、大学受験を期にレッスンに通うことはなくなりました」その後、進学のために実家を出て10年ほど一人暮らしが続き、ピアノから離れた日々を送ります。「いつか実家に残してあるピアノを引き取りたい」。安井さんは、離れていてもピアノへの愛着を持ち続けていました。念願がかなったのが、新居を構えた8年前。再びピアノとの生活がスタートしました。安井さんが弾く姿を見てピアノを習い始めたという8歳の双子の息子・晃斗くんと晃太くんが、今では毎日練習。娘の和香(のどか)ちゃん(2歳)も、おもち采千くんを抱く田鶴さん(左)と、ぬいぐるみ用の抱っこひもを着けた佳歩ちゃん発表会ではいつも連弾だという、晃斗くんと晃太くん。練習ではよくけんかになるそうですが、本番では息ぴったりなのだとか。安井さんが練習を見守りますを紹介します人によって〝パートナー〟の形はさまざま。読者アンケートで寄せられたパートナーを紹介します。1たちゃ代わりに音を鳴らして楽しんでいます。「今は育児が忙しくなかなか時間がとれませんが、落ち着いたらジャズに挑戦してみたいです」思い出のピアノを前に、安井さんの思いも強くなっているようです。思春期の悩みをが受け止めてくれましたピアノいつも着けているので、は服みたいなもの私の読者のさまざまな5年前、初めての出産の後、母から手紙が届きました。そこには「孫に会わせてくれてありがとう」という言葉が。思いもよらないお礼が、不安だった私を励ましてくれました。読むたびに、出産時の喜びがよみがえります。悩んだり、迷ったりしたときに読み返す、大切な手紙です。(MH・33歳)結婚するときにもらった、実家で使っていたアイロンとは30年近くの付き合い。落として割れてしまったこともありましたが、そのたびに父に直してもらっています。父との関係もつないでくれているよう。壊れても復活するのが頼もしいです。(キティちゃん・39歳)抱っこひも安井日和さん撮影/桂伸也、児嶋肇、舟田知史ほか思春期の悩みを思春期の悩みをが受け止めてが受け止めてピアノピアノともに過ごした記憶が心の支えに2015年10月3日1733号◀藤原鎌足像 陽明文庫蔵公家の名家、近衞家に伝わった平安時代以来の貴重な資料の中から、国宝「御堂関白記」を始めとする選りすぐりの名品を紹介します。近衞家 王朝のみやび開館時間:午前10時~午後7時半 (入場は午後7時まで)入場料:一般500円 大学生400円 高校生以下無料 ※20名以上の団体は2割引 ※特別展は別途料金が必要です休館日:月曜日(祝日は開館、翌平日休館)陽明文庫の名宝5会期:9月19日土~11月15日日
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