リビング京都 中央版 10月10日号
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(2)2015年10月10日(土曜日)中央第1734号・ 60歳以降の生活を想定してみる・ 財形年金、確定拠出年金などの活用・世帯収入を増やす・ 年金の受給見込み額を確認する・ 生活費(食費、水・光熱費、携帯電話代などの通信費、日用雑貨などの雑費)と国民健康保険料を算出してみる・ 退職金の金額、60歳後の雇用などを確認する繰り上げ受給はデメリットに注意をファイナンシャル・プランナー山副耕一さん「わが家は夫婦共働き。資産を運用してお金にも働いてもらってます」「60歳以降に必要な1世帯の生活費を月25万円と見積もると、年金空白期間である5年間で1500万円。この金額を貯蓄だけでまかなうとなると、数年の努力ではすみ日常生活にかかる費用(食費、水・光熱費、通信費、雑費など)を月25万円と見積もると年金空白期間の資金(繰り上げ受給なしの場合)生活費25万円/月×5年65歳以降の資金(年金18万円/月)生活費7万円/月×約24年医療費、家の修繕など………1500万円……2000万円…………1000万円20年以上働いていた職場から、56歳で転職。今の会社は63歳の定年後、嘱託やアルバイト契約で70歳まで働けます。昨年、夫を亡くしましたが、遺族年金と給与収入だけで家計が成りたっています。元気に働けることがありがたい(UN・62歳)夫(74歳)の年代は、60歳から年金が支給されました。若いころから、80歳まで保険金が支払われる年金保険に夫婦で入っていて、いま、すごく助かっています。80歳を過ぎたら、お金をなるべく使わず年金だけで生活していきます(ヤマスキ・74歳)わずかですが、個人年金や貯蓄をしていたので助かっています。欲をいえば、もっとたくさんやっておけばよかったです(ヨシさん・65歳)個人年金の満期を、60歳、62歳、64歳とずらして設定。夫も私も、60歳定年後の再雇用契約をしており、65歳までの収入獲得の手段を確保しています。生命保険は、65歳まで払い込み終身保障のものに見直しました(kiyopy・50歳)年金受給年齢が70歳になるかもしれないと危惧。定年後、体力が許せば、パートに出る可能性もあります(ちょこっとママサン・52歳)住宅ローンを完済したあと、ローン返済する気持ちで、月5万円ずつ15年かけて積立貯蓄を実行中です。字を書くのが好きなので、いずれは賞状書士の勉強をして、自宅で仕事をしようと思っています(FK・53歳)子ども(大学2年、高校2年、中学3年)にお金がかからなくなってから考えます(うさぎさん・38歳)節約して、貯蓄する姿勢を崩さない(こまぐろ・42歳)夫は60歳定年後も同じ職場で働けるし、個人年金が60歳から受け取れるので、あわてることはないと思っています(MHB48・46歳)一方、60歳以降は働かなくても年金を繰り上げ受給すればいいと考えている人もいるかもしれませんね。それには、「ひと足早く年金を受け取れる半面、デメリットもあります」と冨宅さん。冨宅さんによると、繰り上げ受給のデメリットは3つ。1つめは、繰り上げた月数により0・5%ずつ年金額が減額され、減額された年金が一生涯続くこと。「丸5年間、つまり60カ月繰り上げると30%も減額されます。一度請求すると年金の金額は変えられません」2つめは、病気やけがなどによって障害の状態になったときに支給される「障害年金」が請求できない場合があること。「この年金が申請できるのは原則として65歳までとなります。年金を繰り上げ受給した人は、〝65歳に達した〞とみなされるため、請求ができないことがあるのです。障害年金は、場合によっては一生涯、支給されることもあるので、慎重に検討したいところです」と冨宅さん。3つ目は、「遺族厚生年金」を65歳まで受給できない場合があること。「例えば、厚生年金に加入している期間がある夫が死亡した場合、要件を満たしていれば、妻に遺族厚生年金の受給権が発生し、その時点で申請できます。しかし、妻が年金を繰り上げ受給している場合は、65歳までは遺族厚生年金と繰り上げた年金の両方を同時に受給できません。〝繰り上げした老齢年金〞か〝遺族厚生年金〞のいずれか、では実際、〝年金空白期間〟の5年間は、どのようにやりくりするのがいいのでしょうか? 「かけいぼ診断」でおなじみのファイナンシャル・プランナーの山副耕一さんにその心得を教えてもらいました。リビング読者が実践する備え、老後に対する考えなども紹介します。読者の場合趣味と実益を兼ねながら、老後の準備中OY・52歳だんだん景気が悪くなり、年金には頼れない時代がきたと感じていました。2人の子どもはすでに成人。昨年には家の住宅ローンも完済しました。夫(54歳)は、60歳で定年退職したあとも失業保険をもらって、同じ会社で65歳まで働く予定です。私は、住宅ローン完済を機にそれまでの仕事を辞め、趣味と実益を兼ねていくつかの水彩画教室の講師をしています。夫が完全にリタイアしたら自宅教室だけにしぼり、夫との生活を楽しみながら、無理せずにやっていきたいと思っています。繰り上げ受給はデメリットに注意をライフプラン作りの第1段階は、生活費の把握と60歳になったときの状況想定です。生活費には、食費、水・光熱費、携帯電話代などの通信費、日用雑貨などの雑費が含まれます。「60歳で退職すると20日以内に健康保険を任意継続するか、国民健康保険に加入。市町村によって金額は違いますが、引き続き健康保険料が必要になるので、その分も計算に入れておかないといけません」60歳時点で賃貸料の必要な「賃貸物件」か、固定資産税のかかる「持ち家」なのかでも、必要額は変わってきます。子どもがいる世帯の場合、学費の工面が優先で60歳以降の生活費を考える余裕がないことも。「ライフプランでは、生活費は、毎日の生活に必要なお金なので削ることは難しい。対して、住居と子どもの教育にかかる費用は、高額ですが選択できるため、抑制可能で融通がきくと考えることもできます」次に必要なのは、年金空白期間の生活を支える資金づくりです。40代以下の人は、「老後までまだ時間があります。給料天引きなど自動的に引き落とされる仕組みを活用する確定拠出年金や財形年金といった貯蓄、運用といった方法に加えて、手堅いのが給与収入を増やすこと。つまり働くことです。一家の大黒柱に頼りすぎず、収入の柱を増やすことはとても重要です」50代の人たちは、「退職金、60歳以降の就労、年金受給額の確認を早急に行ってください。50歳を超えると、65歳以降の生活が予測しやすくなるはずです」と山副さん。「60歳以降も働けるなら、なるべく働いた方がいい。60歳以降のライフプランと合わせて考えてほしい」とのことです。やりくりのためには、働く〟という選択も年金空白期間の生活費は1500万円読者の備えや考え方は?多い方の年金を受給することになるのです」ただし65歳以降は、遺族厚生年金と〝繰り上げした老齢年金〞の両方を受給できます。冨宅さんは、「収入の状況が大きく変化する60〜65歳の生活を安定させるのは大切です。しかし、そのために、さらに年を重ねたときの生活が不安定になる心配もあります。老後の生活に対する価値観は人それぞれですが、もし、60歳以降に働くチャンスがあるなら積極的に活用してほしいと思います」ません。ちなみに、かけいぼ診断でもよく紹介している老後資金の目安である3000万円とは、65歳以降の本格的な老後にかかる費用を想定したものです」と山副さん。を1500万円2000万円1000万円1500万円2000万円1000万円1「PAUL京都三条店」の買い物券(1000円分)2美容液「インポッシブル シーラム」を2人に希望番号と商品名、〒、住所、氏名、年齢、電話番号を書いて応募を。10月16日㈮必着。ホームページは同日午前10時締め切りフランスパンやデニッシュパン、総菜パンなど、フランスで125年前に創業したときのレシピと製法を守るベーカリー「PAUL」。三条高倉角に位置する「PAUL京都三条店」では、カボチャを使った限定パンが並ぶ「ハロウィーン・カボチャフェア」が開催されています。10月31日(土)まで。「PAUL京都三条店」のみで使用できる買い物券(1000円分)を、読者10人に。SAMPAR=☎047(382)4636「SAMPAR(サンパー)」は、植物が持つ力や香りに着目した、フランス生まれのナチュラルスキンケア化粧品です(サンパージャパン/浦安市)。人気の高い「インポッシブル シーラム」(9990円)は、加齢の悩みと美白の対策を兼ねた美容液。朝晩の化粧水の後に、顔全体に1~2滴をなじませます。この商品を、読者2人に。PAUL京都三条店=☎075(256)5018プレゼントします■〒604-8560(住所不要) 京都リビング新聞社「リビング京都」プレゼント係【応募要項】応募は、はがき・リビング京都ホームページで。※当選者の発表は発送をもってかえます。原則として商品は提供社から発送。同意のうえ応募を2次元コード対応機種のみ利用可■http://kyotoliving.co.jp (スマートフォン・ケータイは右上の2次元コードからアクセス可) ※ホームページからの場合は「Web会員」の登録が必要です

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