リビング京都 東南版 11月7日号
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(4)2015年11月7日(土曜日)東南第1737号☎075(222)3483京都市中京区寺町通御池上ル※上記は京都市都市計画局歩くまち京都推進室の電話番号ですぐんと広くなって、ゆったりと歩けるスペースを実感屋根がついてすっきりとしたバス停昨秋から続いていた「四条通歩道拡幅工事」が10月に終わり、新しい歩道が完成。どのように生まれ変わり、四条通に来た人はどのように感じているのか取材しました。京都市烏丸通拡幅工事を終え、からまでの歩道が広くなりました川端通新しい四条通は明るく歩きやすく!TAXITAXI四条通タクシー乗り場バス停沿道アクセススペースバス停新しい四条通のここがポイント「タクシー乗り場」は、大丸京都店前(東行き)と髙島屋京都店の前(西行き)の2カ所短時間だけ車を停車させられる「沿道アクセススペース」が、15カ所設置されています。車やタクシーを乗り降りしたり、荷物の積み下ろしを行ったり「バス停」は、東行きと西行きの「四条高倉」・「四条河原町」の4カ所に 大型消防車や救急車といった緊急車両が通行できるよう、2車線の中央に設けられた「ゼブラゾーン」事業の検討から10年がかりで完成「歩いて楽しいまちづくり」を推進する京都市。四条通歩道拡幅工事は、その取り組みの一つとして進められてきました。事業のきっかけは、平成17年、四条通(四条川端〜四条烏丸)の地元関係者から「心地よく歩ける四条通を」との要望を受けたことでした。市内最大の商業地で公共交通が集まっているため、歩道を歩く人も多い四条通。四条堺町で、ピーク時は1時間に約7000人が行きかっていたのだそう(平成17年道路交通センサス)。「そこで、地元6学区の関係者、商店街、バス、タクシー、鉄道などの事業者、学識経験者を交え、8年がかりで意見交換を重ねました。その間に社会実験も実施。ようやく工事に着手できたのが、昨年11月です」。そう話すのは、京都市都市計画局歩くまち京都推進室の山口雅直さん。歩道の拡幅は、完成まで10年の歳月をかけて行われてきたのです。ベビーカーも通行しやすくなり、バス停は4カ所にでは、歩道が拡幅され、四条通はどのように変わったのでしょうか?「歩道は、最も広がった地点で、以前の約2倍、比較的狭い場所でも、1・2倍ほどの幅になりました。広々とゆとりのある歩道は、明るく、歩きやすくなったと思います」実際、「ベビーカーを押していてもスムーズに通行でき、ゆっくりとショッピングが楽しめるようになった」という声も聞きます。観光で訪れた人からも、「にぎわいを感じながら、街歩きを楽しんでいます」と喜ばれているそう。変わったポイントはほかにもあります。それは、〝バス停〞。四条烏丸から四条川端間は、「四条高倉」と「四条河原町」の2つ、それぞれ西行きと東行きの計4カ所に集約されました。同じ名称でも系統によってバス停が違う場所にあったことを考えると、分かりやすさがアップしましたね。そのバス停のスペースにも注目を。歩道から車道側に張り出した形になったのです。「歩くための空間とバスの乗降客のための空間がそれぞれ確保されたことで、バス停付近の歩道の混雑が緩和されていると思います」と山口さん。「この拡幅工事を通じて、街中全体が歩いて楽しい街になり、もっとにぎわっていってほしいと思っています」とのこと。明るく、歩きやすくなった四条通を実感してみませんか。「街中への玄関口として、きちんと役目を果たしていきたい」歩道の拡幅について、四条繁栄会商店街振興組合の理事長・堀部素弘さんに聞きました。「歩道が広がってから、東山や四条通の真ん中に沈みゆく夕日など、四条通からきれいな景色も楽しめるようになりました」と堀部さん。「四条通は街中への玄関口、また八坂さんへの参道として、海外や府外から訪れる観光客の人が気持ちよく、いい印象で帰ってもらえるように、大切な役目を担っている場所。歩道を広げ、車道を狭めるということは、全国初の試み。伝統を守りつつも、100年先まで見越し、新しいことに挑戦していくことがやはり大切。そのためにも、四条繁栄会としては、専門店ならではの良品をそろえ、いいおもてなしができるよう、マナー講習などを実施し各店の従業員の意識を高めています」四条繁栄会商店街振興組合理事長 堀部素弘さん「地下鉄・市バスに乗って四条通へおでかけスタンプラリー」開催5000円分のギフトカードが50人に当たるスタンプに登場するキャラクターたち11月18日(水)~27日(金)、四条通を歩く楽しみが増えるイベント「地下鉄・市バスに乗って 四条通へおでかけスタンプラリー」(主催/京都市交通局、共催/四条繁栄会商店街振興組合)が行われます。四条通のお店(京都マルイ、髙島屋京都店、藤井大丸、大丸京都店、東急ハンズ)、地下鉄各駅、市バス車内、市バス・地下鉄案内所、定期券発売所などで、配布される台紙を上記四条通のお店ほかに持参して、京都のマスコットキャラクターたちのスタンプを集めてください。先着1000人に地下鉄・市バス文具がもらえるほか、抽選で50人に5000円分のJCBギフトカードが当たります! 詳しくは台紙を。四条通の歩道が広くなることについて、街頭インタビュー。いろいろな感想が挙がりましたよ。拡幅された歩道を歩いてみてどうですか?滋賀県に住んでいて、四条にはよく来ます。以前は、バス停で待つ人やその人たちの荷物などで通りづらかったのですが、今はとても歩きやすくなりました。(S.H)子どもにも歩きやすい仕組みを期待しています。色とりどりのカラーにしたら気分も明るくなりそう。(左からK.М、М.М)四条通で聞きました車の混み具合が少し心配ですが、歩道幅が広いのは快適です。(М.М)バスの乗り降りがしやすくなりました。歩道は、もっと色調を豊かにしたり、京都らしさを加えてみたりしても楽しそうですね。(K.I)屋根がついてすっきりとしたバス停外国人観光客で混んでいたのが、緩和された印象を受けます。バス停に屋根ができたのがうれしいです。(左からK.I、K.A)これまでは段差が結構あり、ベビーカーのときには気を使っていたけれど、今は割と通りやすくなりました。(М.М)大阪から1年以上ぶりに来たら、すごくきれいになっていて驚きました。ニューヨークなど海外の通りを連想させる造りが魅力的です。通りごとにモニュメントやアーティスティックな飾りを付けて、遊び心をプラスすると歩いていても楽しいと思います。(T.Y)四条通
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