リビング京都 西南版 11月28日号
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(2)2015年11月28日(土曜日)西南第1740号☎075(212)4411まで広告掲載のお問い合わせ・お申し込みは1組みひものヘアゴムを読者10人に2自然素材にこだわった「ツヤ肌セット」希望番号と商品名、〒、住所、氏名、年齢、電話番号を書いて応募を。12月4日㈮必着。ホームページは同日午前10時締め切り組みひもは、着物の帯締めや和装小物に使われる伝統工芸品。1948年創業の「昇苑くみひも」(宇治市)には、かわいらしいストラップやチャーム、ヘアアクセサリー、名刺入れなど、組みひもを普段の生活で使いやすくアレンジしたオリジナルのアイテムが並びます。おしゃれのアクセントになりそうなワンポイントタイプのヘアゴム(1080円)を、読者10人に。昇苑くみひも=☎0774(23)5510http://showen.co.jpネイチャーズウェイ(ナチュラグラッセ)=10120(060)802日本人の肌にあったオーガニック化粧品を手がけるネイチャーズウェイ(名古屋市中区)。自然素材にこだわり、国内で製造されたのが自社ブランド「ナチュラグラッセ」です。このブランドで人気の高い「メイクアップ クリーム CB(シャンパンベージュ)」と「マシュマロパウダー(ミニサイズ)」が、「ツヤ肌セット」(3024円)として期間限定で発売中。読者4人に。プレゼントします■〒604-8560(住所不要) 京都リビング新聞社「リビング京都」プレゼント係【応募要項】応募は、はがき・リビング京都ホームページで。※当選者の発表は発送をもってかえます。原則として商品は提供社から発送。同意のうえ応募を2次元コード対応機種のみ利用可■http://kyotoliving.co.jp (スマートフォン・ケータイは右上の2次元コードからアクセス可) ※ホームページからの場合は「Web会員」の登録が必要です馬場(ばんば)麻紀さん(50歳)は、黒染めを専門に行う「馬場染工業」の5代目黒染め師。黒染めとは、着物の反物を黒く染めたり、古くなった着物を黒く染めかえること。3代目が開発、父である4代目が改良した〝秀明黒〞という黒染めがヒットし、子どものころ、工場はフル回転。「家には黒い反物だらけ。真っ黒で何がいいん店頭で販売するのは妻の友紀さん。販売は土曜日・祝日の午前10時30分ごろから(なくなり次第終了)。12月〜6月は日曜日も販売「道具も全部、富三油さんから受け継いだもの。これからもこの味を忠実に。これしか知らないから変えられへん」と増田善幸さん染色の作業をする馬場麻紀さん。「技術は教えてもらったというよりも、見て覚えました。『黒くなれ、黒くなれ』と気持ちを込めてやるようにというのが父の教えです」三条会商店街の靴下店の店頭に、土曜日と祝日に現れる「せいろ」。もくもくと湯気を上げるそのフタをあけると、ふっくら蒸し上がった「角煮包(ぱお)」が。これを作っているのは、増田商店の店主・増田善幸さん(52歳)です。角煮包のルーツは、同店の隣にあった「富三油清凉寺の狂言堂で、今年10月の秋季公演で上演した「夜討曽我」 ※写真提供/嵯峨大念仏狂言保存会現在保存会には小学生から80代まで、約40人が参加しています右京区・清凉寺にある狂言堂。男性たちがドンッと床を踏み鳴らしたり、手足を大きく動かしたり。その横で、「もっと早く回らなあかん!」「間(ま)を大事に」という声が上がります。これは、鎌倉時代から地元で継承されてきた無言劇「嵯峨大念仏狂言」の練習のひとコマ。1963年にいったん途絶えましたが、1976年に再開したこの狂言。地元の人を中心にボランティアで集まって構成されている「嵯峨大念仏狂言保存会」が毎週土曜日の夜、練習を続けています。冒頭のように、経験豊富なベテランが、若手に指導して、受け継がれてきたのです。やろうって思っていました」そんな馬場さんが選んだのは、洋服や傘に使う柄物を作るテキスタイルデザインの仕事。結婚を機に退職してからは、子育てをしながら馬場染工業でホームページの作成や小物の販売を行っていました。それからしばらくして、父が余命宣告を受けてしまいます。「それでも私が継ぐとは思っていなかった」という馬場さんの心が変化したのは、父のある行動を目にしたとき。(とみゆ)」という中華総菜のお店。3年ほど前の閉店時に、増田さんがレシピを受け継ぎました。作ってみないかと声をかけられたことは意外だったものの、「商店街のイベントで角煮包を蒸すのを手伝ったこともあったし、やってみようかと」。約4カ月、富三油で修業をし、店の奥を厨房(ちゅうぼう)に改装。2013年3月から角煮包、翌年からは同じく富三油の看板商品だった焼売の販売を始めました。以来、木曜日は角煮の仕込み。金曜日にタマネギを炒めて、土曜日の朝から生地を作って具を包んで、お昼ごろに蒸すのが毎週のスケジュール。蒸しと販売を担当する妻の友紀さんは「靴下を見に来たついでに買ってくれる人や、必ず土曜日に来てくれる人もいるんですよ」とうれしそう。取材時に出会った男性客からは「富三油でも買っていた。味も同じだよ」との言葉も。「これをやるときの条件は、富三油さんに1年に1回チェックしてもらうこと。今年も無事、〝大丈夫〞と言ってもらいました」と増田さん。今年10月の公演では、若手メンバーの発案で、31年間上演されていなかった演目「夜討曽我(ようちそが)」が復活しました。「演目が固定されてきていたため、新しいことをやろうと考えたんです。そこで、登場人物が比較的多い『夜討曽我』を上演することに。中学生から大学生の若手を含む13人が舞台に上がりました」と同会の浅野高行さん。当時撮影されていたビデオを参考に、出演経験者に話を聞くなどして半年間練習を重ねたそう。「約25年前に始めた〝子ども狂言〞をきっかけに参加してくれる人もいます。後継者の育成が一番の問題なので、そんな子どもたちが残ってくれるような会にしたい」と同会会長の松井嘉伸さん。「夜討曽我」は来年春の公演でも上演される予定です。増田商店 増田善幸さん馬場染工業 馬場麻紀さん練習の様子。セリフはなく、本番では顔に面をつけるため、動きだけでストーリーや登場人物の設定が伝わるようにしなくてはなりません鎌倉時代から地域で受け継ぐ伝統芸能31年ぶりに復活した演目も父が残した〝つながり〞が財産経験を生かして洋服の黒染めも商店街で愛された中華総菜の味が、そのまま隣の靴下店へ嵯峨大念仏狂言保存会「代々つぎ足してきた染料を、『ご先祖さん、すんません』と言いながら捨てようとしていたんです。それを見て思わず『私が継ぐ!』と声をかけました」父亡きあと、テキスタイルデザインで培った知識を生かして、洋服の染め直しを始めると、各地から問い合わせがあり、今は同社の仕事の半分ほどを占めているそう。「私にはたくさんの師匠がいるんです。先代から付き合いがあるベテランの職人さんや呉服店の人に、分からないことがあったら、どんどん聞きに行きます。そういうつながりも父が残してくれたもの。4代目にいつも守られている気がします」

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