リビング京都 中央版 2月6日号
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(7)2016年2月6日(土曜日)中央第1747号〈セミナー講師〉水野敏樹さん〈会場〉京都商工会議所(3階講堂)※地下鉄烏丸線「丸太町」駅南改札6番出口直結/地図参照〈定員〉先着200人※参加希望者は、前日までに電話で予約を10120(02)3715全国で280カ所以上の有料老人ホームを運営する、ベネッセスタイルケアの住宅型有料老人ホーム「グランダ南禅寺下河原町」が、昨年10月にオープンしました。サービススタッフを24時間、看護職員を日中365日配置。25㎡以上の全30の居室(床暖房完備)のほか、和のしつらえが施された趣ある意匠、自然や四季を感じられる住環境を確かめてみませんか。午前10時から午後5時の間であれば、誰でも自由にホームを見学できます。資料請求も随時受け付け中。京都府立医科大学大学院 医学研究科 神経内科学教授・水野敏樹さんに聞きました日本では65歳以上の7人に1人が認知症と推計されています。早期発見と早期の治療開始のために大切なのが認知症への理解を深めること。そこで、全国で280カ所以上の有料老人ホームを運営する「ベネッセスタイルケア」では、認知症の正しい知識を学ぶ「地域医療セミナー」を開催。講師の京都府立医科大学大学院 医学研究科 神経内科学 教授・水野敏樹さんに、認知症の特徴や予防のポイント、早期発見の重要性などについて聞きました。水野敏樹さん京都府立医科大学大学院 医学研究科 神経内科学 教授、京都府立医科大学附属病院 副病院長、国際学術交流センター長左/「満開の桜の大木」(作者は84歳女性)、右/「パイナップルのネガポジ画」(作者は81歳女性)主催/ベネッセスタイルケア 後援/日本臨床美術協会協力/京都〈臨床美術〉をすすめる会・アート&ヘルスケア臨床美術アトリエ苗ベネッセの「地域医療セミナー」 2月14日(日)開催認知症かもと思ったら神経内科や精神科へベネッセの「地域医療セミナー」早期発見は本人や家族だけではなく、社会にとってもメリットが絵を描くことで感性を刺激創作活動で脳の活性化を自立から要介護5、認知症の人も入居可予約制参加無料★京都御苑丸太町通竹屋町通夷川通烏丸通京都商工会議所地下鉄丸太町駅「認知症は怖い病気?」~正しい理解と早期診断から予防まで~2月14日(日)午後2時~3時30分※身体などの状況により、入居できない場合もあります認知機能障害がみられる人でも感情は豊かです。保たれている多くの能力をいかに活用するかが、本人の症状軽減やQOL向上、介護者の負担軽減にもつながるそう。セミナーでは、認知症の早期発見の重要性、最新の治療法や予防のポイントなどを専門医の視点から分かりやすく解説。また、介護を担う家族へ向けて、認知症と診断された際の対応やケアの心構えなどを、事例を交えながら紹介。認知症への理解を深めます。そもそも認知症とはどういう病気のことなのでしょう。「脳の後天的な機能障害のために、社会生活・日常生活に支障が出てくる状態を指します。認知症にはいくつかの種類があり、最も多いのが物とられ妄想や、つじつまの合わない言い訳、徘徊(はいかい)などの症状が現われるアルツハイマー型認知症。次いで脳梗塞など血管の病気によって起こる脳血管性認知症、幻視症状や手足のこわばりなどの運動障害が生じるレビー小体型認知症、前頭葉や側頭葉が萎縮して起こる前頭側頭型認知症があります。それぞれ原因も症状も異なりますが、記憶障害ということでは共通しています」加齢による物忘れとの違いは?「よく例えられるのが、ごはんの献立を忘れてもヒントがあれば思い出せるのが物忘れ。認知症の場合は食事をした体験そのものを覚えていない、あるいは『食べていない』と否定する。このような症状があれば認知症の可能性が高いといえます」検査について教えてください。「京都府立医科大学附属病院神経内科では、まず記憶力・判断力・理解力を測定する認知機能検査を行い、ホルモン異常やビタミン欠乏症などを調べる血液検査、脳梗塞や脳萎縮などをみる磁気共鳴画像装置(MRI)検査、脳の血流をみるSPECT検査などを行います。認知症を疑って検査をした結果、よく似た症状の他の病気、例えば甲状腺異常や正常圧水頭症、硬膜下血腫などが見つかるケースもあるので、『もしかして』と思ったら早めの受診をおすすめします」その検査を受けるには、どのような診療科に行けばいいですか。「暴力や徘徊などの問題行為がある場合は、精神科がいいと思います。どのタイプの認知症かを診断したり、他の脳の病気を見つけるのは神経内科の得意分野です。当院では、両科が連携を取って治療にあたっています」認知症と診断された場合、家族はどのように対応すればいいか戸惑いそうです。「認知症になると短期記憶が欠落し、同じことを何度も聞いてくることがあります。さっき聞いたこと自体を忘れていますので、そんなときは怒らずに、何を知りたいのか気持ちをくみ取って考えてあげてください。否定的な言葉や態度はご本人が不安になるばかりで特別なアートプログラムに沿って創作活動を行います。脳の活性を促すことで、認知症の症状改善を目指すアート。臨床美術士のサポートのもと、上手、下手に関係なく感じたままを自分らしく表現し、楽しみながら作品をつくることが、本人の意欲と潜在能力を引き出すとのこと。現在では、介護予防事業など認知症の予防、発達が気になる子どものケア、小学校の総合的な学習時間、社会人向けのメンタルヘルスケアなど、多方面で取り入れられています。※「臨床美術」および「臨床美術士」は、日本における(株)芸術造形研究所の登録商標です臨床美術(クリニカルアート)とはエントランスラウンジ坪庭〈施設概要〉■住所/京都市左京区南禅寺下河原町53-1■入居要件/入居時自立・要支援・要介護、契約時原則満65歳以上■居住の権利形態/利用権方式■利用料の支払方式/選択方式■居室区分/全室個室■事業主体/㈱ベネッセスタイルケア ※「グランダ南禅寺下河原町」は住宅型有料老人ホーム。自立から要介護5、認知 症の人も入居可。要介護(要支援)認定を受けている人は、ケアプランに基づき、 地域の介護保険サービスや同ホーム併設の同社訪問介護事業所が利用可能で す。介護サービス費用は別途要京都市左京区「南禅寺エリア」に2015年10月オープン最寄り駅は、地下鉄「蹴上」駅ホーム見学受け付け中(見学予約不要)ベネッセの住宅型有料老人ホーム「グランダ南禅寺下河原町」ベネッセの介護 関西検 索http://kaigo.benesse-style-care.co.jp/kansai/10120(02)3715午前9時~午後6時(土・日・祝日も含む毎日)ベネッセスタイルケアお客様窓口東京都新宿区西新宿2‒3‒1 新宿モノリスビル電話での連絡の際は、申し込み番号「G6020638」と伝えてセミナー予約・問い合わせ・資料請求65歳ごろから物忘れが目立ち始め、70歳ごろからアルツハイマー病と診断された患者の例認知症予防を始めるのは自覚的・他覚的に正常な時期から正常異常65歳70歳自覚的・他覚的に正常軽度認知障害認知症動脈硬化(脳血管障害)MRI上の異常所見認知機能低下アミロイドβの蓄積認知症にとって、早期発見は大切だといわれています。「初期段階で適切に対応すれば進行を遅らせる可能性があります。脳血管性認知症の場合でしたら、その原因となる糖尿病や高血圧、高コレステロール血症の治療を早期に行います。脳のトレーニングを行うことも有効です。アルツハイマー型認知症であれば、記憶力は少し低下しているけれど日常生活には支障がない軽度認知障害(MCI)といわれる時期が認知症発症前に5年、無症状の時期が10年から20年近くあるといわれています。早期発見をし、軽度認知障害の段階で進行を遅らせることができれば、ご本人やご家族はもちろん、社会にとっても大きなメリットとなります」それはなぜでしょう。「70歳代で発症すると、体力や身体機能がまだ衰えていないため暴力や徘徊などの問題行為が重症化しやすい傾向にあります。一方、体力が落ちてくる80歳代では介護者に精神的な負担はあるものの、身体的な負担は重症化しにくいので、介護の負担が大きく違ってきます。そのため社会としても認知症予防を啓発し、進行を遅らせようとする動きがあります」はなく介護者に不信感を抱き、ストレスを増長させ、認知症を悪化させる要因にもなります。もし何回も病院に行く日時などを聞かれた場合の対処法としては、カレンダーや紙などに書いて目につく場所に貼り、『あれを見てね』と習慣化させることで問題を回避できる可能性があります。また、認知症は糖尿病などの生活習慣病との関わりも大きく、栄養不足の方も多くみられますので、バランスのよい食事を心がけてあげることも大切です」正しい理解と早期発見が認知症ケアのカギ介護負担を軽減するために認知症の進行を遅らせるにはどうすればいいですか。「これは認知症予防にも言えることですが、まず体を動かすことが重要です。ウオーキングなどの運動をすることで血液の循環が良くなり、脳にも酸素や栄養分が送られます。料理や編み物、農作業体験など体と一緒に脳を使う作業もいいでしょう。一番いいのは、自分の感じたことを表現すること。日記を書いたり、短歌や俳句を詠んだり。外から得た情報を頭の中で整理して、それを外に出すという一連の作業が脳の活性化につながります」同院が推奨している〝臨床美術〞(左記参照)も、認知症の症状改善を目指すためのリハビリの一つだそうですね。「認知症の方は、脳全体に障害が起こっているわけではなく、豊かな感性や情緒は残っていますので、絵を描くことでそれがストレートに表現されます。創作活動をすることで脳が活性化し気持ちも安定しますし、『こんな感性豊かな絵が描けるんだ』とご家族からも喜ばれています。作品を褒めてもらえると患者さんは笑顔になり、介護者との間で良い関係を築くことにもつながります。その結果、症状が緩和され、介護者の負担軽減にもなるのです」今回のセミナーではどんな話が聞けますか。「認知症は高齢になると誰でもなる可能性のある病気です。怖がったり、無関心なのが一番問題。認知症を重症化させてしまいます。患者さんに何が起こっているのかを一緒に考えて対応することが、認知症予防や進行の抑制にもつながるので、セミナーではそういったことをお伝えできればと思っています」主催/株式会社ベネッセスタイルケア後援/特定非営利活動法人 日本臨床美術協会協力/京都〈臨床美術〉をすすめる会・ アート&ヘルスケア臨床美術アトリエ苗
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