リビング京都 西南版 5月21日号
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(12)2016年5月21日(土曜日)西南第1759号地元が舞台の曲を美しい声で歌い上げます6月11日(土)、サッと指揮棒が上がると、ピアノの伴奏がスタート。「まだ宵なれど」と深いテノールが重なり、そこに「花の散り敷く桂川」とメゾソプラノが応じます。桂西口会館の一室で行われていたのはオペラ「業平 Narihira」の稽古。「伊勢物語」と、大原野が舞台である能の「小塩(おじお)」を基にしたオリジナル作品です。「今から練習する第2幕は悲恋の物語。業平と藤原高子(たかいこ)の愛の逃避行を描いています。2人は都を離れて大原野まで逃げてきました」とは、作曲・指揮を担当する追手門学院大学客員教授の門田展弥さん。練習では、門田さんと業平役の清水徹太郎さん(テノール)、高子役の安本佳苗さん(メゾソプラノ)が役の心情について意見を交わしていきます。業平が「都を離れて早数里、人影見えぬ山里に着きにけり」と言い、高子が「ここは西山大原野、雲間に見ゆる月明かり」と答えた後の場面で、門田さんは「甘く、愛に陶酔しているイメージで」と指示を出しました。「これまでの焦りや不安から、どの時点で気持ちが切り替わるんでしょうか」と清水さん。安本さんは「高子と業平では意識に差があるような…。『月がきれい』と言う高子は、逃避行の状況がよくわかっていないような気もします」そうした意見に「テンポが緩やかになるまでは、業平の焦りを表現してください。高子は都から離れてきて、安心しているのでしょう」と門田さん。このようなやりとりを重ね、役柄の気持ちを探っていくのだといいます。地域ゆかりのメンバーが協力し、企画が実現2回目の稽古である取材日は、譜面や台本をチェックしながらの練習。清水さんと安本さんのハーモニーが響く中、「ここは打楽器と一緒に音量を上げていきましょう」と門田さんがアドバイスします「地元の方の力があったからこそ、実現にこぎ着けました」と話す門田さん。「十輪寺の住職・泉浩洋さんが会長となり『西山文化を語る会』を結成したのが3年ほど前。昨年、地域の魅力を発信しようとオペラの制作に乗り出しました」と言うのは、結成当初から同会に所属する藤本廣志さんです。国際日本文化研究センター名誉教授の笠谷和比古さんは台本を担当、「伊勢物語」を研究している関西大学教授・山本登朗さんは監修を務めました。山本さんは西京区在住、門田さんと清水さんも京都市立芸術大学出身と、地域に縁のあるメンバーが中心となっています。台本や曲が出来上がったのは3月のこと。「なかなかタイトなスケジュールなんです」と門田さんは苦笑い。「清水さん、安本さん、そしてバリトン担当の福嶋勲さんの3人の出演者と急いで練習を進めています」(門田さん)第1幕では、業平の亡霊が旅の僧に西山の名所を紹介するそう。「十輪寺や大原野神社が登場します。このオペラをきっかけに、西山の魅力に気付いてもらえたらうれしいです」(門田さん)〈日時〉6月11日(土)午後4時開演〈会場〉ホテル京都エミナース 明治アニバーサリーホール(西京区大原野東境谷町2-4、市バス「境谷大橋」停からすぐ)〈料金〉前売り券3000円、当日券3500円※ 前売り券はラクセーヌ2階インフォメーションで販売。または藤本さん=4090(3866)9151=へ問い合わせをオペラ「業平 Narihira」撮影/山﨑晃治晩年を西山の十輪寺で過ごしたと伝わる在原業平。「伊勢物語」の主人公としても知られていますね。この「伊勢物語」のオペラ化に挑戦したのが、大枝・大原野地域の住民が中心となって集まった「西山文化を語る会」。6月の上演に向けて稽古に励んでいます。「源氏物語や竹取物語を題材にした舞台作品は多いのですが、伊勢物語は珍しいのでは。西山・大原野ならではの作品を楽しんでください」と門田さん。前列右から時計回りに、運営スタッフの木村恭子さんと角川佳代さん。安本さん、ピアノ担当の松本恵理さん。清水さん、藤本さん、門田さんオペラにを地元大枝と大原野の住民が●主な配布地域=右京区・南区・西京区・向日市・長岡京市・大山崎町・伏見区●配布部数=146,740部(2009年日本ABC協会報告予定宅配部数)(※リビング京都3エリア合計474,580部を宅配)●紙面に広告主名が見出しとして表示されているものは、その企業・機関からのPR情報です。リビング新聞は仙台から鹿児島まで全国65エリア(版)900万部をネットワークしています。 ●表示価格で特記事項のないものは消費税額を含んだ総額表示です(免税・非課税商品は税が転嫁されません)●個人情報の取扱いについては当社ホームページまたは個人情報保護推進事務局 ☎075(257)6504(祝日を除く月曜~金曜、午前10時~午後5時)までお問い合わせください。本紙掲載の広告主が収集した個人情報に関しては各広告主へお問い合わせください。[紙面の無断転載を禁じます]〒604-8141 京都市中京区蛸薬師通高倉西入泉正寺町330 京都リビング新聞社ビル ☎075(212)4411㈹http://www.jafna.or.jp日本生活情報紙協会加盟紙電子ブックも読めますホームページでは無料のhttp://kyotoliving.co.jpファイル名※PDFファイルの二次利用はご遠慮ください。052110A07h03送ダスキン.indd やわらかな新芽が育つ今の時期、庭木は害虫のダメージを受けやすく、生長が妨げられがちです。養分を吸収するアブラムシ、触れると痛みが不快なイラガなどが活発に動き出す前に、封じ込めておきましょう。 庭木の手入れ専門店「ダスキン上鳥羽トゥルグリーン」(京都市南区上鳥羽南鉾立44ノ2)では、6月30日(木)まで「樹木の害虫対策キャンペーン」を実施しています。通常8100円~の樹木の害虫防除サービスが、初回おためし料金の3240円に(家の敷地面積約165㎡=50坪以内の目安)。利用が増える時期なので、予約は早めがベターです。 また、草刈りや雑草対策には「お庭をキレイにサービス」がおすすめ。時間単位で2人のスタッフが手入れをし、庭全体のお掃除をサポートしてくれますよ。 【申し込み・問い合わせ】☎075(693)8741のダスキン上鳥羽トゥルグリーンへ。庭木1本から剪定OK ツツジやハナミズキといった春の花木は、花が散った後すぐが剪定に適した時期です。ダスキン上鳥羽トゥルグリーンでは、庭木1本からの剪定にも対応。費用は1万800円~。事前の見積もり(無料)ができるので、気軽に相談してみませんか。詳細は問い合わせを。プロならではの技術で庭木を美しく保ちませんか庭木の健康のために剪定と消毒をしっかりと樹木の害虫対策(薬剤散布)3240円 6月30日(木)まで早めの手入れで大切な庭木を健康にダスキン上鳥羽トゥルグリーン校了
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