リビング京都 東南版 9月24日号
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(2)2016年9月24日(土曜日)東南第1775号いつもは明るく冗談を言う夫が、不機嫌で口数も少なく話しかけにくい雰囲気。2カ月間同じ状態でしたが、何も言わないので、こちらは、「なんでそんな態度をとるの?」と、ついにはけんかに。そこで切り出されたのが「上司とうまくいっていない」という話でした。6年前、夫が仕事に行くのがしんどそうな日が続いているときがありました。「どうしたん?」と聞いても、ぐちや不満は休みの日も電話が鳴り続けるほど忙しく、ぴりぴりとしている夫。言葉にとげがあり、体力的にも精神的にも追い詰められているようでした。昔、仕事のことで口出しをしたら「関係ない」と言われてしまったことがあったので、私からは何も聞かないことに。家ではイライラさせないようにしようと考えました。夫の好きな料理を作り、おなかが減っている状態で待たせないように注意。疲れていても子ど当事者ではないし、分からないこともたくさんある私ができることは、とにかく夫の気持ちが楽になるよう、聞き役に徹すること。それまで用事をしながら話すことが多かったのですが、子どもが寝た後に2人だけの時間をとりました。そんなときに仕事の話題を振ると、驚くほどたくさん話してくれることが。深夜まで話すこともありました。同情されるのは嫌いな人なので、相づちを打つ程度にとどめました。これで夫が楽になれていたかはわかりませんが、彼の状況を分かったことは私にとってプラスに働きました。夫に不満口にしない人。周囲から何か言われるのが嫌いなことも分かっていました。とは言え、子どもがまだ小さいし、会社を辞められたら困るという思いも。そんなとき、思い出したのが昔、友人から聞いた話でした。落ち込んでいるとき、母の手紙がおにぎりに添えられていたことで、応援してくれている気持ちを感じて元気が出たというものです。私も一筆箋に「応援しているよ」「暑い中お疲れさま」などと、毎日一言メッセージやイラストを書いて、夫のお弁当に添えることに。朝、仕事に行くときには「頑張って続けているあなたはすごいよ」などと、声をかけることもありました。夫は毎日、「手紙読んだよ。ありがとう」とメールをくれていました。そんなある日、夕食を食べているときに突然、「仕事がんばるわ」と。それからは、いつも通り元気な夫に戻りました。もの相手をしてしまう人のため、子どもがなるべく早く寝るように昼間存分に遊ばせておきました。「お父さんは疲れているから、今はそっとしておこう」と声もかけて。2人だけで話ができるときには、普通の会話で終わってもいい、夫が話をしたそうだったら聞こうと心掛けたのです。そうしていたら、ある日2時間近く話し続けてくれたことが。夫が吐き出してリセットする場だととらえていたので、ひたすら「そうだね」と肯定。次の日には乗り越えたのか、晴れやかな表情になっていました。今は会社ばかりにならないよう、家族の予定を作るようにしています。疲れているときは、ゆっくり休めるようにそっとしておくに限ります。を持つことが少なくなり、土日はしっかり休ませてあげようと思えるようになったのです。今思えば、けんかをする前からもっと話を聞けていればよかったんですよね。私も頑張っているんだから、父親ならこうしてほしいと望む気持ちが強過ぎたことを反省。今は求めすぎないようになったかなと思います。 人は話をして、受け止めてもらえたと感じるだけで気持ちが楽になるので、聞くことは大切。このとき気を付けたいのが、〝傾聴〟です。これは、相手の言葉の裏に隠れた思いまで理解しようと耳を傾けること。自分の価値観で否定せず、ありのままを受け止めることです。みっふぃーさんの場合、傾聴ができていたから、夫も心を開いたのだと思います。 また、聞く側はアドバイスをしがちですが、整理しきれていないだけで答えは本人の中にあることがほとんど。まずは結論を急がずにじっくりと聞きましょう。 りんごさんは、自然に夫にとっていいと思う行動ができていますね。忙しい中でも普段から夫に目を向けて、どんなときに心が休まったり元気になるのか、分かっていたからできたことだと思います。最終的には、夫も自分が大事にされていると感じ、素直な思いを話したのではないでしょうか。 あえて触れないようにした読者の中には「部屋を掃除するように提案した」人もいたとのことですが、体を動かすことも気分転換に大切。負担にならないように気を付けながら、散歩に誘ってもよいかもしれません。 思いを整理して伝えたり、面と向かって言いにくいことを届けるのに、手紙はぴったりですね。 ただし、「頑張ってね」は、押しつけに感じる人もいるので、「いつも頑張ってくれて、感謝しています」など、自分の気持ちとして伝えると良いと思います。状況によっては励ましのメッセージを「これ以上、なにをどうすれば」と重荷に感じてしまうこともあります。夫の反応を見ながら送ってください。 ニャーちゃんさんのように、夫に仕事を辞められたら困るという人も多いと思いますが、元気になったらまた働ける、夫婦で支え合おうという気持ちを持っておくことが大切です。聞き方のアドバイス見守り方のアドバイス応援のアドバイス家では心が休まるように、好きな料理を用意したり、そっとしておいたりりんごさん(39歳)夫の状況を把握することで、不満が少なくなりましたみっふぃーさん(39歳)毎日のお弁当にメッセージやイラストを添えてニャーちゃんさん(40歳)気を付けた方がいい「夫が仕事のことで元気がない」といった状態のときに、心配になるのが精神的な病。特にうつ病は今や珍しくない病気といわれていますが、家族はそのサインにどうすれば気づけるのでしょうか。引き続き今坂さんに聞きました。 「そもそもうつ病とは、心と体のエネルギーが低下した状態のこと。普段なら何でもないことが、できなくなってしまいます。例えば、出勤前にネクタイを選ぶのに迷ってしまい、ひどく時間がかかることがあります。なりやすいのは、まじめで責任感が強く、完璧主義の人。いろいろな要素が重なって引き起こされると考えられています」と今坂さん。 周りの人が分かるサインとしては、「〝いつもと様子が違う〟がポイント。一概には言えませんが、眠れなさそうな日が続いている。疲れ切っていて、体力的にしんどそう。表情が暗く、気分が沈んでいるように見えるなどがあげられます。こうした症状が、1日、2日ではなく、2週間続くようなら要注意」とか。 早期発見がスムーズな回復につながるそうですが、疑わしい症状がある場合にはどうすればよいのでしょうか。「まずは夫に『何かあった?』と声を掛けてみてください。『大丈夫』と言っても本人が気が付いていない場合もあるので、気になるときは専門機関を一緒に受診したり、市町の電話窓口で相談をしてください」うつ病ってどんな病気?いつもと違うが2週間続いたら…聞き役に徹してあえて触れずにのサインって?● 京都市を除く府内に住んでいる人 京都府精神保健福祉総合センター ☎075(645)5155● 京都市内に住んでいる人 京都市こころの健康増進センター ☎075(314)0874※いずれも月~金(祝日と年末年始を除く)、 午前9時~正午、午後1時~4時うつ病について電話相談ができる窓口以下の窓口では、精神保健福祉相談員、臨床心理技術者などの専門家が、うつ病などの心の病についての相談を受け付けていますいつも応援2〝期間限定 釜めしの素〟4種をセットで希望番号と商品名、〒、住所、氏名、年齢、電話番号を書いて応募を。9月30日㈮必着。ホームページは同日午前10時締め切り丸美屋食品工業=☎03(3538)7881今秋も、丸美屋食品工業(東京都杉並区)から旬の味覚や特別感のある素材を使った〝期間限定 釜めしの素〟が登場しました。具材の風味を生かした「松茸釜めしの素」をはじめ、「栗きのこ釜めしの素」「かに貝柱釜めしの素」「雲丹ひじき釜めしの素」の4種類。いずれも3~4人前で486円、2017年1月31日(火)まで販売中。4種類をセットにして、読者10人に。1「三蔵法師展 薬師寺の宝物とともに」ペア招待券佐川美術館(守山市)では、秋季企画展「三蔵法師展 薬師寺の宝物とともに」が開催されます。10月1日(土)から11月27日(日)まで。奈良の薬師寺は、三蔵法師玄奘を始祖とする法相宗の大本山。国宝や重要文化財といった寺宝、「西遊記」をパロディー化した浮世絵など、三蔵法師の人物像や軌跡、信仰を紹介。この招待券(入館料一般1000円)を2枚1組にして、読者5人に。元治元年(1864年)「西遊記 西天竺経文取之図」(国際日本文化研究センター)、展示期間10月1日(土)~30日(日)。佐川美術館=☎077(585)7800プレゼントします■〒604-8560(住所不要) 京都リビング新聞社「リビング京都」プレゼント係【応募要項】応募は、はがき・リビング京都ホームページで。※当選者の発表は発送をもってかえます。原則として商品は提供社から発送。同意のうえ応募を2次元コード対応機種のみ利用可■http://kyotoliving.co.jp (スマートフォン・ケータイは右上の2次元コードからアクセス可) ※ホームページからの場合は「Web会員」の登録が必要です開催日時 間会    場10月12日(水)9:30~11:30メルパルク京都4階研修室1(JR京都駅前)10月14日(金)14:00~16:00メルパルク京都4階研修室1(JR京都駅前)10月16日(日)9:30~11:30メルパルク京都6階会議室5(JR京都駅前)※個人情報は同セミナーの出欠確認・案内状の発送のみに利用されますあ0120(564)707お金の上手な育て方! 未来の自分に〝ごほうび〟を女性のためのGOODマネー講座主催/ウェイグッド  協力/滋賀リビング新聞社自分らしく生きたい女性を応援するFPオフィスがアドバイス私たちが暮らす日本もいよいよ格差と自己責任の時代へ―。こんなときこそ賢くお金と向き合い、しっかり将来に備えようと動き始めている人が増えているようです。しかし、マイナス金利にもなり、日本ではなかなかお金が増えないと思っている人も多いのでは。お金の話は気になるけれど知識がなくてためらっている、そんな運用ビギナーにお勧めなのが、「ウェイグッド」が主催する「女性のためのGOODマネー講座」。講師のファイナンシャルプランナー(FP)若林ます江さんは、「大切なお金にも働いてもらうコツを知れば、今も未来も不安を軽減することができます。今すぐ始められる具体策も盛りだくさんなので、楽しんで受講してみてください!」と言います。お金のプロから〝目からウロコ〟の資産運用のコツを学んで、自分らしく生きるための資産作りを考えてみませんか?商品PRや勧誘もないので気軽にどうぞ。夫婦やパートナーなら男性同伴もOK。幼児の同伴不可。受講無料。各会場抽選で当選者のみハガキで連絡。セミナー後希望者に個別相談(90分・無料/通常相談料1時間1万800円)も実施。▼日時・会場 左表参照▼定員 各30人▼申し込み方法 ホームページ、2次元コード、ファクスのみで受け付け。ファクスは①希望会場②名前③年齢④電話番号⑤住所を明記して、滋賀リビング新聞社「女性のためのGOODマネー講座」係へ。9077(526)1525▼主催・問い合わせ 株式会社ウェイグッド=中京区御倉町85―1KDX烏丸ビル、10120(564)707・出水さん▼協力 滋賀リビング新聞社−こんな人にぴったり!−・数カ月ごとに預け先に迷っている人・預貯金からステップアップしたい人・今も楽しみながら将来に向けて増やしたい人http://www.waygood.co.jp多くの女性がなごやかな雰囲気の中で楽しく勉強機種によっては、読み取り・利用できない場合もありますがんばクッキーを進呈☎075(212)4411まで広告掲載のお問い合わせ・お申し込みは

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