リビング京都 西南版 12月10日号
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お いしたいことが◇2面に続くスーパーで買い物をしたり、レストランでランチを食べたり。日常のそんなシーンで、店の人に「こうしてほしいな」と思ったことはありませんか。一方、店の人も来店者にお願いしたいことがあるかもしれません。そこで読者にアンケート。店の人へのリクエストとともに、接客業をしている読者からも客への要望を聞きました。その時間、その一瞬を気分よいものにするために大切なものが見えてきます。イラスト/オカモトチアキ※1面の本文中、名前の後に番号が付いている意見については紙面左で店員目線でのコメントあり※各意見は読者アンケートによるものです。すべての店・客にあてはまるとは限りません「混雑時、ちょっとした配慮をしてもらえると、サービスがスムーズになります」「ゆっくり商品を選びたい」店の人から多かったのが、混雑時のお願い事。「レジで会計が済んだら、横に移動して場所を譲ってもらえるととても助かります。次のお客さんがすぐに会計に進めるので、レジの混雑緩和につながるんです」とは、スーパーで働くEAさん。美容師のYYさんは、「ある程度ヘアスタイルを決めて美容院に来てくれるとありがたいです」とのこと。髪形を決めるのに時間がかかっても施術時間で調整をするのは難しいため、次の予約客を待たせてしまう可能性があるのだそう。レジにしろ、美容室にしろ、自分が〝次の客〞だったらと思うことが望ましい行動へとつながるかもしれません。飲食店では、「予約時間の30分以上前の来店は避けてもらえたら。席が用意できず、ご迷惑をかけてしまう場合があるので」(MH)とのこと。「注文の品を運んだとき、テーブルに広げたメニューを片付けてくださったらと思います」(S一方、店を利用する側にもリクエストが。「スーパーで商品の場所を聞いたときは『あちらです』と言うだけではなく、案内してくれると分かりやすい」(HM・①)、「レストランでグラスが空いたときは、さっと水を入れてほしいです」(NY・②)、「レジでの袋詰めは、順序を考えて入れてもらうようお願いしたいです。パンなど軟らかいものがつぶれそうになったことが」(MK・③)複数上がったのが、衣料品店での一幕。「少し服を見ただけで話し続けられることがあります。自由に見ることができると、落ち着いて検討できるのですが」(タッキー・④)と、トークが気になっている人が多くみられました。「試着時は少し時間をおいてから『いかがですか』と声を掛けて。まだ着替え中のときは焦ってしまいます」(KM)という人も。いずれも自分のペースで、ということのようです。お互いの心遣いがあってこそあるんですH)という意見もありました。料理を選び終わっているならメニューは端へ。料理がすぐに目の前に並ぶ方が、客としても気分がいいのでは。スーツなど服のサイズ直しの仕事をしているMMさんからは、「衣類は洗濯をしてから持ち込んでくれるとうれしい。アイロンをかけると汗やたばこの臭いが強まり、作業がつらくなるんです」。これは知らなかったという人もいるのではないでしょうか。気づかないうちに負担をかけていることもあるのですね。さまざまな意見がそろった、来店者からのリクエスト。このお願いを、店の人はどのように受け止めるのでしょうか。話を聞いたのは、読者の2人。コンビニ店員のでぐじゅんさんと、スーパー内の靴修理店で受付をしているAKさんに、〝店員さん〟の立場で語ってもらいました。リビング読者が、店員目線で一言店員はこう思っています客はこう考えています「店員は店内を把握しているので、①のような説明で十分と思うのかもしれません。でもお客さんはそうではないですものね」でぐじゅんでぐじゅん「②のケースは、店員が注意しておくのがベスト。ただ、忙しくて気が付かないときも…。店員からすると一声掛けてくれるお客さんはありがたいです」AKAK客の立場で、客の立場店員はこう思っています店の人から、店の人「袋詰めに関する③は、もっともな意見。せっかく買った商品がつぶれては悲しいですよね。入れ方が難しくて苦労することもありますが、きれいに入れるよう私も心掛けています」「④のようなケースは、私も苦手(笑)。お客さんに、より良い買い物をしてもらおうという気持ちの表れだと思いますが、始めに声を掛けた後は、お客さんの反応を見てというのがいいかと思います」12月17日号は休刊です。次回は年末年始スペシャル号になります。※配布は12月26日(月)・27日(火)です2016年12月10日1785号☎075(212)4411㈹http://kyotoliving.co.jpリビング京都がまるごと読めるあります電子ブック

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