リビング京都 中央版 2017年1月28日号
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(4)2017年1月28日(土曜日)中央第1789号昨年12月にリニューアルした「サンクンガーデン」。「明るく、おしゃれな雰囲気になっていてびっくり!」(大槻さん・右)。「八条口のイメージが変わりました」(藤井さん・左)。階段の中央部分はひと休みできるよう整備されましたサンクンガーデンみやこ夢てらすB2人が座っているのは「みやこ夢てらす」のベンチ。新幹線中央口を出て左に進んだ先に位置しています。「エレベーター、エスカレーターができたのでバス停や送迎スペースへの移動もスムーズですね」(藤井さん)2人が座っているのは2人が座っているのは休憩場所や駐輪場、便利なスポットが誕生しました 京都駅八条口正面東側の「一般車乗降場」は、昨年3月にひと足早くリニューアル。より使いやすくするために、駅利用者に京都アバンティ地下2・3階の駐車場の30分間無料引換券を配布中です。 「一般車乗降場は乗り降りしたらすぐに車を動かさないといけません。そのため、『車を止める場所がほしい』という要望が先のリニューアル後に多く寄せられました」と小役丸さん。 「そこで、京都アバンティの駐車場を案内すること京都市都市計画局歩くまち京都推進室 小役丸治男さん京都アバンティの地下駐車場は30分無料に。引換券の配布は一時駐車スペースとしての利用につながります」 午前8時~午後11時の間に、一般車乗降場に常駐している警備員に駐車券を提示すると、引換券がもらえます。引換券は駐車場の出口付近の管理事務所で割引券と交換し、出庫の際に精算を。「改札までお迎えやお見送りに行きたい、というときなどに使ってください」C一般車乗降場一般車乗降場(右奥)から駅までは屋根が付いています。「雨のときでもぬれずに歩けるのがうれしいです」(大槻さん)以前は道の一部が駐輪場だった、近鉄名店街みやこみち前の歩道。地下空間を利用するなどの工夫で、歩きやすくなりましたくなりましたA京都駅八条口の リニューアル完成!使いやすさや快適さがアップ近鉄名店街みやこみちタクシーおりばタクシーのりばバス停貸切バス乗降場地下駐車場バス停バス停タクシーバス停バス停バス停送迎バスバイク駐車場ASTY ROAD京都アバンティ八条通新町通室町通南北自由通路烏丸通出口入口竹田街道駐輪場(一時利用)駐輪場(一時利用)地下駐輪場(定期利用)トイレバス停みやこ夢てらすサンクンガーデンBCA一般車乗降場約300人が集える「サンクンガーデン」が登場「京都駅にはよく買い物に来ます」と、読者の大槻美香さんと藤井里絵さん。リニューアルが完了した京都駅八条口を訪れるのは、この日が初めてとか。まずは京都アバンティ前のバス停近くにある「サンクンガーデン」へ。地下通路につながる広場と階段が改装されました。「明るく開放的になっている!」と驚く大槻さん。藤井さんも「待ち合わせ場所としてもいいですね」と話します。「約300人が集えるんですよ。階段の中央部分はひと休みできるよう一段分を広くつくりました」とは、京都市都市計画局歩くまち京都推進室の小役丸(こやくまる)治男さん。「修学旅行生が集合写真を撮るのにもよさそう」「座って休憩できる場所は貴重です」。大槻さんと藤井さんからも好評でした。夏にはドライミストが出たり、周辺にはトイレも設置。過ごしやすいようにと工夫されています。八条口で約50年ぶりとなる大がかりな改修工事が始まったのは、2014年11月のこと。「大きな荷物を持つ人であふれていて、歩きづらいイメージでした」と大槻さんが言うように、多くのタクシーやバス、自家用車の路上駐車、そしてそれらを待つ人で道が混み合うことが問題となっていました。そうした課題を解消するために実施されたこのたびのリニューアル。〝使いやすく、人にやさしい〞をコンセプトに、快適に利用できる空間がつくられたのです。例えば、これまで一カ所だったタクシーの乗降場所は、降り場と乗り場の2カ所に分けられました。離れたところにタク誰もが使いやすい空間。そんな駅前を目指して改修が進められていた京都駅八条口。昨年12月、京都アバンティ前の「サンクンガーデン」が完成し、グランドオープン! およそ2年間の工事を終え、どのように生まれ変わったのでしょうか。読者2人と訪ねました。京都市シーの待機場所をつくり、決められた台数だけを乗り場に送り込む「ショットガン方式」が新たに導入されたことで、タクシーが駅前にあふれることもなくなったのだとか。機械式地下駐輪場も整備。自転車が自動で地下から地上へと運ばれてくる様子に、大槻さん、藤井さんも興味津々。「便利ですね。どのくらいの台数が止められるんですか?」との藤井さんの質問に「この京都アバンティ前の定期利用の地下駐輪場は、約200台収容できます」と小役丸さん。八条口の西側にも同様の地下駐輪場(約400台)と、一時利用できる駐輪場(近鉄名店街みやこみち前・240台)が用意されています。「京都駅までよく自転車で来るので、これからはそちらを利用したいです」(藤井さん)こうした新たなシステムの導入や限られた空間の有効活用も、改修の特徴だといいます。八条口は京都アバンティ、近鉄名店街みやこみち、ASTY ROAD(アスティ ロード)といった、買い物や食事ができる店舗も充実。歩きやすくなったことで、ショッピングもより楽しめそうですね。リニューアルは終わりましたが、「今後も状況を注視し、改善していく予定」とのこと。八条口のさらなる進化に注目です。空間の有効活用、新たなシステムの導入で車や自転車の課題を解消☎075(222)3483京都市都市計画局歩くまち京都推進室京都市中京区寺町通御池上ル上本能寺前町488番地
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