リビング京都 東南版 2017年2月18日号
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そこには、いろいろな〝変化〟がありました三十数年前に中古住宅を購入。25年前に建て替え、10年ほど前には太陽光発電や蓄熱式暖房を導入と、時折、家に手を加えてきた上杉美和子さん(57歳)。昨年11月には、対面式のカウンターで仕切られていたキッチンとダイニング、そしてダイニングから一続きだったリビングを全面的にリフォーム。17畳の広々とした一つの空間に生まれ変わりました。「以前は4畳半ほどのキッチンがあって、カウンターテーブルの向こうがダイニング。最初はイスを置いて、カウンターでご飯を食べていたのですが、だんだんと使わなくなり、最終的には物置みたいになってしまいました」。リフォームを考え始めた上杉さんを後押ししたのが、息子の結婚でした。「息子が家族を連れて遊びに来たとき、広々とした空間でみんなでくつろぎたいと思って」。カウンターを撤去し、キッチンとリビングの間にあった壁も取り除きました。「とにかく〝すっきり〞「同時期に完成した家が近所に多いんですが、みなさん、外壁のリフォームをし始めていたので、うちもそろそろかなと」。そう話すAさん(41歳)が住むのは、築12年の一軒家。外壁の目地がすり減って、見た目の劣化が気になるようになっていた一昨年の夏、外壁の塗装工事に取り掛かりました。このとき、同じく劣化が進んでいた屋根にも塗装を行ったそう。「帰宅するとき、きれいになった家を見るとやって良かったなと思います」この日、記者が話を聞いたのはAさん宅のリビング。床暖房しかつけていないとのことですが、部屋全体が暖かく、心地良さを感じます。その秘密もリフォームにありました。もともとある窓はそのままに、室内側に「内窓」を取り付けているのです。ダイニングとリビングにある3つの窓すべてを二重窓にしているのだとか。「先に取りつけていたご近所の方に暖かいよって教えてもらったんです。保温性がいいし、結露もなくなりました。内側に付けるだけなので、時間もそれほどかかりません」とAさん。この工事の際、エコポイントも利用したそうですよ。LDKを一つの空間にして、すっきり屋根・壁を塗装、内窓を設置、快適性アップ!食器棚も一体となったシステムキッチン。調理器具もゴミ箱も収められているそう上杉さんの「すっきりしたい」という要望に合わせて、照明はダウンライトを採用。中央の柱は構造上取ることができなかったそうですが、テーブルを置いていれば気にならないとのこと内側と外側の間に空気の層ができることで、断熱性が高まるそう。防音対策も兼ねて、2階の子ども部屋にも設置しています内窓のおかげで、冬も暖かく過ごせるというリビング生活をする中で、家に気になる部分は出てきませんか? 家族構成が変化して使いにくくなったり、古くなって傷んだり。そういった悩みを解決するための手段として、リフォームを選ぶ人がいます。アンケートを基に、読者が、どんな理由で、どんなリフォームをしているかを探りました。撮影/岡森大輔、畑中勝如させることが目的。システムキッチンを壁側に置いたのも、スペースをすっきりと見せるためです」と上杉さん。システムキッチンは、コンロが3つ横に並び、調理スペースもたっぷり取れる、ゆとりのあるものを選びました。そのゆとりのおかげで上杉さんにも思わぬ変化が。「しまいこんでいたフードプロセッサーなどをキッチンに出しておくことができて、料理が楽しくなりました」。家族でにぎやかに手料理を囲む姿が想像できますね。◇2面に続く経年劣化が気になって息子家族がくつろげるように2017年2月18日1792号☎075(212)4411㈹http://kyotoliving.co.jpリビング京都がまるごと読めるあります電子ブック

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