リビング京都 中央版 2017年2月25日号
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◇2面に続く修行を通して、知覚も変化宇賀さん/京都市生まれ。畑でこだわりの野菜を自家栽培。2015年に野菜と昭和レトロ雑貨、駄菓子を販売する店「虹色畑の台所」(南区)をオープン。5歳と8歳、2人の子育て中杉浦さん/長岡京市生まれ。工務店「fun nakamura」(長岡京市)の店長兼プランナー。3カ月に1度、長岡京ロングヒルにて行われるイベント「LITTLE MONDAYMARKET」を主宰。子どもは中学生2人と小学5年生の3人「聞きたいことがたくさんあって、私ばかりが質問してしまうかもしれません」との東山篤規さんの言葉から始まった対談。研究テーマの〝知覚〞と、光永圓道さんの修行がリンクします。東山 お生まれは東京とのことですが、東京と京都で違いを感じたことはありますか?光永 言葉ですね。以前はお師匠さまに「お前の言葉はトゲがある」と言われていました。東山 べたべたしない物言いは東京の上品さかもしれませんが。光永 寺は全国の修行僧が集まり複数の地域の言葉が入り交じるため、違いを認識したのは花園大学に入ってからでした。東山 今回のキーワード、〝女性〞と関わりますが、結婚はどうお考えですか。光永 28歳で千日回峰行をすると決めてからは結婚を諦めました。恋人がいると集中できないと思ったので。東山 普通の若者の感覚ですね(笑)。頭をそり、たくましい体で歩く姿は女性にとって魅力的だと思いますよ。歩くといえば、千日回峰行は7年間野菜の栽培、家づくりと好きな仕事に打ち込む宇賀真由美さんと杉浦智美さん。杉浦 服に着けているブローチ、野菜ですか?宇賀 カゴ盛りになった野菜がモチーフです。店に置いている、作家さんの手作り品なんですよ。ところで、杉浦さんは仕事で〝京都〞を意識したことはありますか?杉浦 クライアントの家へ行って感じるのがおもてなしの気遣いです。季節の花を飾っていた撮影/●●●●●●異なるジャンルで活躍する2人が語り合うと、話はどんな展開になるのでしょう。それぞれの写真の右側にいる皆さんに「話してみたい」と思う相手をリクエストしてもらい、対談がスタート! キーワードは「京都」と「女性」。ですが、話はどんどん広がっていき…。一つの事柄に対する、異分野の2人の捉え方の違いも感じられますよ。※発言者の名前は敬称略でほぼ地球1周分の距離を自分の足でお参りする。アスリートに近いイメージです。光永 身体状況は似ていますね。9日間お堂にこもる「堂入り」に向けて、食事の量も徐々に落としていきました。いつもご飯を1日4合食べていたので、人並みになったくらいかもしれませんが…。でも、アスリートのように記録を競う〝目的〞ではなく、お参りの〝手段〞という点で違いがあります。東山 私の研究分野なので興味があるのですが、「堂入り」では知覚が鋭くなると聞いたことがあります。光永 暗い中にこもっているので、聴覚、嗅覚などは敏感になります。山のふもとを通る電車の音が聞こえたり、手伝いの僧が何を食べてきたかがわかるんですよ。視覚が鍛えられるのは山を歩くとき。邪魔になるので眼鏡を外していたら、目の上手な使い方が自然と身に付いたようです。ちなみに、イグノーベル賞を受賞された股のぞき効果(※)の研究は何かに生かせるのですか?東山 おもしろいから研究しているというのが正直なところです(笑)。知覚の研究の解釈はいくつもあるので、答えを追い求める分野とは違いますね。でも、うまく生かせるよう頑張ります。※前かがみになり股の間から物を見ると、実際より小さく見える現象り、おいしいお茶をいれてくださったり。やはり京都は人を迎えるという姿勢があるのだと思います。お店では、お客さんとどんなやりとりをされるのですか。宇賀 「この前食べたあの野菜がおいしかった」など声を掛けてもらえるのがうれしいですね。地元の方が多いからか「この野菜はこうして食べるといい」と、逆に教えていただくことも。杉浦 料理といえば、やはり女性は台所などにこだわりがあるようで、家づくりの打ち合わせにはほとんど奥さま一人で来るんです。女性のこだわり、行動力はすごい!宇賀 杉浦さんの主宰するイベントの出店者も、エネルギーのある女性がたくさんいますよね。私も以前出店しましたが、良い方ばかりが集まっていて驚きました。杉浦 周りの方には恵まれていますね。忙しいときに手伝ってくれる家族にも支えられています。子どもたちも、よく私の仕事の話を聞いてくれるんですよ。宇賀 すてきな関係ですね。 杉浦 大変な毎日も、楽しいから頑張れます。撮影/児嶋肇してみると野こだわり、パワーは女性ならでは話 人が 人が 人が 人が 人が 人が 人が 人が 人が 人が 人が 人が 人が 人が 人が 人が 人が 人が 人が対談のキーワードはと東山篤規(あつき)さん宇賀真由美さん杉浦智美さん光永圓道(みつながえんどう)さん東山さん/兵庫県生まれ。立命館大学文学部教授。「触覚と痛み」「空間知覚」について研究。「光学的・身体的変換視野の効果(股のぞき効果)」の研究で、昨年9月に第26回イグノーベル賞(※)知覚賞を受賞 ※世の中を笑わせ、考えさせた研究や業績に贈られる賞光永さん/東京都生まれ。花園大学仏教学科卒業。2009年に千日回峰行(※)を満行し、北嶺大行満大阿闍梨(ほくれいだいぎょうまんだいあじゃり)に。比叡山・大乗院住職、明王堂輪番。著書に「千日回峰行を生きる」(春秋社) ※比叡山の峰や谷、約4万㎞を7年間、通算1000日かけて礼拝する修行2017年2月25日1793号KAZAHANA LUNCHメインディッシュを6品の中から一品選んで頂けるランチコース「風花ランチ」にサイドブッフェとモエ・エ・シャンドングラスがセットになったお得なプラン!KAZAHANA LUNCHご予約・お問合せは「レストラン予約係」まで[10:00~18:00]下京区堀川通五条下ル☎075-341-2787(直)※写真はイメージです。 ※3月はメニュー内容が変更となります。 ※その他優待併用はいたしかねます。 【期間】2017年2月17日㈮~3月31日㈮【時間】11:30~14:30(L.O.)【会場】オールデイダイニング風花要予約開業35周年ランチ企画開業35周年ランチ企画メイン料理が選べるランチコース■サイドブッフェ[スープ、パン、サラダ、デザート]■モエ・エ・シャンドン グラス付きお得なプランお得なプラン3,000円(税サ込)■通常大人お1人様 5,900円☎075(212)4411㈹http://kyotoliving.co.jpリビング京都がまるごと読めるあります電子ブック

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