リビング京都 中央版 2017年3月25日号
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(4)2017年3月25日(土曜日)中央第1797号☎075(222)3565京都市中京区寺町通御池上ル上本能寺前町488番地※問い合わせは電話で、上記京都市建設局自転車政策推進室まで京都市は、京都府警察と連携して5月21日(日)に「自転車マナーアップフェスタin京都」を左京区の岡崎公園で開催します。これは自転車の利取材に参加したのは京都市在住の藤井美玲(みれい)さんと金田知美さん。現在30代、幼いころからの自転車ユーザーですが、「自転車のルールを把握しているかというと…」と自信なさげな2人。「自転車は、法律上は軽車両。つまり〝車の仲間〞です。そのため、原則として歩道を走ってはいけないんです」。そう次に向かったのは、道路に「矢羽根マーク」が描かれた場所。京都市で最初にマークが記されたのが昨年1月とのことで、まだそれほど多くはないそうです。「車道の左側に描かれています。自転車はここを走るよう、推奨していることを示すもの。矢印が自転車の進行方向も指しています。数年前から先行して実施している他京都市建設局自転車政策推進室の今井貴大さん「自転車は週に1回くらい乗ります」と金田さん(左)。藤井さんは、片道15分の通勤や近所のジムに行くときに自転車を利用するそう「注意喚起マーク」が見えたら、まもなく交差点。スピードを落として、その先の停止線でいったん止まるためのサインですココに注目駐輪場に止めるのも、マナーです自転車保険の加入義務化へ2018年4月から、京都市では自転車保険の加入が義務化となる予定です(レンタサイクル事業者・自転車を利用させる事業者は今年の10月から)。自転車を運転していて、ヒヤッとしたことはありませんか。たとえ、子どもが自転車で事故を起こした場合でも、高額な賠償責任を負う可能性が。小学生が起こした自転車事故で賠償額約9500万円の判決が下された事例もあります。「自転車に乗る場合、必ず自転車保険に加入してください」と京都市建設局自転車政策推進室担当者。まずは自分の加入状況を保険会社などに確認しましょう。路上の迷惑駐輪は、歩行者の邪魔になるだけでなく景観上の問題にも。京都市には、さまざまな場所に駐輪場が設けられています(写真は京都市役所前の地下機械式の駐輪場)。「京都市駐輪場検索&撤去自転車照会」(http://www.kyochari-navi.jp/)のサイトも活用して京都市役所前には、気軽に止めやすい、ラック式の駐輪場もあります5月21日(日)午前10時~午後4時30分(予定) ※小雨決行岡崎公園(左京区岡崎円勝寺町、地下鉄「東山」駅から徒歩約12分、京阪「神宮丸太町」駅から徒歩約15分、市バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」停すぐ)・自転車安全利用トークショー・ステージイベント・無料自転車点検・白バイ、パトカーの展示など・飲食店ブース※詳細はウェブサイトでチェックを (http://kyotojitensha.jp)日時会場内容(一例)「自転車マナーアップフェスタin京都」(申し込み不要、入場無料)当日実施のスタンプラリーに参加すると、抽選で電動アシスト自転車などがプレゼントされます自転車は〝車の仲間〞車道を走るのが原則です話すのは、京都市建設局自転車政策推進室の今井貴大さん。その言葉に、「でも車道を走るのが怖い道もありますよね」と藤井さん。「もちろん例外もあります。例えば『自転車の歩道通行可』と書かれた標識が立っている歩道です」これは、すぐに止まれる速度(目安は大人の速足程度)であればその歩道を自転車で走ってよいという意味の標識。こうした標識がなくても、自転車の運転者が13歳未満の子どもや70歳以上の高齢者であるとき、また工事中など車道を安全に通行できない状況のときは、無理に車道を走らなくてもよいとされているのです。こうしたことを知らなかったという2人は、熱心に説明を聞いていました。道路には、いろいろな情報が記されていました!の都市では、自転車事故が減少したという調査データもあります」種類は二つで、幹線道路と生活道路で矢の数が異なります。ちなみにマークの色は全国的には青色が基本ですが、京都市内では景観に配慮して、ベンガラ色が使用されています。続いて、東一条通付近の「注意喚起マーク」を見に行くことに。こちらは、〝!(エクスクラメーションマーク)〞と自転車の前輪を組み合わせたデザインで、交差点の手前に描かれるマークです。この先注意と伝えるためのものなのですね。今井さんによると、交差点の手前では速度を落とすなど、注意して交差点を渡ってほしいというメッセージが込められているといいます。2カ所を回り、「いろいろなルールを知ることができて良かったです。自転車に乗る人はもちろん、みんながもっとルールを理解することが大切ですね」と藤井さん。金田さんも「車を運転するときにも、今日の経験は役立ちそうです」と、交通ルールの重要性について改めて考える機会となったようです。5月21日(日)には、自転車のイベントも用マナーなどを楽しみながら理解できる参加型・体験型イベント。こうした学びのチャンスをいかして、交通ルールを見直してみては。幹線道路にある「矢羽根マーク」は矢の数が1本。これは、丸太町通の写真です。車の行き来が多い幹線道路での自転車の走行位置・方向を表しますココに注目ココに注目河原町丸太町を西へ進んだ先の少し細い道を曲がると、矢が2本の「矢羽根マーク」が。生活道路での自転車の走行位置・方向を表しますココに注目川端御池にある「自転車の歩道通行可」の標識。歩行者に対してベルを鳴らしたり、すぐ横をすり抜けるといった行為はNG。走行が難しい場合は押し歩きを春になり、外出の機会が増えると自転車が活躍するシーンも多くなるのでは。でも、気軽な乗り物だけに、きちんと交通ルールを学んだことがない人もいるかもしれませんね。今回、2人の読者が街に出かけ、ルールを再確認。新しい〝マーク〟も見つけましたよ。京都市「矢羽根マーク」や「注意喚起マーク」知っていますか再確認!街に出て、自転車のルールやマナーを
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