リビング京都 中央版 2017年5月20日号
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(2)2017年5月20日(土曜日)中央第1803号子どもたち3人の部屋。右のロフトが長女、左が長男と次男のスペースです。ゆくゆくは壁を造って部屋を分ける予定なのだとかケース❷ケース❸旗竿地細長い土地狭小地細い通路の奥に敷地が広がる、旗のような形をした土地。それが旗竿地です。山口琢馬さん宅の場合は、通路が幅1mほどで、玄関扉までおよそ10m続く形状。この場所を選んだ理由を尋ねると、「費用が抑えられたのと、近所に同じ子育て世代が多かったこと、職場へのアクセスの良さや静かな環境にも引かれて」とか。長い通路を有効活用す「来て、こっち!」と、新川(しんかわ)家の子どもたちの案内で2階へ。子ども部屋に行くと、そこには二つのロフトが。母・美菜子さんによると「もう一つの子ども部屋も、はしごが収納できるロフトを取り付けて天井を高くしています」。車2台がちょうど並ぶ幅の、細長い土地に立つ家。居室内を少しでも広くとるための工夫です。家の中を見渡すと、家具もほとんどありませ夫と2人の子どもと暮らすYさんが、およそ8坪(26・39㎡)の土地に3階建ての住まいを完成させたのは3年前。夫の実家や駅からも近い場所で、値段も安めだったため迷いはなかったと言います。間取りは、1階の廊下奥に約3畳の部屋と浴室、2階にLDK、3階に寝室と子ども部屋として使用予定の一部屋が。駐車場もあります。限られたスペースを有効活用したいと、ほぼすべてのドアを引き戸に。開いた状態でも邪魔にならないように、テレビ台るために考えたのが、家庭菜園。通路の先端に1台分の駐車場、半ばの高低差がある部分に階段とベビーカーも通りやすいスロープを、そして奥の3mほどの通り道の脇に幅20㎝ほどの家庭菜園を造りました。カボチャやトマト、サツマイモ、ネギ、イチゴなど季節ごとに家族でさまざまな作物を育てています。「土地の形が気になったのは最初だけでしたし、環境の良さで選んでよかったです」通路は、子どもたちが走り回ったりして遊べるスペースにも。夏はテントをおいて中で食事をするなど、活用しているそうです。ん。「家具を置くと狭く感じるため、収納スペースをたくさん造り、中にしまうようにしています。ウオーク・イン・クローゼットや天井収納も造ってもらいました。子ども部屋にも勉強机がなく、みんなリビングで宿題をしています」階段と廊下を仕切る壁にも本棚を設けるなど、細かな工夫があちこちに見られました。このようなさまざまなアイデアは雑誌から。いいと思ったものを切り抜いてスケッチブックに貼り付け、それを工務店の担当者に見せながら家づくりをしたのだとか。や洗濯機は置く場所をあらかじめ決め、そこを避けて窓などを設置。さらに、LDKをできるだけ広くするために、廊下をなくして、壁際の引き戸を開けるとそのまま階段へと続く形にしました。雨戸はシャッタータイプだと上部に収納スペースが必要で窓が少し小さくなると言われ、横引きのタイプに。「モデルルームを見学したことで、こんな設備があったらいいなとイメージがわいたので、足を運んでみるのがおすすめです」 「旗竿地は低価格なところがメリット。細い通路を無駄と感じるかもしれませんが、発想を変えてはどうでしょう。考え方次第で庭としても使えますし、車が入って来ず、子どもが外で自由に遊べる空間にもなります。山口さんのように家庭菜園を楽しんだり、収納スペースを外に増やしたり。活用方法はたくさんあると思います」  「建物の壁には、穴をあけるなどしても構造上問題のない箇所があります。そこを無駄にせず、新川さんのように本棚などに活用すると、狭い空間でも収納スペースを確保できますよ。 また狭小地で、壁で仕切った部屋をたくさん確保しようとすると、一部屋が小さくなり窮屈さを感じることが。思い切って扉や壁の仕切りをなくしたり、吹き抜けにするのも手。奥ゆきや高さが出て、広がりを感じる空間になります。 スペースをとる階段をどこに置くかも重要。部屋の中央に設け、踊り場や廊下を造らないことも可能です」 好条件ではない土地で、家づくりやリフォームをするときに大切なことを尋ねると、「常識にとらわれずに」と池井さん。 「『家には、廊下や階段、独立した個人の部屋がある』ことが当たり前と考えがちですが、制約がある土地であれもこれも実現させようとすると、逆に住み心地の悪い空間になってしまう可能性があります。『家族にとって、これって本当に必要?』と考えてみましょう。例えば、子ども部屋を設けなくても、リビングの一角でこと足りるかもしれません」。 さらに、自分たちに合う設計事務所や工務店、住宅会社を見つけることも重要とか。 「見極めるために、電話して話を聞いたり、会って相談するところから始めましょう。相談は無料というところがほとんど。新居で検討している土地があれば、購入前にその情報を持っていき、希望の条件がかなう家が建てられるか聞いてみるのもよいですね」「いつも水やりしてるねん」と教えてくれたのは、長男・歩夢くん(写真・手前)。妻・亜有子さんを中心に家族で家庭菜園をしています2階の子ども部屋や寝室の前の廊下の壁を本棚に。子どもたちの漫画や本が並んでいます細い通路の端には砂場も。子どもたちが遊べるようにと、レンガを並べて土を入れ、手作りしたそう「リビング京都」特別編集「京都でかなえる家づくり2017年度版」新築・リフォームのヒントがいっぱいです通路の脇を、家族で作物を育てるスペースにロフトを設置して天井を高く、開き戸や廊下をなくし、無駄なスペースを削減壁は収納として活用2階の子ども部屋や寝室の前の廊2階の子ども部屋や寝室の前の廊池井さんからのアドバイス池井さんからのアドバイス京都リビング新聞社では、5月31日(水)に、「リビング京都」特別編集の住宅本「京都でかなえる家づくり2017年度版」を発行。地元・京都で活躍している工務店や設計事務所の情報が詰まっています。数々の施工例を掲載しているので、参考にしてみて。希望者は電話、ファクス、「リビング京都」のホームページから申し込みを(詳しくは4面参照)。本・送料とも無料で自宅に届きます。限定5000冊。細い通路の端には砂場も。細い通路の端には砂場も。快適な住まいづくりのために1「創味 バラエティセット」を読者10人に2鼓童「若い夏」のペア招待券希望番号と商品名、〒、住所、氏名、年齢、電話番号を書いて応募を。5月26日㈮必着。ホームページは同日午前10時締め切り創味食品(京都市伏見区)では、中華の万能調味料「創味シャンタン 粉末タイプ」を新発売。食材と混ざりやすい粉末タイプなので、野菜をあえたり揚げ物にふりかけたりといった使い方も。新発売を記念して、「創味シャンタン 粉末タイプ」3袋と、「創味のつゆ 200㎖ボトル」「創味のぽん酢 320g」を組み合わせた「創味 バラエティセット」(約1400円)を、読者10人に。創味食品=☎075(612)3333京都芸術劇場(チケットセンター)=☎075(791)8240京都造形芸術大学にある京都芸術劇場「春秋座」(京都市左京区)で、新潟・佐渡を拠点に活動する「太鼓芸能集団 鼓童」の公演「若い夏」が上演されます。7月2日(日)午後1時開演。この京都公演を皮切りに、全国11カ所を巡回。「屋台囃子(ばやし)」「大太鼓」などさまざまな楽曲が披露されます。この招待券(一般6000円)を2枚1組にして、読者2人に。■〒604-8560(住所不要) 京都リビング新聞社「リビング京都」プレゼント係【応募要項】応募は、はがき・リビング京都ホームページで。※当選者の発表は発送をもってかえます。原則として商品は提供社から発送。同意のうえ応募を2次元コード対応機種のみ利用可■http://kyotoliving.co.jp (スマートフォン・ケータイは右上の2次元コードからアクセス可) ※ホームページからの場合は「Web会員」の登録が必要ですプレゼントします☎075(212)4411まで広告掲載のお問い合わせ・お申し込みは

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