リビング京都 中央版 2017年6月17日号
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のちほどすぐやる◇2面に続くペースが合わない人と過ごしているときに感じる、不満や戸惑いとは。すぐやる派とのちほど派にまつわる、読者のエピソードを紹介します。京都学園大学人文学部心理学科教授の有馬淑子さんには、そのエピソードについて意見を聞きました。まずはすぐやる派。アンケートで目立ったのが、のちほど派に行動を早くするよう急がせたという経験でした。「すぐやる派の私は、周りの人にもそのペースお互いの不満が表れたのが、メールやラインのやりとり。すぐやる派は「相手からの返事が遅いとイライラする」(MA)と、本音を語ってくれました。ここで注目したいのがのちほど派のエピソード。「送る文面をしっかり考えてから返信しようとを求めがち。夫に保険会社の書類の提出をせかしたところ、怒らせてしまいました」(KR)いつやるかは本人次第だとわかっていながらも、つい口出ししたくなるようです。思っている間に、せっかちな友人は何度もメッセージを送ってきます。考えていた文章を新たな内容に合わせて再考し…という繰り返しで、どんどん返信が遅くなります」(OT)きちんとした文章を送りたいとの気持ちから、返信が遅れているとのことでした。気持ちはそれぞれ、﹁すぐやる派は︑つい周りをせかしてしまいます﹂「じっくり考えるのちほど派は、返信が遅れてしまうことも」早く行動を始める〝すぐやる派〟と、時間をおいて取り組む〝のちほど派〟。あなたはどちらのタイプですか。ペースは人それぞれ違うもの。ですが、タイプが違う人が身近にいると、モヤモヤすることがあるかもしれませんね。互いの思いを知り、うまく付き合うための方法を探っていきます。※アンケート有効回答数396人イラスト/オカモトチアキ京都学園大学人文学部心理学科教授有馬淑子さん夫のことは夫に任せる、と信頼して線引きをするのも大事。用事をすべて引き受けようとすると、家族の仕事まで〝やるべきこと〟のように感じてしまいます。自分の案件と認識しなければ、人のペースに委ねやすくなりますよ。すぐやる派が、のちほど派の行動をさらに遅くさせてしまっているという、ちょっぴり皮肉なこの状況。のちほど派がひとまず「確認しました。返事は少し待ってください」と送ることで、すぐやる派の気持ちも落ち着くかと思います。のちほど派出張のためのホテルの手配を後回しにしたところ、満室で予約できず。飛び込みでゲストハウスに泊まったら、なかなかいい宿でした。結果オーライです(笑)(KY)旅行案内で魅力的なプランを見つけ、妹と行こうとすぐに申し込みました。ところが、妹に確認すると予定が合わず行けないことが判明。結局キャンセルしました。焦ってはダメだと反省(KK)母の日のプレゼントは毎年早めに準備。直前に届く「お母さんへの贈り物におすすめ」というダイレクトメールも気にならず、ストレスフリーです(NK)店で好みの服を発見。ですが、デザインや値段が決め手に欠け、悩んで保留にすることに。後日、やはり買おうと決心して来店すると、売り切れてしまっていました。時は金なりですね(HK)教えてくれたのはこんなエピソードもと理由を知れば、互いのペースもを知れば、互のペ受け入れられるかもすぐやる派有馬さんから一言有馬さんから一言すぐやるのちほど派すぐやる派すぐやる派のちほど派のちほど派派2017年6月17日1807号☎075(212)4411㈹http://kyotoliving.co.jpリビング京都がまるごと読めるあります電子ブック
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