リビング京都 西南版 2017年8月19日号
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(2)2017年8月19日(土曜日)西南第1814号中学1年生の中村和水(なごみ)さんは、介護福祉士として働く、お父さんの直純さんが勤める老人ホームの見学に訪れました。「普段と声の大きさが全然違う!」と驚きを隠せなかったのが、直純さんが入居者に「こんにちは」と声をかけている姿を見たときです。「耳が遠い人のために、なるべく大きな声でハッキリと話すようにしてんねん」。そのほか、安心感を持ってもらえるように、話をするときに肩に手を置いたり、腰を落として目線を合わせることを心がけているとも聞き、「話し方にもコツがいるんだな」と学んだよう。続いて、直純さんが入居者とおしゃべりをするテーブルに同席した和水さんでしたが、なかなか会話に入れず…。直純さんが「どんな娘さんだっkokoka京都市国際交流会館に小学6年生の野中日南子(ひなこ)さんが訪れたとき、母の直子さんは外国人の応対中でした。記者が「お母さん、英語上手だね」と言うと、「私は英語を話せないから、話せるお母さんはかっこいいです」と日南子さん。直子さんは、日南子さんに「話すときには口を大きく開けて。焦らなくていいんだと感じてもらうために、ゆっくりと話すことも大事」と、外国人と話すときに気を付けているポイントを伝えます。日南子さんは、「京たんですか?」「そのころが見たかったなぁ」などと気軽に話をする様子を見て、「おばあさんと何をしゃべろうかと少し困りました。お父さんは絶えず話していてすごいなぁ」。雑談の難しさを感じたようですね。今回の見学で、福祉の仕事に興味を持った和水さん。お母さんもこの施設で働いているため、「将来は両親のように、人の役に立つ仕事をしたいです」と話していました。都にたくさんいる外国人は、お母さんみたいな人が支えているんだな」と少し誇らしげです。「私も家の近所でよく道を聞かれるけれど、英語が分からなくて、指を差したりしています。いつかお母さんみたいに英語で教えられるようになりたいです」直子さんがパソコンを使っている様子を見に行くと、日南子さんは横からそっと眺めて「パソコンに向かうときはいつも真剣なんです」。集中している姿もかっこいい!ですって。「社会がよりリアルに感じられます」京都文教大学臨床心理学部教育福祉心理学科教授 柴田長生さん 親の職場を見学したり、仕事について話を聞くことが、子どもにどんな影響を及ぼすのでしょうか。 京都文教大学の柴田長生(ちょうせい)さんによると、「昔は家内工業や個人商店などが多く、親が働く姿を自然に見ることができましたが、現代では家庭の外での親の姿を見る機会は少ないもの。職場を見学したり、話を聞くことで社会人としての親を新たな目で見るきっかけになるでしょう」 社会を学ぶという点でも、「他人ではなく、親を通して見たり聞いたりすることで、大人としての役割をよりリアルに感じられるはずです」。 柴田さんは、子どもの年代によって、受け取り方もさまざまと考えます。 「思春期を迎える前の小学校高学年ぐらいの年代は、親に対して批判的にならず、純粋にすてきと思えるころ。理解力も育っているので仕事について話すにはちょうどよいのではないでしょうか」 また、「小学校低学年ごろでは、社会で活躍することへの理解は深まらないかもしれませんが、〝お父さん、お母さんってすごい〟〝私たちのために働いてくれてありがとう〟という感想は持つだろうと思います」 それでは、中学生以上の場合は? 「親への評価・批判がすでにある場合には、それが強まってしまうこともあります。けれど、なぜ親がそのような職業選択をしたのかと考えることで、自分の将来ビジョンを深められる年代だとも思います」「入居者さんと話しているお父さんは、普段よりも声が大きい!」「私は年配の人に対しても、いつもと変わらない話し方をしていたかも。これからは、お父さんのように大きな声で話したいです」「お母さんが英語を話すとき、いつも堂々として見えるなと思っていました。それは、ゆっくり、丁寧に話すことを心がけているからと知り、私もいつかそうやって英語を話せたらいいなと思いました」見学を終えて…見学を終えて…足腰の弱い人の補助も仕事。支えながらも、コミュニケーションを忘れません受付で外国人の応対をする直子さん(写真中央)。「なるべく、相手が話してきた言語で返すようにしています」イベントの準備やメールチェックなどは、オフィスのパソコンで「お父さん、職場で頼りにされてたね」。中村和水さん(左)と直純さん「職場のお母さんは家よりずっとおしゃれ」と、野中日南子さん(左)と直子さん取材協力/特別養護老人ホームまごころ園取材協力/(公財)京都市国際交流協会支えるだけじゃなく、様子をちゃんと見ているのがすごいんが「どんな娘さんだっ支えるだけ支えるだけじゃなく、様子をじゃなく、様子をじゃなく、様子をちゃんと見ているちゃんと見ているちゃんと見ているのがすごいのがすごいのがすごい私はできないパソコンができるのがすごい声のトーン、普段より1オクターブくらいあがってるわkokoka京都市国受付で外国人の応対をする直子さん(写真中央)。「なるべく、相手が話してきた言語で返すようにしています」声のトーン、声のトーン、声のトーン、普段より普段より普段より1オクターブくらい1オクターブくらい1オクターブくらい1オクターブくらいあがってるわあがってるわあがってるわあがってるわ受付で外国人の応対をする直子さん(写真中央)。「なるべく、相手が話してきた言語で返すようにしています」私はできない私はできない私はできないパソコンができるパソコンができるパソコンができるのがすごいのがすごい親の仕事を知ることが子どもに与える影響とは?取材を終えて子どもが親の仕事に触れることで、仕事に関心を持つようになるのですね。夏休みも残りわずか。職場見学は難しいかもしれませんが、子どもに親の仕事について話してみるのもいいのでは。入居者に「お子さん、かわいいね」と言われ、「いくつに見えますか?」などと話す直純さん入居者と接しているときのお父さん、いきいきしてる!してる!してる!「外国人と話す姿も、パソコン作業をしている姿もかっこいい」「メッセージコーナー」のチラシやカードを整理することもチラシがいっぱい。整理するのが大変そうイベントの準備やメールチェックなどは、オフィスのパソチラシがいっぱい。チラシがいっぱい。チラシがいっぱい。整理するのが整理するのが整理するのが大変そう大変そう1堀内周さんの「シャンソン教室コンサート」招待券2絵本「そらをとびたかったペンギン」を8人に希望番号と商品名、〒、住所、氏名、年齢、電話番号を書いて応募を。8月25日㈮必着。ホームページは同日午前10時締め切り京都リビング新聞社のカルチャー倶楽部・特別講座「シャンソン教室」は、シャンソン歌手の堀内周さん(シャンソニエ・シュウ/京都市中京区)と野村エミさんが講師を務めています。堀内さんたちと受講生10人が共演する「シャンソン教室コンサート」が、京都府立文化芸術会館で開催。9月10日(日)午後2時開演。この招待券(2500円)を2枚1組にして、読者10人に。シャンソニエ・シュウ=☎075(213)3223学苑社=☎03(3263)3817自閉症スペクトラムの障がいがある息子を育てる母親で、同じく自閉症スペクトラムの申(しん)ももこさんが、絵本「そらをとびたかったペンギン」(1728円、学苑社/東京都千代田区)を出版しました。副題は「だれもが安心して存在できる社会へ」。鳥のようには飛び回ることができないペンギンのモモちゃんが、幸せを見つける物語です。この書籍を、読者8人に。■〒604-8560(住所不要) 京都リビング新聞社「リビング京都」プレゼント係【応募要項】応募は、はがき・リビング京都ホームページで。※当選者の発表は発送をもってかえます。原則として商品は提供社から発送。同意のうえ応募を2次元コード対応機種のみ利用可■http://kyotoliving.co.jp (スマートフォン・ケータイは右上の2次元コードからアクセス可) ※ホームページからの場合は「Web会員」の登録が必要ですプレゼントします「みんなで考える相続」セミナー開催シリーズ第5弾! プロが基礎から応用までを解説 トラブルの予防・対策方法が学べます9月16日(土)・20日(水)・21日(木) 参加無料、事前予約制共催/京都リビング新聞社、全国相続協会 相続支援センター 京都支部相続には、残す側、受け取る側ともに知識が必要。ですが、独学では理解しにくいこともありますよね。そんなときに役立てられるのが、無料で専門家の話が聞ける「みんなで考える相続」セミナーです。好評につきシリーズ化したこのセミナー。5回目となる今回も、「京都リビング新聞社」と、各金融機関で相続セミナーの実績がある「全国相続協会 相続支援センター 京都支部」の共催です。会場は日昇ビル(中京区蛸薬師通高倉西入ル泉正寺町334)。9月16日(土)・20日(水)・21日(木)に開催されます。いずれの回も質疑応答の時間を含めて2時間を予定。定員は各回30人。講師を務めるのは「相続手続き」「遺言書」に詳しい行政書士の菊池和夫さんと、「相続税」「贈与税」に強い税理士の中井康道さん、そして「登記・名義変更・成年後見」に詳しい司法書士・行政書士の渡辺善忠さん。この3人の講師が事例を挙げながら、パネルディスカッションを行います。テーマは、「相続の基本」「遺言の話」「相続税の基本」など。遺言書の書き方といった基礎から、具体例に基づいた応用までを教えてくれますよ。トラブルの予防・対策方法も学べます。過去の参加者からは「遺産をめぐる相続問題など、分かりやすく、興味深く聞けました」という声も。リピーターもいるそう。無料の個別相談会も実施。合計20組、相談会に初めて参加する人限定です。セミナー・相談会ともに9月4日(月)までに申し込みを。はがき、ファクス、「リビング京都」ホームページの専用フォーム、または電話で受け付け。応募者多数の場合は抽選、当選者には9月8日(金)ごろに連絡があります。詳細は表参照。〈問い合わせ〉京都リビング新聞社(中京区蛸薬師通高倉西入ル泉正寺町330 京都リビング新聞社ビル)=☎075(212)4856(イベント係)左から、講師を務める渡辺善忠さん、菊池和夫さん、中井康道さん「みんなで考える相続」セミナー(無料・各回30人) ※小学生以下は参加不可①9月16日(土)午前9時30分~11時30分②9月20日(水)午前9時30分~11時30分③9月21日(木)午後1時30分~3時30分「個別相談会」(無料・計20組)①9月16日(土)午後1時30分~5時②9月20日(水)午後1時30分~5時③9月21日(木)午前9時30分~11時45分④9月22日(金)午前9時30分~午後5時※相談時間は後日連絡〈会場〉日昇ビル2階会議室〈申し込み方法〉はがき、ファクス、「リビング京都」ホームページの専用フォーム、または電話にて※はがき、ファクスの場合は件名を「みんなで考える相続」か「個別相談会」として、参加者全員の名前と年齢、代表者の住所・電話番号、参加希望日時(第2希望まで)を明記〈申込先〉はがき/〒604-8560(住所不要)京都リビング新聞社「みんなで考える相続セミナー」係ファクス/9075(212)8856ホームページ/http://kyotoliving.co.jp電話/☎075(212)4856〈申し込み締め切り〉9月4日(月)必着※申し込み多数の場合は抽選。当選者にのみ9月8日(金)ごろにはがきで連絡します。応募者の個人情報は当選者への連絡、運営のみに利用 ※上記日程以外で個別相談を希望する人は下記に直接申し込みを。全国相続協会 相続支援センター 京都支部=☎075(322)1135 ※運営は(株)京都未来創造研究所☎075(212)4411まで広告掲載のお問い合わせ・お申し込みは

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